火山、そして、結果
クッッッソ早い更新だなぁおい…
唐突だが一つ例え話をしよう。
よくある話だが聞いてほしい。
ここに八等分されたホールケーキが一つある。
これは減ることはあれど、増えることはない。
MMOゲームだって同じだ。
ゲームの中の要素は先駆者が喰らい尽くし、残りは全員に配られる分しかない。
…初心者ブーストは知らない、俺の管轄外だ
さて、何故かの話をしたかの理由だが…周りの現状を見てほしい。
あのコアを壊すと同時に熱風が吹いたのち、溶岩は全て冷え固まった。
……ああ、全てだ。
そのせいでボルボ火山は死火山となり、名前もボルボ山変更された。
それに留まらず、心なしか気温も下がって寒い。
さっさとカナカムたちを連れて帰ろう。
「待ってくれ、えっと……」
後ろから男に呼び止められた。
「…わかめだ。何か用か?」
「あー…特に用ってわけじゃないんだが…フレンド登録、いいか?」
「…問題ない」
フレンド申請を返して完了。
男の名前はハーネルンというらしい。
…ああ、広告貼った時にいた奴か。
一瞬しか見てないから特に何があるわけじゃないが。
「俺はこれで。また会おう!」
「おう、また縁があればな」
フレンド登録した以上縁はあるだろうが。
セバは……もう帰ったのか。
遠くからバイクのエンジン音が聞こえる。
カナカムと同じ金持ちなんだろう。
…って、今更新しい小さい影が見えたな?
「も、もう…もう……もうレイドボス終わってるじゃないのよーーっ!どうしていつもいつもいつもいつも私は貧乏くじばっかりなのよ!どうせ私なんて器用貧乏のザコ妖精よーっ!」
なんだこいつ
「…妖精、よね」
あー…キャラクリエイトの時に見たな。
確かHPとSTRとVITがかなり低く、代わりにMP、INT、AGIがかなり高めだったか。
身長が100cmも無いし、俺と同じように縮んだクチか。
綺麗な虹色の羽根、瞳は純粋な白で髪の毛は毛先まで色の混ざりきった黒。
「……じゅるっ」
後ろからギルマスの声が聞こえたが気にしない。
ストッパー役のサクヤが…
「…いいわね」
…メイだけが唯一の良心だったか。
妖精をなだめようとメイが横によっていった。
俺は二人をシバいて元通りにしてメイの方へ。
…俺の腕の中で機械ロリ×妖精の談義はやめろ。
なまじ意味が理解できるから尚更だ。
『ぐえっ』
よし、これで静かになった。
「ぐすっ…そうなの…いつも私はギリギリでダメなのよ…このゲームだったらドジな私でも魔法使いになれば活躍できると思って魔法スキルだけを取っていたらスキルレベルが全く上がらなくて鑑定も取ってないから補助要員にも使えないって言われて結局ソロで頑張ってたの…リアルもガラッと変わった私を御母様と御父様が見たらなんて思うか…もしかしたら私だとわからないかもしれない…だからせめてレイドボス戦に参戦すれば報酬が貰えると思ってきたらちょうど終わった後……どうして…」
…こいつは重症だ
見てられないしリザルトでも見よう。
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ボルチャホスレイドバトルリザルト
LA:わかめ
MVP:ハーネルン
Your Reward
・ボルボコア×1
・ボルケイノクリスタル×10
・ヘビン鉱石×1t
・ライト鉱石×1t
・ユニバーシア鉱石×500kg
・メルダル鉱石×100kg
・バドリア鉱石×100kg
・マグネメ鉱石×100kg
・アーミス鉱石×50kg
・ハタオン鉱石×100kg
・バッテロス鉱石×1kg
・ハウイア鉱石×100kg
・EXP×1000000
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……レベルは2上がったが報酬が鉱石しかねぇ
「なにこの…この……ええ…?」
「経験値は美味しいけれど…」
「…聞いた事ないですね」
