65話
2日間の会議も終わり、今日は最後の晩餐会をして、後は帰国してもうだけとなった。
相変わらず、アウラにはメロメロのオニスト陛下と魔王ブレニンだったが、オニスト陛下が第1王子の嫁にと言われたときは、本気で丁重に断った。
彼らが帰国して、大使館の建築にはいる、すでに要望も聞いているのですぐにできるだろう。
さて、今度は獣人の国だ、脳筋なら力づくで行くしかない!
フィーネに調べてもらったら、彼らは生まれ持ったその身体能力で戦う。
しかも基本的には素手。
と言っても彼らには牙や爪が武器になる。
だからこち素手で対応しなければ、彼らも納得しないだろう。
ポチとクロは牙や爪があるが、シロはには特質して身体の武器はない。
もちろん僕にもないので、ここは木竜の応用技を練習中だ。
以前は、体に蔦を巻きつかせて戦ったことがあるが、あれだけでは防御面での不安がのこる。
だから今は、ウッドゴーレムは作成して、それを纏えるかの練習中なのだ。
なかなかいい感じではあるが、自分の体格が大きくなると体の動かし方に不備を感じるので、ポチ、クロ、シロの3人に修行をつけてもらっている。
僕自身にダメージは入らないが、相手に攻撃が当たらない、てか3人とも早すぎる。
「御屋形様、今日はこのあたりでやめませんか、あまり動くと明日に響きますぞ」
とポチが言ってくれるが、なぜかそんなに疲れてないんだよね。
むしろ、攻撃を当ててくる3人の方がすごい汗だ。
一応ここは、ポチの提案を受けて今日は休むことになった。
☆★☆
ユキが去った後、ポチは疲労の限界であった。
「ポチ、ナイスだよ」
そう言ってサムズアップしてくるのはクロ。
クロとシロもまた疲労困憊の状態だった。
「流石は御屋形様というべきか、あの無尽蔵の体力にはおそれいる。」
「確かに、主の攻撃は今は避けれるけど、時間がたつにつれてこっちの体力がもたないよ」
「ユキ様はまだ、蔦の攻撃をしてきていないからまだ、今日はましですわね」
順にポチ、クロ、シロの三人が息を切らしてその場に大の字になって寝転びながら会話をしている。
「爪で攻撃を与えても少ししか切れないし、みるみるうちに修復されちゃこっちの心が折れるよ俺は」
「確かに御屋形様の防御力はすごいものがある」
「私なんてユキ様に何発もケリやら入れたのにびくともしなかったわ」
「ポチ、これを明日もするんだよね?」
「ああ、御屋形様が稽古をつけて欲しいと言っているからな」
「一体どっちがユキ様に稽古をつけられているかわからないですわね」
護衛としていつもユキのそばにいる3人は改めて自分達の主人のすごさを思い知るのだった。
☆★☆
稽古が始まって1週間がたつ。
未だに攻撃が当たらない、それどころか3人の連携がうまくなってきている気がする。
攻撃も最初より受ける回数が増えてきた。
おかしい、僕の稽古のはずなのに3人の方が上達している気がするんだよね。
何故だ!?
こうなったらガチンコ勝負でもするか?
僕は足元に根を張り詰める、地面からの根っこアタック!
もちろん刺さったらあぶないから丸めて拳のように。
ポチは少し驚いた顔したけど、難なくとよける、クロとシロにも同時に仕掛けてみたがこれも避けられた。
獣人ってここまでスペック高いの?
ヤバすぎる。
根っこで固定されている僕はいい的だ。
3人を近づけさせない為に根っこアタックの連打だあ‼
それでも徐々に距離を詰めてくるので、今度は風のエレメンタルを召喚、葉っぱの乱舞で目くらましをしつつ後ろからの根っこ攻撃に移るがこれも避けられた。
この三人強すぎる。
ついには、距離を詰められて、3人同時攻撃を受けてしまった。
僕は両腕で防御したが流石にウッドゴーレムにも振動がはしり、僕も少し揺らされた、まあ地面に根っこ張ってるから避ける事はできないから受けるしかないんだけどね。
それからは、また3人は距離を取っての繰り返し。
今日も攻撃を当てることは敵わなかった。
気が付くと、エデンの皆が見に来ていた。
稽古がおわると、なぜか拍手が巻き起こった。
演武じゃないからね、これは稽古です。
多分拍手はポチ、クロ、シロの3人に対してだろう。
僕の攻撃は当たらなかったからな。
「パパすごかったよ!3人相手にあそこまで戦えるんだね」
アウラだけは僕の味方だよ。
アウラに褒められて気分は回復したので、もう1回戦と言ったら、ミントに止められた。
「旦那様、お食事の時間です。今日はアウラ様も一緒に作ってくださいましたよ」
「アウラもミントと一緒にご飯作ったよ。冷めないうちに食べよ、パパ」
「アウラも作ってくれたのかい? それは食べないといけないね。今日は此処までにしよう。ありがとう、ポチ、クロ、シロ」
僕は、ゴーレム状態を解除して家に入ってご飯をアウラと食べることにした。
☆★☆
「御屋形様の稽古も今日は一段ときつかったな」
「主の根っこの攻撃がもちっと早かったら当てられてたよ。しかも気を使われてたよね、根っこが尖ってなかった」
「ユキ様のエレメンタルも厄介でしたわ、まさか葉っぱで目くらましをしてくるなんて。しかも数が多すぎでした」
「明日からの訓練はもうちょっと人数を増やした方がいいかもしれないな」
3人は自分達だけではきつくなってきたこと実感していた。
☆★☆
次の日にはなぜか軍の訓練場に連れていかれた。
「御屋形様もご存知とは思いますが、我々3人だけではかなりきつくなってきました」
存知あげていませんです。
きつくなって、ていうけど、僕の攻撃が当たってないよね。
訓練場には、鬼人族のガーグ、アラクネエンプレスになったベラ、ハイリザードマンになったアーロン、ハイナーガとなったラジャ。
の4人が来ていた。
「今回は、我らも稽古に付き合わせていただきます」
と、ガーグ。
それぞれ武器まで持参してきている。
ちゃんと刃の部分潰してんだよね?
1対7で戦えというのかな?
「え~と、ポチ。これは1対7で戦えということなのかな?」
「はい、昨日の稽古では限界を感じましたので、これからは我ら7人で挑ましていただきます」
挑むのは僕の方だと思うのだが。
これは最初から全力で行くしかない。
僕はウッドゴーレムを体に纏う。
さぁ、稽古の始まりだ。




