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「よう来たの」


祖母が出迎えてくれました。


祖母と孫との関係だというのに、会うのは四年ぶりでした。


そのうちに漁に出ていた祖父が顔を出しました。


頭の上には古くあちこちが破けている麦藁帽子。


白いタンクトップの上に、こげ茶色の長袖のシャツを羽織っているのですが、前は全部開けていました。


よれよれのタンクトップのため、胸の一部がけっこう見えました。


浅黒い肌の上に、肋骨が何本かはっきりと浮き出ています。


私がこの村に来なくても祖父が父の家を訪ねてくることは何度かありましたが、その時はいつも上着をきちんと着ていましたので、理科室にある人骨標本を連想させるような祖父の胸は、初めて見ました。


やせているとは思っていましたが、まさかこれほどとは想像もしていませんでした。


私はくいいるように祖父の胸を凝視していましたが、祖父は何故かそれには気がついていない風で、私に話しかけてきました。


「しばらくいるんじゃろ」


「うん」


「そうか、そうか」


そう言うとやせ細った右手で私の頭をなでると、家の奥へ行きました。



その日は親戚中が集まり、私の歓迎会のようなものが行なわれました。


歓迎会のようなものと言うのは、私の歓迎会と言うのはあくまで名目で、要は飲んで騒げればいいというのが一番の目的のように思えたからです。

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