「いいわねーっ!報酬貰えてーっ!私なんて遅れてきたから一切ないわよーっ!」
鉱石の性質は調べるとしてさっさと拠点に帰ろうか。
「…あの、カナカムさん。この人も連れて行っていいですか?見てられなくて…」
「…いいわよ、純魔ビルドなら役に立つし。その代わりにスキルレベルの猛特訓はしてもらうけど。」
「……入団条件がよくわからなくなってきたな」
「カナカムが気に入ったらよ。誰彼構わず入れる訳じゃないけど」
「…あー…理解した」
つまりエンジョイ攻略クランだな。
…で、平原まで着いた訳だが、ここで一つ問題が発生した。
「5人もスカーレットに乗れるのか?」
スカーレットは四人乗りのスポーツカーだ。
詰めれば乗れないことも無いが、その場合は家族じゃない異性が隣り合うことになるからな。
「………わかめん、バイク乗れる?」
「免許はある」
「だったらこれに乗って。私の大切なバイクだから…壊さないでよ?」
俺は 黒いバイクを 手に入れた
「このバイクはスカイスクレーパー。代わりの足を入手するまではそれを貸してあげる。もう一度言うけど、壊さないでね」
「スペックは?」
「…帰ったらね。スピードは問題ないわ」
「了解。ならいい」
バイクに跨りエンジンを掛ける。
…モノホンは教習以来だが問題ないだろう。
身体が覚えてる。
「レース、する?」
「バカナカムあとでにしなさい」
無事にリニッジグまで帰ってきた俺達。
新メンバー加入と討伐を兼ねて今日は祝賀会だ。
乾杯の後、飯を食いながら雑談。
…いつもの流れだな。
「改めて…妖精のコノハです。これからよろしくね」
『キャッホーイッ!』
「よろしくお願いします」
俺は…いいか、今更言うのもなんだ。
無言で取り分けた飯だけ押し付けておこう。
「私はサイトに書いていた通りに魔法使いに就きMPとINT極振りと呼ばれる振り分け方をしてレベルは16。経験値はクエストで稼いだから戦闘は殆どやってません。スキルは独自に魔法さえ使えればいいと思って…初期スキルは火、水、土、風、電、回復、飛翔を取って、スキルポイントを消費して付与、光、闇、杖術を取得し残り13pです。…わかめさん取り分けていただきありがとうございます」
「纏めると魔法しかできない、ってことね?」
「はい、それで間違いありません。…どうしてこんなことに…っ!」
精神不安定か?……ピザが美味え。
流石天下の雷コーポレーションってとこだな。
「私も同じような状況でしたから…銃のお陰でここに入れましたけど」
「………」
…カナカム、目が泳いでる
「気にしなくていいわ。ここに入ったからには仲間だから……だからわかめん、私の分まで食べないでね?」
「グブァッ」
唐突なラスボススマイルはやめろ…死ぬから…
「…退屈はしなさそうでよかった」
コノハの顔が一瞬だけ、微笑んだような気が…
「あーっ!?私の分の刺身まで食べてるーっ!?」
「これは不可抗力だ分けてないだろうがーっ!!」
…ま、別にいいか。
コノハのステータスです、多分しばらく出さないのでここにします
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名前:コノハ
種族:妖精
ジョブ:魔法使い
レベル:16
所持金:32387チェイン
HP:20/20
MP:210
STR:20
VIT:20
DEX:30
AGI:15
INT:210
装備
両手:マジカルスタッフ
頭:なし
体:妖精の服
靴:妖精の靴
スキル
杖術:Lv,2
火魔法:Lv,4
水魔法:Lv,2
土魔法:Lv,1
風魔法:Lv,3
電魔法:Lv,1
付与魔法:Lv,2
回復魔法:Lv,5
光魔法:Lv,2
闇魔法Lv,2
飛翔:Lv6
称号▽
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…それとこれを投稿した後、プロット整理と厨異魔天2章の方に力を注ぐのでまた更新は遅くなると思います…




