第3話 ブラウン、あざといアリスをエスコートする。
停戦期間が切れるのは本日の正午。
そこから再び帝国を二分する内戦が始まる。
俺は女王国軍の総大将として戦場に立っていた。
ちなみにウィルの坊主が親しくしているガイのジイさんとキャンベルのおやっさんの部隊は、姐さんの命令でヴァルグランの治安維持と雑務の為に残ることが決まっている。
――もう十分戦ってくれた、あとはウィルの補佐として骨休めをしてくれ、ということらしい。
マグレインの旦那やファズの旦那も、今頃は本国で優雅に休暇を満喫していることだろう。
他にもこの停戦期間中に本国と人員が、相当数入れ替わった。
戦場に出ていた者は安全な本国に戻れることを喜び、本国で待機していた者は戦功を挙げられると待ちに待った帝国行きを喜んでいた。
……じゃあ俺は?
女王国建国以来、全ての戦場に顔を出してきた俺は?
皆と同じように休みを貰えたりするのか?
ワクワクしながらそう尋ねたら、「……えっ!?」って顔をされた。
姐さんだけじゃないぞ。……その場にいた全員に、だ。
気持ち的に繋がっていると思っていたキャンベルのおやっさんやファズの旦那からも。
……何それ? ヒドいだろ? な?
姐さんからは真顔で「休みたいの? ……永遠に? ……土の中で?」って。
そこまで言われるようなコトしたのか、俺?
で、結局今回も俺は戦場にいると。
ささやかな幸せなど、もう諦めた。
――そんなことはさておき、だ。
ヴァルグランに幾らか軍を割いたとはいえ、いまだ女王国軍は無二の存在感を示していた。そこにホルスさんたちの補領軍が従う。
レジスタンス正規軍もあのボロボロの状態から何とか整えてきた。
ちなみに貴族の私兵団の参戦は姐さんが却下した。……これは当然だな。
一方帝国軍も布陣するが、あちらはやや見劣りする。
どうやら姐さんの補領取り込み策が上手く働いたようだ。
今回女王国とそれに同調する領主たちはは早々に第三極の立場を捨て、レジスタンス軍の主力として参戦した。
中立を決め込んでいた領主たちはその急展開に焦ったようで、追い込まれた彼らは我先にと雪崩を打ってレジスタンス側で参陣すると表明した。
この期に及んでもなお、意思表明したくない領主たちは領地防衛の名目で領地に引っ込み傍観を決め込んだ。
結果として敵に回ったのは宰相に近い領主たちだけである。
ただ姐さんからすれば、そんな彼らこそ見所があり、是非女王国に取り込みたいとのこと。だから投降を促しながら、出来るだけあちらに被害を出させないように、時間は掛けてもいいからじっくりと前に進むように命令されている。
正直勝ち方まで求められるのは面倒だが、それでもやるしかない。
「いいか! こちらが圧倒的に優勢なんだ! ……絶対に無茶だけはするんじゃねぇぞ!」
各部隊に何度も号令を掛け、飛び出しすぎないよう密に連携を取る。
昼は相手を押し込みながら少しずつ進み、夜は奇襲に備えながらもゆっくり身体を休める。その間に投降してきた敵兵を手厚く保護し、後方へと送る。
それらの単純作業を毎日毎日繰り返していくうちに、少しずつ帝都が近づいてきた。
帝都の郊外の宿営地で部隊長を集めて包囲戦に向けての作戦会議をしていると、伝令が息を切らせて入ってきた。
陛下が兵士たちの激励に来てくださったから、その為の準備をするように、と。
俺は初めから聞かされていたが、それを知らなかった者たちは、憧れの女王陛下を間近に見ることが出来ると顔を見合わせ歓喜していた。
――本性を知らないということは、こんなにも幸せなことなのか。
俺は浮かれている彼らに女王陛下を迎えられるよう手配させ、ゆっくりと伸びをしながら天幕を出た。――これでようやく肩の荷を下ろすことが出来る。
準備が滞りなく済み、しばらくすると煌びやかな一団が姿を見せた。
それを野太い大歓声が出迎える。
やがてその先頭付近で、馬上から優雅に手を振る女性が見えてきた。
我らが女王陛下のお出ましだ。
他国ならば影武者もあり得るが、ウチに限って言えばそれだけはない。
――アレは間違いなく姐さんだ。
彼女がこの場をハズすようなことは絶対に無く、戦場なのにも関わらず真っ白なドレスを纏い、これでもかと目立っていた。
彼女はキチンと整列する兵士たちの間をゆっくりと進みながら、左右満遍なく全力で愛想を振り撒く。
これも女王の仕事だと割り切り、半ばやけくそになりながら笑顔で手を振る彼女の内心を思えば、少しばかり笑えてくるモノがあった。
やがてその一団が、総大将として指揮官の天幕の前で待ち構えていた俺の前で止まった。そして馬から優雅に下りる姐さん。
そのときドレスが膨れ上がり白い腿がチラリと見えた。
次の瞬間、兵士たちが身を乗り出してどよめく。……が、当然これも計算だ。
チラリと見える微妙な加減を研究しながら、何度も馬の乗り降りの練習をしていた姐さんを目撃したとレッドから聞かされたときは流石に愕然とした。
――アンタは男の純情を何だと思っているんだよ、ちくしょう! ……俺もその練習風景を見たかったよ、ちくしょう!
