1/1
潜入の中に
1985年、それは冷戦の終わった年。
彼らはそんな時代に生まれた
しかし、冷戦は、未だに終わってはいなかった。
ロシア赤い広場
「おい、今は外出禁止だ。」
「・・・」
男は不気味に黙ったまま兵士を、睨み付けた。
「なんとか言ったらどうなんだ!」
AKを突き付けられても全く動じず、男は兵士の方へ歩き始めた。
次の瞬間男は消え、兵士は、空を仰いでいた。
何がおきた!?
起き上がろうとした瞬間男は、銃口を突き付けていた。
さっきまで自分の相棒だった銃を、、、
男が、いや、女が、初めて口を開いた
「腰ぬけめ。」
恐怖のあまり兵士は、失禁し気絶していた。
首のスロートマイクに手を当て呟いた
「これより、クレムリンに潜入する。バックアップ頼む。」
女は、足音一つ立てずクレムリンに向かっていった。