俺と仕事(下)
「お前ら歩け」
俺はビセット支部の中に入る。
ここは小さい支部なのでギルド本部や中央支部とは違いあまり職員はいない。しかし、机には沢山の書類が山のように積まれている。そこは小さくても大きくても変わらないようだ。
「すみませーん。カイル=フィギスです。違反者を連れてきました。」
「あ、フィギスさん!お疲れ様です!」
奥から可愛い女性が出てくる。
「先程はどうも」
「こちらこそ。この人たちですか?」
「そうですね」
「それではこちらの書類に書いてもらっても良いですか?」
俺たちが取り締まったときは引き渡しの書類を書かなければならない。その書類には名前や法律名、店の住所などを書く。
「はい、ありがとうございます!ジョブさーん!取調室の2~6を開けてもらっても良いですかー?」
「了解した。久しぶりに大量だ」
ジョブという男の職員が鍵を持って取調室がある2階に行く。
「ほら、 おじさんたち逝きますよ」
何か違和感がある。
「「「俺たちまだ……」」」
やっぱり指摘「「「20代なのに!!!」」」
えっ、そこなの!?
「煩い!さっさと歩け!」
可愛い女性が5人の男を引き摺りながら取調室に行く。
「あっ、そこ階段」と言おうとしたが、その女性は関係なく引き摺る。
「……」
俺はこの女性に口答えしてはいけないと誓った。すると、女性が振り向き言う。
「あっ、カイルさん。お疲れ様です!」ニコ
「……お疲れ様です」
俺は引き渡しが無事に終わったので3階にある喫茶店に行く。ついでの用事はここの喫茶店で人と待ち合わせをしていること。途中で賑やかな声が聞こえてくる。
「御愁傷様です」
そして、俺はこの取り調べで死人がでないこと願った。
3階フロア ~トーリアさんの喫茶店~
「いらっしゃいませ」
「待ち合わせをしているんですけど」
「わかりました。その人のお名前をどうぞ」
「アルバーナです」
俺は待ち合わせをしている人がよく使う偽名を店員に言う。
「ではこちらにどうぞ」
店員は中二階にある予約席に案内する。
「ごゆっくりおくつろぎくださいませ」
「よう」
「久しぶり」
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