59話
3国との和平を結んだ、エデンだが、今の所、復興支援ばかりしてる。
まあ、エデンでは食料はたくさん採れるから問題はないんだけど。
今日は、魔族の国ガルガンティスの魔王ブレニンが来ている。
その後、瘴気の問題は解決しているし、僕のエコプラントのおかげで通常より空気もいいはずだ。
「そういえば、捕らえた悪魔はあれからどうなったの?」
「ああ、それがユキ殿が胸の核を取り除いてから、どんどん衰弱していき、最後には灰になって死んだ」
「っ灰にって、火刑にでもかけたんですか!?」
「違う違う、本当に勝手に灰になって崩れたのだ」
「しばらくは生きていたんですよね?」
「ああ、生きていたが、我らもこればかりはお手上げだ。情報が何も聞き出せなかったからな」
生きては悪鬼のごとく戦う悪魔も死んでは一握の灰になり消える、か。
なんとも言えない生命だな。
「それで、エルフの国エルドラードとも和平を結んだと聞いたが?」
「ああ、革命軍について、マシウスを体制を打倒し、今はエルリア姫が内政を執り行っているよ」
「我らもエルフの国エルドラードと、というより、エデンを含んだ4か国で合同で会議を行いたいと思っているんだ。そうすることで、ドワーフの国にも獣人の国にも圧力をかけられてこの大陸の平和に繫がると思うんだが、どう思おう?」
確かに大陸の平和を考えるなら4か国の和平の維持は大切だ。
「確かにブレニンさんの言う通りかもしれないけど、獣人達は部族間の争いが絶えないと聞いてるし、ドワーフは第1王子と第2王子の玉座をめぐって政争があるってきいてる」
「獣人の国ははエデンが統一してしまえばいいんじゃないか?エデンは他種族との共存の国だ。獣人たちは力あるものに従うはずだし、ユキ殿の国ならば可能だと私は思うよ」
またしても、武力による行動か。
それにしても獣人達は力あるものに従うって、脳筋さんなのかな?
かなりのイメージ通りだが、そんなものなのか。
「ドワーフの国は弟が王座に近づいているらしいぞ」
「そうなんだ、こっちも同行は探っているけど、ブレニンさんも探っていたんだね」
「それはそうだろう、どこの国も他国の動向は気になるからな。特にエデンは注目の的だろう。なんせ3か国との和平を結んでいる。それも国内の問題を解決しながらだからな。今や中心になってなってるのはエデンと言われても過言でもない」
そう言われるとそうかも。
どの国も問題を抱えていた。
今の平和を維持して行く為にもがんばらないとな。
しかし中心がエデンと言われると責任重大だな。
獣人の国の統一か、それでより平和になるならいいけど、必ず人死にがでるだろうな。
そして、エデンを含めた4か国による会議か、議題はどうしよううか?
「4か国の会議っていうけど、議題は何か決まっているの?」
「ああ、4か国による恒久的な平和な維持。その中心がエデンならば人間の国グラバドニアもエルフの国エルドラードも賛成するはずだ、それにエデンを通しての交易も行えばそれこそエデンにも利がある話だと思うがどうだろうか?」
「じゃあ、エデンに大使館でも置くつもりなのかい」
「??大使館とはなんだ?」
「簡単にいうとその国の代表者がエデンに常にいるってことさ」
「なるほど、それも議題に入れるとしよう。しかしなかなか、面白い会議になりそうだ。さっそく私の方から人間の国グラバドニアには手紙を送るとしよう。エルフの国エルドラードはエデンに任していいか?」
「了解、それで平和が維持できるならね」
こうして初めての4か国会議が決まった。
会議は承諾されたが、それぞれの国の準備もあるし、こちらも受け入れる準備がある。
会議は3か月後に決まった。
これで、またしても、エデンは建築ラッシュが始まった。
まずはエルフ側が泊まれる施設に道の整備も簡単でもいいから初めないと。
会議室は前回の調停式が行わわれた場所で問題ない。
それに伴いエデンの拡張も行う。
かなりの大事業になってきた。
しかし、そこはモンスターとヘルファー妖精が居るおかげでかなり順調に進んでいる。
街道も定期的にゴブリンさんが出てくるので、巣ごと排除してる。
これで街道の安全もほぼ安全だろう。
準備自体はほぼ1カ月でできてしまった。
後は、こちらも議題を考えるが、なかなか他国に求めるものがない。エデンで完結してしまっている。
こちらは、輸出するものがあっても輸入するものが現在無い状態だ。
魔族の国ガルガンティスから家畜も輸入しているか、そこまで欲しいわけじゃないが、種類の違う動物がいるなら、それも考えてもいいかもしれない。
あとは、なんだろうか?
衣服?これもアラクネ達の出す糸もあれば、エデンで取れる綿がある。
原料はいくらでもとれる。
細工もノームが得意だし、ヘルファー妖精がいるから困ってない。
困ってないから、逆に困ってしまってる。
お金がエデンにたまるだけではいけないので、嗜好品でも輸入しようか。
うん、そうしよう。
お酒やお菓子などは、作られた地域で違うと言うしね。
あと2ヶ月はどうやって、すごすかだな。
考え込んでいるとポチがやって来た。
「御屋形様、エデンの拡張計画ですが、拡張予定の場所に湿地帯がありまして、そこにはすでにリザードマンたちが住み着いていました。排除なさいますか?」
排除ってすぐ武力にでないでくれるかな?
「まずは話し合いで片付けれるか試してみよう。それに彼らからしたら、僕たちの方が侵略者だ。なるべく穏便にできたら、新たなエデンの民になって貰おう」
「もうすでに接触したの?」
「いえ、まだ接触はしていません。御屋形様のご指示を先に仰ぎに参りましたので」
「じゃあ、接触しにいこうか。クロ、シロも連れて行こう」
「はい。すぐに呼んでまいります」
僕たちは拡張予定の湿地帯に向けて歩き出した。
拡張予定なだけあって、湿地帯は近くにある。
湿地帯を拡張予定地に入れたのは、新たなモンスターが仲間になる時にあった方がいいかなと思ったのだ。
すぐ近くにいたのに何故今頃になって姿を現したんだろうか?
まあ、なるべく穏便にすましてエデンの民になってもらえたら、いいな。
近づくと簡素だが、リザードマンの集落が見えてきた。
2人の戦士らしき門番がこちらに気付き、1人がすぐに村に駆け込んでいった。
すると続々とリザードンがやってきた。
「人間と獣人が何ようだ!」
戦士と思わしき一団の一人のリザードマンが前に出て来て言った。
「我らは、エデンの民!こちらのリザードマンの代表に会いたい平和てきな話し合いがしたい!」
「エデンの民よ!しばし待たれよ」
言われた通り、その場でしばらく待つこととにする。
しかし、湿地帯だけあって座れる場所が少ない僕は植物を操作して簡易的な座れる場所を用意。
そこにポチ、クロ、シロの席も用意したけど、3人は座らずに警戒してくれるようだ。
しばらく待っていると、戦士たちの間からすると1人のリザードマンが出てきた。
多分彼が族長か、その代理の者だろう。




