表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言霊少女  作者: 奈魅弧
6/11

サイコキラー

「おい!大丈夫か!?」

クラルが走ってくる。

私は頷く。

それから、肉片と化した忍と血に濡れた私を見る。

「リオが、やったのか?」

私はただ、黙り込んだ。

それを肯定と取ったクラルが、眉を寄せた。

「なら、何故笑ってるんだ……?」

『殺人が、愉しかったから』

言い訳など思いつかなかったので、素直に答える。

あの余韻が、まだ残っている。

いつまでも浸っていたい。

殺人嗜好者(サイコキラー)か。浜井もとんだミスを……いや、浜井ならこんなミスしない。なら……わざと浜井が?何で……」

ぶつぶつ呟いてから、私に向き直る。

「いいか、これ以上殺人をするな」

私は精一杯の笑顔を作る。

「嫌だ」

疎ましい頭痛に耐えつつ、拒否する。

あの快楽を、また味わいたい。

私の能力があれば、殺人など簡単なことだ。

「そう言うと思ってた。サイコキラーは、殺人の愉しさを忘れられない。そしてまた……同じ過ちを犯す」

何と言われようと、私は殺人をしてしまう。

「帰るぞ。それについて話し合おう。お前の意見をなるべく優先してやるから」

私は帰路をすすんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