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第24節 契約の終わりと、絶対王者の告白  尊は結衣に膝枕をしながら、ダミーではない真実の愛を告白する。

第24節 契約の終わりと、絶対王者の告白  尊は結衣に膝枕をしながら、ダミーではない真実の愛を告白する。


「……白瀬? どうした、突然泣きそうな顔をして」


 尊が、不思議そうに結衣を見上げていた。

 結衣は慌てて目元をこすり、首を振った。


「いえ、何でもありません。少し、大切な友達とお別れをしただけで……」

「友達?」

「はい。でも、悲しくはないです。今の私は、とても幸せですから」


 結衣の透き通るような笑顔に、尊は一瞬息を呑み、そして持っていた洋書をパタンと閉じた。


「……白瀬。いや、結衣」

「はい?」

「少し、疲れた。休ませてくれないか」


 言うが早いか、尊は結衣の座っているソファに横たわり、ごく自然に結衣の膝の上に頭を乗せた。


「えっ……あの、御影様!?」

「静かに。図書室ではお静かに、だろう?」


 結衣はパニックになりかけたが、膝に伝わる尊の体温と、少し疲れたような彼の表情を見て、そっとため息をついた。


「……仕方ありませんね。特別ですよ」


 結衣が恐る恐る尊の髪を撫でると、彼は心地よさそうに目を閉じた。


「結衣。……君に、話がある」

「何でしょうか」

「私たちの『契約』についてだ」


 結衣の指先が、ピタリと止まる。


「もう、私に盾は必要ない。学園の連中も、親父も、誰も私に政略結婚を押し付けようとはしない。……だから、ダミー恋人の契約は、これで終わりにしよう」


 予想していた言葉だった。

 でも、結衣の心にはもう、焦りも悲しみもなかった。

「はい。分かりました」と、穏やかに受け入れる準備ができていた。


 しかし、尊の言葉はそれで終わりではなかった。


「今日からは、契約ではない。俺が君を、一人の女性として守り、溺愛させてほしい。……君を、一生手放すつもりはない」

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