表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言霊少女  作者: 奈魅弧
1/11

目覚め

ここは、どこだろうか。

そんな疑問を持って、私は目覚めた。

天井はむき出しのコンクリートなので、少なくとも病院ではないことがわかる。

どうやら私はソファに寝ていたようだ。

上半身を起こし、辺りを見渡す。

生活感の少ない、キッチンと洗濯機だけがある部屋。

とても殺風景だ。

がちゃり、と扉の開く音がする。

扉のある方を見ると、眼鏡をかけた髪の長い女がいた。

女はくわえていた煙草をもみ消す。

「起きたのか」

誰だと聞こうとして、言葉を発すると、猛烈な頭痛が私を襲う。

頭を抱えると、女はふうん、と言った。

「予想以上に頭痛が酷そうだな。

よし、紙とペンをやろう。筆談だ」

女はどこからかメモ帳とシャープペンシルを出して、私に渡す。

『誰だ』

「私は浜井 鳴子だ。浜井か鳴子でいい」

『ここは?』

「私の家兼研究室」

研究室と彼女は言うが、それらしいものは見当たらない。

『何者だ』

彼女は少し微笑んでいる。

ぞっとするほど美しい笑みだ。

「わかりやすく言うと超能力者。

正しくは魔導師だ」

さっぱりわからないが、まぁいい。

『では、私は?』

そう、私は記憶が無かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