そんな研究熱心であざとい彼女を、総大将である俺が膝をついて出迎えた。
放心していた兵士たちも慌ててそれに倣い、次々に膝を付いていく。
姐さんが笑顔のまま手を差し出してきたので、その甲に口づけすると更に大きな歓声が巻き起こった。
彼女は俺のエスコートで用意されていた演説台に上がると、兵士たちは一斉に背筋を伸ばして口を噤んだ。
よしよし、教育の成果が出ている。俺は不覚にも感動してしまった。
姐さんも満足そうに彼らを見渡すと息を吸い込んだ。
「皆さん! 今までよく頑張ってくれましたね! もう少しでこの戦争が終わります。……祖国もこれからもっと豊かになるでしょう――」
彼女はしばらく淀みなく演説を続けていたが、突然不自然な間を取ると何やら真剣な表情で俯いた。
兵士たちが不安そうにそんな姐さんを見つめる。
重苦しい沈黙が続いた。
俺が声を掛けなければいけないのかと一歩踏み出した瞬間、彼女は勢いよく顔をあげた。
そこには女王ではなく、晴れやかに微笑む愛らしい美少女がいた。
本性を知っている俺でさえ、心を持って行かれそうになる。
彼女は笑顔のまま深呼吸すると再び声を張り上げた。
「……みんなで、一緒に胸を張って『私たちの国』に帰ろうね! 家族が待っているわ! ……いい? 絶対に死んじゃダメだからね!」
その言葉に兵士たちは息を飲むが、一拍おいて爆発的な歓声が上がった。
おそらく少し離れた帝都までも聞こえたであろう大歓声。
感激のあまり涙を流す者までいた。
姐さんは檀上からそれらを満足そうに眺めると、彼らに手を振りながら颯爽と天幕へ入っていく。
俺たち指揮官級の人間も慌ててそれに付き従った。
指揮官用の天幕は確かに特別製だが、持ち運びに便利な木製の大きいテーブルと椅子が数脚あるだけの質素なものだ。……基本全員雑魚寝だし。
初めから貴人、それも女王陛下をもてなすことを想定していない。
それが分かっていながらも、将校の何人かは女王の機嫌を損ねるような不備がないのかと、悲壮感の籠った表情でせわしなく視線を動かしていた。
姐さんはそんな彼らを横目で見ると、軋むイスに乱暴に腰かけ、テーブルに出しっぱなしだったワインの瓶を手に取った。
慌ててグラスを用意しようとする兵士――それでも天幕に入ることの許される地位の高い人間だ――を目で押し留めると、おもむろに歯を使ってコルクを外した。そしてそれを豪快に吐き出す。
皆がテンテンと地面を転がるコルク栓を呆然と見つめる中、彼女は喉を鳴らしながらワインを呷り始めた。口元からワインが零れ、真っ白なドレスの首元を赤く染めていく。
……なんという男らしい飲みっぷり。
彼女はプハーッと息継ぎすると、俺たちを見渡しイタズラっぽく笑った。
俺たち古参の者はこの姿を知っているが、ここにいる全員が女王国の旗揚げ当時からいる訳じゃない。
彼らは美少女の仮面を脱ぎ棄てた姐さんの姿に、ただただ驚いていた。
だがそのことで誰もが理解出来た。……気遣いなど初めから無用だったのだと。
姐さんは一瞬にしてそれを悟らせ、この場を女王の私室にして見せた。
彼らは自分たちや国民が敬愛してやまない女王陛下も同じ類の人間なのだと分かると、慣れない敬語を使うことなく、普段通りの言葉で彼女の望むままの報告を始めた。
そうやって姐さんは兵士たちの不満、足りない物資の有無、そういった本当に欲しい情報を手際よく集めていく。相変わらずの手腕に感心させられるばかりだ。
最後には皆と激励の握手をかわしていく。彼らは感激しながら天幕を後にしていった。
そしてこの場に俺と姐さん、そしてレッドとパールというお馴染みの最側近だけが残った。無言のまま視線だけで座れと促す姐さんに従い、彼女の目の前の席に座る。
この距離も随分と久し振りだ。……忘れたくても忘れようがない、この獰猛な獣を前にする感覚。
「滅茶苦茶士気が上がりましたよ。おかげで助かりました」
派手な戦をしない分、彼らの士気をあげるのに苦労してきたのだ。
それをこうもあっさりとやってしまうとは。おかげで兵士も指揮官も全員一気に最高潮だ。
それこそが女王の仕事だと言えばそれまでだが、器の差を見せつけられた感じで少しばかりヘコむ。
「……報告を」
姐さんは俺の言葉には答えず、彼らには絶対見せないような無愛想な表情でこちらに視線を寄越してくる。
やはりアレは苦痛だったのだろう。
