言い訳する気持ち
君に近づきたい欲求と
今のままでいたい欲
抑えているつもりになって
実はどっちも私の欲だって
そう気付いてしまったから
「君のそういうとこ好きだな」
何気ないような好意の言葉
勇気出すような好意の言葉
何でもない振りをして
何でもなくない事を言う
ずるいかな
ズルいよね
正面向いて「好きだよ」って
もし君に伝えたら
困惑気味の顔を浮かべて
「ありがとう」って
きっと言うんだ
優しい君はそうやって言うんだ
優しいからこそ優しくない言葉
はっきり「ごめん」って言われたら
諦めだってつくのにね
だけど仕方ないじゃない
「君のそういうとこが好きだな」って
そう思っちゃったんだから
恋は好きになった方の負けなんだって
恋に勝ち負けがあるなんて
考えてみたくもないことだけど
言いたいことは分かる気がする
どんな風に思われたって
どんな事で嫌われたって
あなたを思っていることを
許してもらえているのなら
今はそれでいいって思うから
だから、まだ自信を持って
君に対して正面向いて
「好きだよ」なんて言えないけれど
何気ない会話の中で
「君のそういうとこ好きだよ」
って何でもない振りして言うよ
伝えたいっていう私の欲が
抑えなきゃっていう私の気持ちを
越えるための自分への言い訳
これぐらいならいいよね、って
ごまかすための自分への言い訳
この言葉ですら物足りなくて
もっと君に近付きたくて
抑えきれなくなったなら
次はなんて伝えるのかな
なのに最後は抑えてしまう
怖がりなのは変わりはしない
勇気が持てたら苦労はしない
関係性を壊さないよう
距離だけ詰めることができたら
そんなことを考えている
そんな私の自分勝手