41話
モンスターの進化が僕の力で可能なことがわかり、今、会議では紛糾しているところだ。
「野良のゴブリンを捕まえて進化させても凶暴性に変わりはないだろう!かえって危険を増すだけの可能性のほうが高いわ!」
「獣の進化については興味深いですね、実際に狐や、熊などはこのエデンで進化して知性も高い」
「進化できるならヘルファー妖精さん達を進化させれば、もっと効率よく仕事ができるんじゃないの?」
「ユキ様の仕事が増える事になるのかしらぁ。負担にならないかしらぁ」
順にドーガ、グラン、フィーネ、フェルミナがそれぞれ僕が出した意見に応えてくれるけど、みんなの興味持つところが違って、絶賛混乱しております、僕がですけどね。
「みんなちょっと待って待って、いきなりそんな事を一気に言われても困る」
「話題を持ってきたおぬしが何を言うか!」
ドーガも興奮気味です。
落ち着いてほしいです。
サラマンダーが吠えると怖いです。
ほらぁアウラもビックリしてる。
かわいそうでしょうが。
ほーらヨシヨシ。
パパはのお膝においで。
「御屋形様のお力で我々もさらに強くなれるのですか?」
「う~ん。ポチ、クロ、シロはもともとペットから僕が眠っている間に進化を果たした後だからどうだろうね、無理かもよ。実際にハイオークでさらに進化するか試したけど、無理だったし。」
「それは残念です。もっと御屋形様のお力になれるかと思いましたが。それでも一度試してみては貰えないでしょうか?」
「かまわないけど、期待はしないでね」
ポチはさらに強くなりたいみたいだ。
今でも十分強いとおもうけどなぁ。
「それなら、主、俺も試して欲しいよ」
「もちろん、ユキ様のお役に立つ可能性があるなら私もお願いします」
クロとシロも同じ気持ちらしい。
「おぬしが言っておったゴブリンを使う方法はやめておけ、もともと残虐な奴らじゃ、知性を与えて逆にやっかいになりかねん」
確かにドーガの言う通りかもしれない。
とこれは全員が賛成した。
「では次は獣の進化ですね。これは可能性はありますよ、ただ、この地域での獣では我々ほどの知性を与えられるかは不明です。ですのでまずは鳥類などを飼いならしておいてから実行すれば、空からの警戒網もできますしね。」
グランの言う事は鳥さんを仲間にすれば確かに便利そうだ。手紙のやり取りとかもできそうだしね。
「じゃあ、この地域でとれる鳥類での確保もして、伝書鳩みたいに使えるか試さないとね」
これもみんな賛成っと。
「ヘルファー妖精たちはそういえば進化してないね、ミントもそんなに変わってないし、精霊達も特にこの300年で変化はなかったの?」
「私は特にありませんが、しいて言うなら多少ですが力仕事もできるようになりましたね」
ふむ、ミントは力仕事ができるようになった?
家事で力仕事などあったろうか?
「ミント、力仕事って例えば?」
「そうですね、朝の卵をとるのにコカトリスちゃんたちをどかしたりとか、ベッドを一人でも動かさせるようになりましから重い家具もどけてお掃除ができるようになりました。大変助かってます。これも旦那様のおかげですね」
ミントさんが素敵な笑顔を向けながらパワーアップしてました。
知らなかったよ。重い家具もだけど、コカトリス達って大人しいけど、かなりの図体のはずだけど。
「ってことは、見た目は変わってないけど、変わってることもあるわけだね、精霊達はどう?」
「言われてみればおぬしの言う通り昔と違って力がある気がするの」
「それに、昔はあまり自分たちのテリトリーから出れませんでしたが今はなんともないですね」
「ほんとだ、言われて気づいたよ」
「確かにそうですねぇ」
ドーガ、グラン、フィーネ、フェルミナもそうらしい。
じゃあどこかしらヘルファー妖精も変化があるのだとしたら、現実になって知性が上がってるから頼めるることが増えているのが進化してたって事になるのかな?
「ユキ様の体自身の変化はないんですかぁ」
と、フェルミナに言われて考えてみる。
僕自身の変化かぁ、一番は世界樹の能力が使える?
あと、殴られてもあんまり痛くない。
モンスターを進化させることができる。
「言われてみれば、世界樹の力以外に変化っていわれてもなぁ」
「力を使われて辛いことはなかったですかぁ」
「う~ん、特にはないね。でも瘴気は不味かったのは覚えているよ」
僕とフェルミナのやり取り以外にもみんなに僕が変わったとこが無いか客観的に聞いてみたが、特にないそうだ。
ただ、能力の全容がわからないからその場でその場でできたことを検証していくしかないんだよね。
「じゃあ、フィーネ。鳥さんを何羽か捕まえて来てくれる」
「まっかせてー」
鳥さん捕まえるためにフィーネ達、風精霊にお願いをしたら、あっという間に集まった。
スズメ並みの大きさから、ちょっと獰猛そうな鷹みたいな鳥まで捕まえてきてくれた。
「じゃあ、まずは小さめの奴から。ごめんね触るよ」
僕は順番に触って力を注いでいく。
後は、明日になればわかるはず。
☆★☆
翌日、結果だけ言うと成功だった。
こちらの言ってることが理解できているようだ。
しかもなんか協力してくれるっぽい。
なんとなく鳥さんの感情がわかる。
今は、お腹空いたらしいから、餌をあげなきゃね。
「パパ鳥さんも飼うの?」
「そうだよー、これからはこの鳥さんたちもエデンの仲間だよ」
「私も欲しい!」
「ん~誰かアウラの友達になってくれないかな?」
僕は鳥さんに問いかけると全羽が頷いてくれた。
「みんなアウラの友達になってもいいって言ってるよ」
「わーい!ありがとうパパ!これでみんな友達だね」
鳥たちを捕まえていたゲージをあけるとみんなアウラに殺到してビックリしたが、危険はないようだ。
よかった、成功して。
後は、もう少し数を増やせれば大丈夫だろう。
進化の力とはいえ、言葉を理解できるようになるんだからすごい力だ。
他にも能力が強化されてる可能性もあるなこりゃ。
これで緊急事態が起きたときは魔王とのやり取りも格段に速くなる。
さっそく魔王ブレニンにも教えてあげよう。
僕はブレニンに手紙を書いて、返ってきた返事は一度その鳥で手紙を送って欲しいと旨が書かれていたので、鳥に場所を教えるためにも魔族の国に行く必要があることを伝え、10羽ほど魔族の国に連れて行ってもらった。
連れて行った班より予想通り10羽は早く帰ってきた。
1日休ませた後、今度はもう一度魔王ブレニンに手紙を書いて送りだした。
まるでブレニンと文通しているみたいだ。
だがこれで、簡単なやり取りはできる。
もちろん大切な機密扱いなどは早馬に任せることになるだろうけど。
ブレニンとの文通の結果、魔族の国に最初に送った10羽を国交の一環としてそのまま魔王ブレニンに預けることになった。
道路計画も順調にいき、すでに辺境伯を通しての貿易も始まっている。
これでまず、魔族との国交もうまくいってるし安心だ。
僕の進化の力はまだエデンの民しかしらない、暗黙のルールだ。
さて次はどこの国に行けばいいだろうか?