そんな内心を見せてくれることが俺たちへの信頼の証なのだろうが、それでも俺はちょっとぐらいは愛想よくしてくれてもいいのにな、と思ってしまう。
ただそれを口にして機嫌を損ねるのはゴメンだったので、言われるまま総大将としての報告することにした。
――これはいわゆる引き継ぎというヤツだ。
仮にも女王陛下である姐さんが、わざわざ兵士たちの激励の為だけに、最前線まで顔を出す訳がない。
この報告が終われば、俺は姐さんに総大将としての全権を返上し、一旦この戦場を離れることになっていた。そして休む間もなく次の任務に入るのだ。
休む間もなく、だ。……大事なことなので二回言いました。
その内容は『最悪を想定して動いている別動隊と合流する』こと。
俺だっていつも最悪のことを考えて動くようにしている。
将軍とはそれを求められる仕事だからだ。
だが姐さんのソレは桁が違うのだ。
普通あんなコトを最悪として想定するだろうか?
しかもそれに向けての準備が完了していたなんて。
絶対にどこか狂ってやがる。その準備に文句も言わず付き合うアイツらも、だ。
女王国らしいと言えばそれまでだが……。
結局それに従って行動を開始する俺も、周りから見れば同じぐらいどうかしているのだろう。
報告が終わると、それを待っていたかのように伝令が天幕に入ってきた。
何でも帝国軍の総大将が面会したいと近くまで来ているとのことだった。
姐さんの様子を窺うと、彼女も不審そうな顔をしながら空になったワインの瓶で手遊びしている。
「……分かりました。こちらでお迎えしますと伝えてください」
少しだけ考えた後、彼女は伝令に素っ気なく告げた。
彼は丁寧に一礼した後、再び駆け足で戻って行く。
「……本当にそれで良かったのですかい?」
思わず聞き返す俺に、彼女は無言で頷いた。
間もなくして身なりのいい精悍な感じの将軍が現れた。後ろに付きの者を数人引き連れている。
彼らはこちらが告げるまでもなく、天幕の入り口で兵士たちに武器を預けた。少なくともここでコトを起こす気はないと言いたいらしい。
姐さんも俺も立ち上がって彼らを出迎えた。
「ようこそお越しくださいました。……すでにご存じでしょうが、改めまして。……女王をしております、アリシアです。以後お見知り置きを」
襟首をワインで真っ赤に汚しておきながら女王と言っても説得力はないだろう。
影武者だと思われているかもしれない。それはそれで好都合か。
「お初にお目にかかります。帝国軍の総大将を務めております、リッド=コールと申します。この度はお時間を頂きまして感謝いたしております」
まさに貴族といった感じの振る舞いだった。
それでいてゴールドのように小細工ばかりするような手合いではなく、武人らしい良い面構えだ。
帝国では軍職に就くのも貴族が多いと聞いていた。
もし彼らの籠絡が上手くいけば、そもそもこんな戦争自体なかったかもしれない。
そう感じさせるほど好感が持てた。
姐さんは俺が座っていた席をコール将軍に勧め、二人はテーブルで向かい合う形になった。
その気になれば姐さんの首を取れるという状況で、一気に天幕に緊張感が走る。
「さてどのような用件でこちらまで来られたのか、伺ってもよろしいでしょうか?」
姐さんは余裕の笑みを浮かべていた。
先程から妙に天幕の外が静まり返っている気がする。結界のようなものが張り巡らされているようなあの感覚だ。おそらく山猫の仕事だろう。
「……宰相ニール=アンダーソンより、女王陛下が戦場に現れることがあれば、速やかに投降するようにと命を受けておりましたので」
彼は真っ直ぐ姐さんに視線を合わし笑顔で答えた。
まさか本当に投降なのか!?
それも帝国軍の総大将が自ら女王の元に赴いて?
流石の姐さんもそこまでは想定していなかったのか天井を見上げた。
彼女の白い喉元が露わになる。
……って、流石にコレは幾ら何でも無防備すぎる!
しかし将軍はそのスキを見ても指一本動かさなかった。
「そもそも女王国は敵味方問わず、兵たちに無茶をさせず、犠牲を減らす為の戦術を使っていると見受けしました。……ですから私自身としても皆様方は信用できると判断するに至りました」
確かに無駄な戦死者を出さないようにゆっくりとした進軍を続けてきた。あちらもその意図を汲み取ってくれたということだ。
彼の言う通り兵士たちに無茶はさせていない。
――だがしかし! 俺はいつも無茶な扱いを受けている!
