82話
誤字脱字報告が大変助かってます。
ここでお礼を。
ありがとうございます。
戦争は500年も前に集結してるって話しだが、ララたちは未だに争っていると聞いたぞ。
どうなってるんだ?
それに本当に終結してるなら、ルシフェルの領土って魔界全土ってことになる。
滅茶苦茶回復させるのに時間がかかるし、千年樹がなければ、いずれはまた、枯れて行く事になる。
「千年樹がなければどうすることもできないんだね?」
「王よ、あなたなら、新たな千年樹を生み出すことも可能なはずです。私に触れて調べてください」
千年樹のトレントさんの言う通りに触れてみる。
するとだいたいだが構造がわかる。
まさに地上からあふれるエデンのエネルギーを吸い取っている感じだ。
しかし、今、僕はこの魔界にきている。
エデンのエネルギーは少し弱弱しくも感じるがしっかりと息づいているのも感じられた。
「確かにこれなら、新たな千年樹も生み出せる」
「それでは、ユキ様が世界樹の化身と言う話しは本当なのか?」
「アイクさんに話した通りですよ。それと聞きたいことがあります。本当に戦争は終結しているのですか? 僕が聞いた話しでは、未だに緑を争っていると聞きました」
「それは事実でもありますが、戦争は終わっています。争っているのは未だに小さな部族たちが併合に納得せずに盗賊まがいの行為をしているからなのです」
小さな部族か、ララたちもそれに当てはまるのかな。
「今はアイクさんの言葉を信じましょう」
「ありがとうございますユキ様」
「ナイルさん、この森は大丈夫なのかい?千年樹は1本しかないんだろ?」
「出来ましたらユキ様のお力で新たに千年樹の苗を作って欲しいのです。今はユキ様が魔界に居られるので魔界の緑も枯れることはないでしょうが、帰られた後には少しずつ枯れていく事になるはずです」
「わかった。とりあえずやってみましょう」
僕は、ナイルに渡された苗に力込める、苗に光が集まり千年樹の苗として、生まれ変わる。
これで、上手くいったはずだ。
僕は、確認のために千年樹のトレントにみせる。
「確かに千年樹です。これを里に植えてやってください」
僕は、千年樹の苗をナイルに手渡した。
「確かに受け取りました。これでこの隠れ里も安泰でしょう」
そうとわかれば、後は、各街や村に千年樹を植えてきたらいいかもしれん。
ただ、魔界全土となると大変だから、苗だけ作って、あとはルシフェルに丸投げでもいいかもしれない。
「ユキ様、いつでもこのナイルのお力が必要な時は、いつでも声をかけてください。里の皆が協力いたします」
「ありがとうナイルさん。その時は頼らせてもらうよ」
こうして、僕たちは隠れ里を後にした。
帰りもフォレストウルフ達が案内してくれた。
開拓村に着いて最初にしたことは、やはり千年樹を植えることにした。
それと、あまり森の奥深くに入らない事を約束させた。
危ないからね。
「ここが最後って言ってたけど、帰りも同じ道を辿るのかなアイクさん」
「そうした方が良さそうですね、ユキ様の力で、千年樹を植えて回らなければ、いずれは枯れてしまうのでは意味がないですから」
そうして、また、来た街や村に戻り千年樹を植えて帰った。
そして僕たちは悪魔王ルシフェルの街にようやく帰って来た。
☆★☆
ルシフェルにアイクは今回の旅での出来事を詳しく伝えた。
「するとユキ殿は本当に世界樹の化身なのか?」
「はい、間違えありません。あの力は、伝説とされている世界樹の力そのもの。まさにユキ様が世界樹の化身と言われもても不思議ではありません。部下達には一応口止めをしておきましたが。」
「そうなれば、その千年樹さえあれば、再び魔界に緑が戻るのだな」
「はい、その通りです。ルシフェル様」
「わかった、ユキ殿に千年樹を量産してもらうしかないようだ、至急アマイモン、オリエンス、パイモン、アリトンにもこの件を伝え、準備させよ」
「はっ!」
これで魔界も通常にもどるが、他の4大悪魔たちも納得するかが問題だ。
地上など気にするような奴らではない。
下手をすれば、このまま魔界にユキ殿を留まらせる方を選ぶものもいるかもしれん。
しかし、私は帰すと約束したのだ。
何としても魔界に緑をとりもどし、ユキ殿を地上に返さなければならない。
それが地上と魔界にとっていいだろう。
まずは、ユキ殿にはアマイモンの領地に向かってもらうか?
