第1章, 第2節,新たな人生の幕開け
前回に続き、書いてみました!面白いかはどうかはコメントでくださると嬉しいです!(*´ω`*)
前回はとても読みづらかったので少し変えてみました!
~13世紀、城にて
―なにやらうるさい足音が聞こえる。なんだ?俺は自分の目を開け手を見る。
―はぁ!?
その手は死ぬ前より明らかに小さくなっていた。そう、まるで幼児の体になったかのように。何かの冗談だろうか?そう考えているうちに誰か入ってきた。
「おぉ、我が息子のラーズよ。ようやく
目を覚ましたのか。死んだかと思ったぞ。」
と太いおっさんが言ってきた。
「誰…?それに俺の名前がラーズ…?」
俺は何が起きてるのかわからなかった。
とりあえず、俺はお父様と言ってみた。
「よいよい。パパでもアームルスなど好きなように呼ぶがよい。なんたって我の息子じゃからな、余程の事がない限り怒りはせん。」
「では、お父様ここはどこでごさいますか?」
アームルスは少し悲しそうな顔をした。
「記憶まで…まぁよい。ここは、グレンツ王国と言ってな、我はこの王国の王様をしておる。」
「はい!?王様!?」
俺はビックリしすぎて声をあげてしまった。
「記憶がないのなら無理もない。仕方のないことじゃからな…。とにかく、ラーズが目覚めた記念じゃ、今夜は宴を開こうぞ。」
「わかりました。お父様。」
そう言うとアームルスは部屋から出ていった。
「ふぅ…とりあえず俺の名前がわかり、ここがどこなのかわかった。もう戻れないし、あとはこの生活に慣れることだな。」
~ 夜、食堂にて
「さぁさぁ皆の衆!我が息子、ラーズが目覚めた記念に乾杯しようぞ!」
アームルスがいった瞬間、その場座っていた人たちはグラスを交わし乾杯をした。
「ラーズもたくさん食べるんじゃよ?なんたって2ヶ月間も眠っていたのじゃからな。」
「ゲホゲホッ!」
「む、息子よ大丈夫か?」
「は、はい…お気遣いありがとうございます父上。」
「も、もう少し柔らかい言い方をできんのかのー…息子だというのにまるで他人と喋っているようじゃ…。」
「ゲホッゲホ!!…ふぅ…わかりました、父上。ではこれからは柔らかくいきます。」
「全く変わっていないんじゃが…。
そう言うとアームルスは苦笑した。その後も宴が続き、アームルスが終了の合図をし宴が終了した。」
~ 翌朝、森の中にて
俺は朝早く起き、剣の稽古をしていた。
「ふぅ…」
汗を拭き休憩をしているそのときだった。
「ガサッ」
「誰だ!」
俺は草むらに向かって言った。すると何やら大きい人のシルエットが出てきた。
「父上!?」
そう、その大きな人というはグレンツの
王国の王、アームルスだった。
「す、すまんのーあ、朝の稽古を邪魔してしまってのー。」
アームルスは顔にすでに汗びっしょりになっていて何やら慌てたようすだった。
「父上…一応聞きますが、何故草むらの中にいたのでしょうか。」
「いやあれはのー…そのー…あれじゃ、今日の天気は良くてのちょーっぴり散歩したくなったのじゃ。そして偶然稽古しているラーズに会ったということじゃ。」
動揺を隠せない一国の王のアームルス。
俺はさらに問い詰めてみた。
「へーそうなんですね、にしてもよくここだとわかりましたね。単なる偶然とは思えないのですが。」
「偶然じゃよ…。」
隣にいた執事が堪えきれずいい放った。
「実はですね、アームルス様はラーズ様の…」
「コラー!!勝手に言うでない!!」
「すみません…。アームルス様…。」
「わかった!わかった!言えばいいのじゃろ?」
なんかやけくそに言ってるようにしか聞こえませんが…。
「我が息子、ラーズの剣の稽古を見たかったのじゃ。ただし、散歩というのは本当じゃぞ?」
隣の執事は必死で笑え堪えている。
「ラーズ様、実はですねアームルス様は昨日の夜私に、ラーズはどこで何時に剣の稽古をしているのじゃ、と尋ねられていて私はラーズ様がこのお城から出ている時間帯と場所を教えました。しかしながらアームルス様はラーズ様にバレぬようにしたいとおっしゃっていました。そこで私は草むらに隠れていればバレないのではないでしょうか。と提案しました。するとアームルス様はおぉ!それはナイスアイデアじゃ!と言っておりました。…まぁ私は普通に行けばいいと思いました。こうなることはわかっていました
ので。」
と笑いながら執事は言った。
「わ、笑うでない!と、とにかく剣の稽古は頑張っておるか?」
「はい。父上。ですが俺はまだまだ未熟者、剣の技もまだまだです。」
「なら我と剣の練習でもしようではないか。」
「よろしいのですか!?」
俺は予想外のことに声をあげてしまった。
「よいよい。しかし1つ約束してもらおうかの。」
「それはなんでしょうか…?」
「それはのー…親子同士で会話するのに敬語を使うのはやめるのじゃ!堅苦しいのじゃ!という約束じゃ。」
なんだそんなことか、と俺は安心した。
「わかりました。では普通通りに喋らせていただきます。」
「では、剣の技や基礎を教えるとするかの。準備はよいかの?」
「オーケー!」
そして俺の父との稽古が始まった。
~数週間後
「段々上手くなってきておるの。では、次は我と模擬戦をしてもらうかの。」
「え…!?いや、いくらなんでも早すぎない!?」
「では模擬戦開始じゃ。」
言うが早いか、アームルスは剣を抜き今までやってきた稽古のスピードと比にならないぐらい速くしていた。アームルスが出す剣技はまるで光の矢のようだった。それに比べ俺はその攻撃をガードするのに精一杯であった。森の中で唯一鳴り響く金属の音。その音は三時間ほど経った時に止まった。
「ガキンッ!」
俺の剣が弾かれ、地面に突き刺さった瞬間アームルスは
「チェックメイトじゃ。」
と言った。
「ぜぇ…ぜぇ…」
「ふむ…数週間なのによくやったの。しかし、我の剣技を避けるには、ちと早かったかの。」
早いもなにもない。あれを剣を習ってない奴が初見でされたら、100パーセント傷だらけでは済まないと思った。しかしあの尋常じゃない速さはなんなんだ。チートだろあのおっさん。てか、痛い。
「…」
「おぉう傷だらけじゃな。すまぬ、我はこの剣技を出すのが久しぶりすぎてコントロールが効かなかったのじゃ…。」
「…おか、しいだろあんな速い剣技を出しておきながら父上がピンピンしてるなんて。あ、れ…おかしいな…視界がぼおっとして意識が…遠退いて…く…」
読んでくれてありがとうございます!あのくそ速い剣技をガードした主人公、ラーズ。その衝撃で気を失ってしまったラーズ。次回はどうなるのか!?楽しみにしてくださいー!