51話
第2王子が何か喋ろうとして遮った第1王子のお付きの騎士達が強制的に第2王子をドナドナしていった。
後ろでは、『無礼な』、とか、『触るな』とか聞こえているが第1王子は完全に無視を決め込んでいるので、こちらも何事も無かったように振る舞う。
「弟が失礼をしました、エデン王陛下。」
そしてまた、頭を下げる第1王子。
大変ですね、と声をかけたいところだがここは、言い方を変えて、
「よい、気にするな。これで第2王子は返した、魔族の国とはどうすのか話は纏まったのかな」
「その件で陛下に確認があります、エデンは中立の立場であるというのは本当でしょうか?」
「我が国は、基本的には中立だ。我が国に利害が及ばぬ限りではあるがな」
「もし、わが国が魔族の国との和平をとれば、仲立ちをしていただけることは可能でしょおうか?」
「もちろん可能だ。すでに魔王ブレニン陛下はそれを望んでいるようだぞ」
「なんと魔王がすでに和平に協力的というのですか!?」
「その通りだ、あとはそちらの国グラバドニアの王次第と言ったところかな」
「すぐに王都へ帰還し王へ進言いたします」
これで、やっかいな第2王子は返却したし、後は平和的に魔族と人間が手を取り合ってくれれば、また一つ平和になる。
なんか良いことしたみたいで気分がいいな。
会談も終わり、僕はエデン本来の家でミントにハーブティーを入れてもらいアウラをリラックス中です。
ふぅ、ああいうのは苦手なんだけど、慣れていかないといけないよね、やっぱり。
ただの一般人にああいうのは、難しいな。
よく言う、帝王学とかきくけど、どんな勉強してるんだろうか?
今度、ブレニンとかグエストに子供の時はどう過ごしたかそれとなく聞いてみようかな?
それから3日目に人間の国から手紙がやって来た。
どうやら、魔族の国と和平を結ぶようにしたようだ。
これで近くで戦争されることはなくなって一安心だな。
「えーっと、なになに、魔族の国との和平にあたって、調停をエデンで行いたいだって!?」
なぜそうなる!?
お互いに使者を出し合って話合えよ。
あっ僕が中立って言ったからか?
平和になるなら協力するのもやぶさかではないので、急遽、魔族の国ガルガンティスと人間の国グラバドニアの調停式場を作ることになった。
それに伴い両国が泊まる場所も必要だし、歓談できる会場も必要だ。
ますは非公式ではあるが、両国の代表に会ってもらわねば、もちろんこちらも立会人を務める必要がある。
それに建設に時間も欲しい。
エデンが軍事力だけではないことを知らしめないといけない気がするのだ。
特に人間達には野蛮なモンスター集団だと思われていそうだから余計に気をつけねばならない。
今はまたエデンダミーの建築ラッシュがはじまっている。
非公式で訪れたのは、魔族側は、なんと魔王ブレニン本人と宰相のガンズレーと護衛の騎士が数名。
人間の国からも王様自ら宰相と勇者に護衛の騎士数名を連れて来ていた。
最初からトップがでてくるとは思わなかったのビックリです。
普通は官僚みたいなのが来ると思っていたのに。
「久しぶりだな、エデン王よ」
「久しぶりブレニン陛下」
次にグラバドニアの王が挨拶にきた。
「お初にお目にかかる、エデン王ユキ殿。儂がグラバドニアの王、オニスト・シュヒーゲル・グラバドニアである。」
「こちらこそ、はじめまして、エデンの王、ユキヒト・カミヤです。どうぞユキと及び下さい」
「では、儂のこともオニストと呼んでくれぬか?」
「わかりました、オニスト殿。」
「この度はは息子が迷惑をかけてすまなかった。」
「済んだことです、こちらは気にしてませんよ、それよりも和平の道を選んでくれて喜ばしいかぎりです」
「魔王ブレニン殿も今回はよろしくお願いする。」
「ああ、こちらこそよろしくお願いする」
お互いに険悪な雰囲気はないようでよかった。
こうして、非公式ではあるが会談がはじまった。
まずは客室に両者をとおす。
「停戦ではなく、完全な和平で両者とも問題ないですね?」
「ああ、問題ない」
「こちらも問題ない」
「では調停式はエデン執り行います。準備ができ次第、両者に伝書鳥を送ります。細かな日程や調整はその時に行いましょう。エデンで取り行う限り、こちらも万全の警備体制ひかしてもらいますのご安心ください」
「ではブレニン陛下、当日は良き日になるよう、人間に国グラバドニアの王として心から望むものとする」
「それはこちらも同じことです。オニスト陛下。魔族の国ガルガンティスとしても望むものだ。それに今回はエデンが中立ち合いを行う。ゆくゆくは国交も開きお互いのすれ違いをなくしたいものだ。」
非公式ではあるが、両者の関係は良好なものになりそうだ。
「それにしても本当にエデンはモンスターが統治しているのだな?ユキ殿は、人間にしか見えないが?」
と、オニスト陛下が聞いてくる。
「私も人間とはいえぬでしょう、かれこれこの地に300年はいますから。」
ほとんど寝ていたみたいだけど、嘘は言ってない。
「なんと!?では、ユキ殿はどのような種族なのだ?」
「私は、植物系になりますかね?ドライアドのような存在としてお思いください」
「この国にはドライアドもいるのか!?伝説だと思っていたが。」
「ええおりますよ。彼女たちはもっと森の奥深くに住でいます。残念ながなかなかお会いする機会はないでしょう。彼女たちはあまり姿を現したがらないので。」
だって、本来のエデンにいるからね。何人かダミーにもつれ来た方がいいかな?
「そうか、それは残念だ。時に話しは変わるが、エデンは魔族との交易をしていると聞く、わが国とも国交を開き交易をすることは考えてはくれまいか?」
「もちろんんです、オニスト殿。その辺の詳細もいづれ詰めていきますしょう。」
こうして、非公式ではあるが、両者の会談は終わった。
後は、こちらの建築がいかに早くできるかだが、両国用に伝書鳥ををお互いにわたし、細かな調整もしてもらうこともになっているので多少の時間はあるだろう。
この世界にはもともと伝書鳥を使う発想自体なかったみたいだし。
まぁエデンの伝書鳥は言葉も理解するので普通の伝書鳥より賢いのだがね。
進化の力様様である。
非公式の会談が終わって2ヶ月が過ぎたころには両国とも概ね和平の詳細を詰めたようだった。
あとは調停式で調停をしてお互いにサインしたら終わりなんだが、まだ調停の式場が出来上がってない。
参列するにあたって、魔族の国ガルガンティスも人間の国グラバドニアも結構な人数が来ることになったみたいだ。
大方、エデンの視察を兼ねているのだろう。
4大精霊達とも話し合い、こちらは完全武装でお出迎えの予定。
何かあれば大変だからね。
向こうもきっと護衛の騎士を連れ来るだろうし、宿舎を作るだけでも大変なのだ。
後は、こちらの準備次第、日本人のおもてなしが試されるときだが、エデン流なのでそこらへんはちょっと許してもらうしかないだろう。
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今日は頑張って書けるだけ頑張ります!