☆★☆
帰って来て早々に次の領地に行って欲しいと言われた。
少しは休ませて欲しい。
次の領地は北。
治めているのは4大悪魔が一人アマイモンという悪魔らしい。
比較的温厚な性格らしい。
と、アイクさんが教えてくれた。
なんでも4大悪魔はそれぞれ領地を任せられていてるらしい。
北にアマイモン
東にオリエンス
南にアリトン
西にパイモン
今日も馬車が揺れて僕は、北の領地アマイモンのとこへ、この前の護衛の皆さんと同じく移動中です。
今日は地上ににもいたモンスターに出会ったトロールだ。
しかし、数が多い。
地上のトロールはあまり群れ無いが、魔界のトロールは群れるらしい。
流石に数が多いので大変だろうと手伝う気持ちで馬車から降りようとしたら
「ユキ様、トロールはスライムより厄介ではないですが、数が多い!馬車から出らるな!」
とアイクさんに怒られてしまった。
手伝おうとしただけなのに。
そういえば、この人達の前で僕、戦ったことないや。
弱いと思われているんだろうな。
戦う世界樹なんて聞いたこと無いし。
危ないことは護衛の方々に任せようかな。
十分強いみたいだし、僕は、馬車の窓から戦いを見ていたが流石に数が多く、苦戦している模様。
あっ一人吹っ飛ばされた。
今すぐ治療しにいったほうがいいのに、でるなと言われたばかりだ。
早く戦闘おわらないかな。
戦闘が終わるころには見てるだけでも負傷者が3人はでていた。
僕は負傷者の前に立つ。
「簡単な治療なら我らがいたしますので、ユキ様は馬車の中で待機していて下さい」
「アイクさん、大丈夫、僕に任せて」
僕は治癒の力を使い3人の騎士達を癒す。
「あなたは回復魔法まで使えるのですか!?」
「ちょっと違うけど、まあそんな感じかな。他に負傷者はいない?」
「後はかすり傷程度の者たちですのでお気遣いなく」
「それでも見せて欲しい、僕を警護する奈良、常に番善の状態で見て欲しいからね」
そう言って、僕はアイクさんも含めて全員の治療を施す。
護衛の騎士さん達にも感謝され、だいぶ仲良くなれた。
大切だよね、コミュニケーションって。
それ以降は、何の問題もなく北の領地についた。
まずは領主のアマイモンに挨拶するらしいので、領主の城へ赴いた。
アマイモンは何というかやる気のなさげな青年だった、緑の髪に少年のような顔立ちだ。
「君が世界樹の化身?ふ~ん、まあ頑張って」
え?それだけ?
「はぁ」
「正直君が何者でもいんだよね、とにかく緑が増えて、おいしものが食べれたら僕はそれでいいからさぁ。だから頑張ってね。じゃあ謁見はこれぐらいで、僕は休むよ。後は好きにしてくれればいいからさぁ」
何というやる気のなさなんだ。
これで領主が務まるのか?
取り敢えず、は僕の仕事をしよう。
領主の城を中心に魔界式のエコプラントを作っていく。
街に井戸も掘る、畑もトラクターよろしく、耕していく。
そして千年樹を植えて完成。
後は、近くに森ができそうな場所にも将来を見越して植樹していく。
さて、北の仕事はこんなもんかな。




