参上!悪の帝王サターンと少女A
書いてて思ったのはやっちゃったな感がスゴい小説だと思いました。
勢いって怖いなぁ~。初投稿これで良いのか自分?
面白いと思ってくれたら幸いです。
聖なる日、クリスマス。
それは若いカップルが人目をはばからずにイチャイチャとうつつを抜かして、町をはびこる日である。
右手に耳を傾ければ、「いやーん、これ欲しい~!」やら「これからもずっと一緒いようね」と聞こえてくる。
左手に耳を傾ければ、「きゃー、ツリーマジきれ~!」やら「サンタさんカワイイ~」と聞こえてくる。
ーーークソが…!
諸君らの言いたい事は分かる。だが、安心しろ。
私は今宵の聖夜を楽しみに来た腐れカップルどもとは違う。むしろ、逆だ(そこ、なに言ってんだコイツ、バカじゃないの?みたいな顔してこっちを見るな)
さて、諸君よ。そろそろ、私が何者か気になってきたのでは無いかね?
では、自己紹介も兼ねて教えてやろう。
「私は悪の帝王サターンである!!」
そう、何を隠そう。私は人間どもを根絶やしにするため、魔界からやって来た悪の帝王である。
禍々しい黒い角、はためく紅蓮のマント!
そして、輝く邪悪なサターンスーツ!
フハハ!決まった!大注目だ!
見ろ、私の美声に一瞬にしてイチャイチャしていたカップルどもが私に釘付けになった!
「愚かな人間どもよ!たった今から人目を憚らずにイチャつけると…そこ!イチャイチャするな!!」
全く!悪の帝王がいるのにイチャつくとは…人間とは恐ろしい生物だ。
「んんッ!貴様らが愛にうつつを抜かせるのは今宵限りだ!!これは嘘などでは無い!それを証拠に今から貴様らを……あっ、コラ!聞けよ人間!だから、そこイチャイチャするな!お前もだ!後 隣も!!」
「うるさーい!いい加減にしろよ!」
「警察に通報するわよ!!」
「人間に悪の帝王が倒せるか!!愚か者め!帝王舐めんな!!権力には屈しんぞ!!!」
おのれ、人間!悪の帝王を恐れず、反撃するとは…!
イタッ!誰だ空き缶を投げた愚か者は!
おかしいぞ!?日本人とやらは『リア充抹殺』を望んでないのか!?(望んでいません)
「ねぇ、おじちゃん」
「む?なんだ小娘。悪の帝王に気安く話しかけるでないわ」
なんだこの小娘?虫けらを見るような目で私を見よって…
「空き缶ぶつかったけど頭、大丈夫?」
「ゴファァァァ!!?!??」
ーーー説明しよう!悪の帝王サターンは悪の化身(笑)なので優しい言葉や慰め、また親切にされたりすると心身ともに絶大なダメージを受けてしまい、そのせいで神経を全て同時にぶち切られた挙げ句、電流を流されるような痛みが全身を襲い、そして、頭痛、吐き気、腹痛、目眩などの症状を引き起こし、あまつさえ吐血するのだ!
「なんだこの小娘ーーッ!!?」
出会って早々に悪の帝王の身の心配をゴファッ!!
て、的確に私の心肺を止めにかかるだとーーッ!?
ーーーあ、悪魔か!?(※人間です)
「あ、あり得ん…!たかが小娘に私が…!!」
「おじちゃん、だいじょ……」
「よ、よせ!私に近づくなーーーッ!!」
て、撤退だ!!この小娘は…この小娘は…!!!
「危険すぎるーーー!!」
「…おじちゃーん、あんまり走ると転ぶよー?」
「フゲファァァァッ!!!」
傷つき悪の帝王のプライドを捨ててまで背を向けて逃げる私を攻撃だとーッ!!!!
や、ヤバイ…!奴はヤバ過ぎる!このまま血を流しすぎたら悪の帝王と言えどマズイ!
「に、人間どもよ!!ゲフッ!今日の所は大人しく帰ってやる!だが、忘れるな!!私はいつゲフッも貴様らカップルを狙っていることをな!!」
「……行っちゃった」
ーーーーこれが悪の帝王サターンである私と悪魔少女の初めての出会いである。
「悪の帝王は負けん!必ず復讐してくれるぞ!小娘よ!」
頑張れ悪の帝王サターン!負けるな悪の帝王サターン!!
この世のカップルを根絶やしにするその日まで!!
後輩と談笑していて生まれたカオスな産物です。
自分と後輩は爆笑してましたがいざ、小説でやるとなるとこれで良いのか?と思ったりー思ってなかったりー。
そんなこんななカオスな産物ですが初投稿ということで多めに見て欲しいです。
基本的に一話完結ですが修正、注意点、誤字が見つけたら直していこうと思っていますので教えて欲しいです。
さて…この先悪の帝王は少女を倒せる日は来るのか?
長々とお楽しみ下さい。