それだけは断固として主張させてもらおう!
俺は心の中でひっそりと反論した。
「――私が戦場に現れなければ最後まで戦うつもりだったのかしら?」
今の話のどこに不機嫌になる要素があったのか、姐さんの目が光ったような気がした。
ちょっと怖えぇ。
それを受けてコール将軍が初めて申し訳なさそうに顔を伏せた。
「……宰相殿は『女王は絶対に現れる』と、そう仰っていました。そしてその時は彼女が勝利を確信した瞬間だろうと。だから抵抗するだけ無駄だと。…………その、…………『彼女は一番盛り上がる局面を前にしながら、何もせず後方でそれを眺めていることなど絶対に出来ない人間だから、必ず顔を出す』、と」
予想もしていなかった方向からの返答に、俺は堪え切れず爆笑してしまった。
それと同時に何だか申し訳ないで一杯になる。
どうやらあちらさんからすれば、初めから影武者を疑う余地など無かったということらしい。
……ゴメンな! ウチの姐さんがこんな目立ちたがり屋で!
流石、期待を裏切らない姐さん! そこがシビれる!
「……ぐはぁッ」
不意に何か鈍い音と何かの声がしてそちらに目をやると、パールが俺を睨んでいた。そしてその足元には苦悶の表情を浮かべたレッド。
近衛隊長として女王国随一の強さを誇る彼が、腹を押えながら倒れ込んでいた。
姐さんは苛立たし気に俺、パール、そして這いつくばったままのレッドと順に睨みつけた。
……マジ怖えぇ。
そして眉間に皺を寄せたまま溜め息を一つ。
「……分かりました。賢明にも武器を置く選択をした皆様を、女王の名において保護すると約束致しましょう」
「ありがとうございます」
コール将軍の声も心なしか震えていた。
それは恐怖から来るモノなのか、投降を受け入れて貰えたことによる安堵と感動からなのか、笑いを堪える為なのかは分からない。
「……パール。ロレントさんをこちらに呼んできてもらえないかしら? 帝国総大将のコール将軍がこちらに見えていると耳元でお伝えして。……あっ、彼が離れている間は勝手に戦闘は行わないと指示を残すことも忘れずお願いしておいてね」
「はい、了解しました!」
パールは姐さんの命令に対して簡潔に返事をすると、足元のレッドを力一杯踏みつけてから天幕を出て行った。
レッドが「グエッ」とマヌケな声で呻く。
そんなオマエに山のありがたい言葉を教えてやろう。――『雉も鳴かずば撃たれまい』だ。覚えておくがいい。
「我々から何かお願いを言える立場ではないと承知しておりますが――」
コール将軍は姐さんに丁寧に一礼すると、帝都の治安維持と無抵抗な住民たちに危害を加えないようといった要望を伝えてきた。
「はい、他ならぬ宰相殿とコール将軍の望みです。確かに承りました。……女王国が責任を持って帝都の治安を守りましょう。ヴァルグランのような悲劇は二度と起こさないと誓います」
女王国としても、わざわざこんなことは言われなくても当然のこととして守るつもりだった。
それでもコール将軍が先にそれを口にし、『アリシア女王』が受け入れるという形が必要なのだ。
俺たちはずっと姐さんの側でそのやり方を見てきた。
正直面倒臭い話だと思うが、姐さんは絶対にこの手順をすっ飛ばすようなマネはしない。
「聞き入れて下さり、感謝いたします」
コール将軍が深く頭を下げると、彼の後ろに控えていた兵士たちも同じようにした。
「その替わり、こちらからもお願いと言う程ではありませんが、よろしいかしら?」
「はい、もちろんです!」
コール将軍は姐さんの問いかけに即答するものの、どこか心配そうな表情を見せた。姐さんの無茶振りはすでに帝国全土に轟き渡っているのだろう。……本当に恐ろしいコトだ。
「ウチのブラウン将軍の補佐として、しばらく彼と一緒に行動してもらえないかしら?」
「……ふぇ?」
思わず変な声が出てしまった。
その声に皆が一斉にこちらに注目する。ちょっと恥ずかしい。
……って言うか本当にいいのか? そう目で尋ねる俺に彼女は平然と頷いた。
姐さんがいいと言うのならばいいのだろう。俺に異論はない。
「……実は彼には密命を与えているの。女王国が一体何を考えて動いているのか、是非帝国軍の将軍である貴方の目で確かめてもらえると助かるわ」
そう言うと姐さんが楽しそうに笑った。
……きっと呆れるだろう。
だが如何にもカタブツな彼の唖然とする姿を想像すると、俺も自然と笑顔になっていた。