47話
ユニーク数が6000人突破しました、多くの方にみて頂けて感謝です。
アンデッド討伐から1週間がたった。
討伐はこちらの大勝利で終わった。
しかし、その後が大変だった。
概ねこちらを理解してくれるもの、理解してくれないもの。
今回は共通の敵がいたから良かったものの居なかったらどうなっていたことやら。
幸い勇者君が仲を取り持ってくれたので、大事には至らなかったが、我がエデン軍は街の中には入れてもらえてない。
避難していた住民たちも帰ってきたらモンスターが街の外に居るのだからあわてて逃げ出すものもいたなぁ。
騎士団長様が事前に説明しておくと言ってたんだけど、信じてなかったのかな?
そして、なぜか1週間もエデン軍がいるかといと騎士団長が待って欲しいとのお声がかかったのだ。
なんでも早馬で事の顛末を送った処、偉い人が確認に来ることになったそうな。
街に入れるのは見た目が人間の僕と、フードを被ったポチ、クロ、シロの4人だけは何とか入れてもらえている。
まあ、確かにエデンの民たちを街に入れたら住人も嫌がるだろうなとは思っていたが、まさか1週間もわがエデンの民たちは外でキャンプ状態が続くとは思わなかった。
早く帰りたい。
僕は勇者くんもいる騎士団の詰め所にきていた。
「騎士団長、申し訳ないがこれ以上エデンの軍は滞在が厳しい。兵站もそこまで用意ができていないのだ」
これは嘘、本当は僕さえ居れば作物はできるからもうしばらく滞在はできるが、街からの支援もなしに待たされているのだ。
まだ同盟関係でも国交を開いてるわけではないのに待ってあげているのに。
炊き出しさえ街からされないのだ、明らかに街の住人に歓迎されてないのが、わかる。
「もう数日だけ待っていただきたい、この国の第1王子がこちらに視察に来ることになっているのです」
「それは、もう聞きました。いくら何でも時間がかかり過ぎだ。これ以上は待てません」
「それではエデンの戦力を王子にお見せできない。我々、騎士団はエデンとの戦争を望みません」
「それは、脅しですか?騎士団長殿!」
「ち、違います。その逆です。きちんと王子の目で確かめて貰えればエデンと争う事が馬鹿な事だとわかってもらうためです。」
ん?騎士団もエデンの軍には勝てないと思っているわけか。
それなら納得……できるかーい!
「それなら少しは物資を分けていただきたい。我が軍もいつまでも食料が持つわけではない」
「それは今調整しております。すぐに届けさせるようにいたします」
取り敢えずは物資の約束は取り付けたぞ。
後は、その第1王子がくるのを待つだけがこんなに時間かけてくるの王族って。
なんか腹立ってきたぞ。
こっちの思惑もあるけど、明らかにこちらを下にみているきがするな。
人間の王族様は。
☆★☆
それから王族の第1王子やってきたのは3日目になってからだった。
「おまちしておりました、殿下」
「うむ、此度の働きご苦労であった。コウキ殿も前線ではご活躍し、リッチを倒したとか、誠に真の勇者であられるな」
「ありがとうございます。殿下。しかし今回は報告書でもあがっているでしょうが、エデンの民のおかげでもあります」
「ふむ、確かけがわらしいモンスターの軍勢に助けられたとあったか。誠なのか?」
その問いに騎士団長が答える。
「殿下、真実でごさいます。くれぐれも彼らを刺激してはなりませぬ。我々騎士団でも歯がたたない軍勢です。街には住人が怯えるため、外で待機してもらっていますが、まずは、城壁から見ていただければ、ご納得いただけれるはずです。」
「そこまでの相手なのか?コウキ殿もそうみるのか?」
「その通りです、殿下」
第1王子達は、城壁からエデンの軍勢を見下ろした。
「なっ!これが言うていた、軍勢か、確かに脅威だ。どれもハイモンスターと呼ばれる上位種ばかりではないか」
「エデンの王はかなりのお人よしと報告にあったがどうなのだ」
「かなり優しい王ですよ。そこは安心してください。ですが、あまり不遜な態度はお控えください」
勇者が王子を窘めるかのように言った。
「あのような軍勢を見せ付けられれば嫌でも下手にでるしかあるまい。ここは何とか講和か同盟を結んでおきたいとこだな。そうすれば、あの戦力も我々に手を貸す可能性も高い」
「確か、エデン王の名前はユキとか言ったな。丁重に連れてまいれ。礼をまずは言わねばな」
☆★☆
物資の援助もしてもらいだしだ頃にようやく第1王子が到着したらしい。
これで少し会談でもしたら帰れるかな?
まぁ第一印象を大切にして、なんとか国交をい開いて、魔族との間を取り持つのもいいかもしれない。
何事も平和が一番だよね。
仲介役として、交易もできれば、魔族の人とか人間もエデン(ダミー)に住んでくれたらもっと発展も見込めるもんね。
そのためにも外交としは、第1王子との話合いを有意義なものにしなければ、我慢して待っていたかいがなくなる。
どうか第1王子がいい人でありますように。
とうとう、お呼び出しをもらった。僕は従者としいつものポチ、クロ、シロを連れて騎士団の詰め所にむかった。
こういう時は屋敷に呼ばれると思っていたけど、警戒されているのだろうか?
僕たちは以前にも通された。
会議室に呼ばれた。
会議室では中央に座る高そうな衣服をまとった人が第1王子だとわかってしまう。
左右には騎士団長に勇者のコウキ君もいた。
後、後ろには身なりからして執事だろうか、若い男性がたっていた。
「初めまして、私は「グエスト・シュヒーゲル・グラバドニア。グラバドニアの第1王子です。どうぞ気軽にグエストとお呼び下さい」
彼は優雅に挨拶をしてきたがさすが王族、頭はさげないようだ。
「こちらこそ、初めまして、エデン国の王、ユキと申します。グエスト殿下にお会いできるのを楽しみにしておりました」
よし、挨拶は上手くいったな。
「この度のアンデッド達の戦いではエデン王自ら軍を率いての参戦、誠にたすかりました。エデン王は武勇にもすぐれているご様子。」
「いえ、こちらの都合としてもアンデッド討伐は必要なこと。今回はお互いに協力できてよかった」
「ええ、まさにその通りです。エデンの武力には大変助かったと騎士団からも報告は受けております。して、今後もどうかよろしくお願いしたいものです。」
「それは、こちらも同じことです。いづれまた、共通の敵が現れた暁にはよろしくお願いします。」
「して、エデンの国は大森林におありとか?」
「はい、我らの国は大森林にあります。普段は争いとは無縁な生活を送っております。」
「そうでしたか、確か国民はモンスターばかりと勇者コウキ殿から聞き及んでいますが、まことですかな?」
「その通りです、我らの国、エデンでは異種族での生活を送っております。人間としては認められませんか?」
「いやはや、驚きはしましたが、しっかりとユキ殿が手綱握っているのであれば安心でしょう。これも何かの縁でしょう、私は至急王国に使いを出し、エデンとの有効な関係を持ちたく思っております。」
「それは願ってもないことです。是非にともお願いしたい。すでに他の国との交易も始まっていますので、さらにエデンの発展にもつながるでしょう」
「他国とすでに国交をもっておられるのですか?差し支えなければ、教えて頂いても?」
「ええ、構いません。魔族の国です」
さあどんな反応するかな?
「っ!なんだと!我らの国の怨敵だぞ!」
あっ、王子の素がでた。
やっぱり敵視してるんだ。
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