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第四十三話「古びた魔術書の秘密」


今日詩音は一人で外出していた。

目的地は導きの魔女ことこの世界の神がいる洞窟である。

以前特殊な鉱石を取りに来た際に道はちゃんと覚えていたのだ。


何故そこへ向かうかと言うと、例の古びた魔術書を返す為である。

これのせいで実力で勝てない相手にも勝ってしまい自分の実力が上昇しないのだ。

魔術を極めるのが目的だが魔術書に頼った極め方は嫌だ。

最初は割り切ろうと考えていたが、戦いで使う内に無い方が良いと思うようになった。

だから導きの魔女にこの魔術書をつき返してやるのだ。


―洞窟最深部


ハイペースで歩く事30分、ついに最深部に到着した詩音。

そこには以前同様に漆黒のローブに身を纏った女性、導きの魔女がいた。


「やあやあ完璧最強の生徒会長さん、何の御用だい?」


導きの魔女、もといこの世界の神は愉快そうに言う。

しかし詩音はその挑発に乗る気はなかった。


「この魔術書を返しに来たのよ、ブック!」


詩音が古びた魔術書を召喚する。

そしてそのチートな魔術書を導きの魔女に渡そうとした。

しかし彼女は受け取らなかった。


「ちょっと、受け取りなさいよ」


「申し訳ないけれど彼女が君を気に入っているのでね」


「彼女?」


「古代世代の最強の魔女、創世の魔女ユリィさ。その魔術書に魂が入ってるんだよ。

今まで君が使って来た魔術書のチート魔術は彼女の物だったという訳」


「ど、どうしてそんな事を?」


困惑している詩音に導きの魔女が答える。


「君はアストラル界を知っているかい?」


「ええ、精神系の魔術を使う際に干渉する精神世界の事よね」


「そう、そのアストラル界の住人なんだよ彼女は。不自由な寿命付きの物質世界の肉体を捨てて、精神体として不滅の魂を得た訳さ」


状況が今一よく分からない詩音だが、

この魔女がとんでもない事をしている事だけは理解できた。


「みんなが魂だけの存在になり精神世界に移住すれば永遠の命が得られるんだ。どうだい完璧な計画だろう?」


「もしかして私の事もそうするつもり?」


「いや、君には強制はしないよ。他のその他大勢は知らないけれど」


「冗談じゃないわ。肉体と魂があってこその人間なのに、その片方を捨てるなんて!」


「とにかく君と問答するつもりはないし、魔術書も受け取れないよ」


「とんでもない計画ね。さすがは悪知恵が働く神様だわ」


「ふふふ、褒め言葉として受け取っておこう」


「褒めて無いわよ」


「ふふふ、最後にこの計画の名前を教えておこう。”アストラル・ドミネーション”。興味が出たらいつでもおいで」


「絶対に行かないわよ!」


こうして詩音は洞窟から出て行った。

彼女の言うその他大勢にレオナ達が含まれてると考えると寒気がした。

早く魔術を極めあのふざけた神様の野望を止めないと、と決心する詩音であった。

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