囚われの絵画姫
私は絵の中にいるらしい、いつからいたかはわかる
気がついたら目の前には女の子がいて
「できた」と喜んでいた
それより前はわからない、多分その時に私が生まれたのかもしれない、つまりこの女の子が作者だ
その女の子は自分の前でなぜか私に挨拶をしていた
リリンと言う名前だとか言っていた、そして私の事をリリスと呼んでいた。
その後もリリンは私に色んな事を話してくれた
夢のこと、これまでのこと、私 リリスのことを
私はお姫様らしい、かっこいい王子様もいるらしい
お父さんの王様、お母さんの王女様、私の友達の事
またその次の日、さらに次の日もお話しを聞かせてくれた、私は絵の中から動けないけど少しも退屈しなかった、強いて言うならリリンがいない時以外は
いつしかリリンが話をしてくれる日は減っていった
私は眠りから覚め、目を開けると見慣れない広い部屋いた、リリンの部屋ではないことは確かだった
周りを見ると沢山の絵が飾られていた
これはいつの日かリリンの言っていた色んなすごい絵が飾られた絵画展と言うやつだと思う
いつのまにか目の前には沢山の人が私を見ている
そしてその人たちは私を呪いの絵と口々に言っている、よく分からなかった。
リリンとはもう話せないと思うと心が重い
もう一度あの日に戻りたいと強く願うが叶わない
それから長い月日が流れ、私は誰かに買われたらしい、
運ばれているのを感じる、光が見えたのと同時に
老婆と少女が目の前にいて少女は目を輝かせながら私を見ている、老婆はとても懐かしいものを見るような目で見ている
それからは、少女は学校のことや夢の事を話していて懐かしいと忘れていた過去を思い出した
とても久しぶりに楽しい気持ちになったがこの日々がいつまで続くか気が気でなかった
その夜、眠っていると私に話しかけるような昔を思い出す声が聞こえた
そこにいたのは少女と一緒にいた老婆だった
その老婆は感謝を伝えてきて、そしてなぜか謝ってきた、最初は訳がわからなかったが少しずつ分かってきた、この老婆はリリンであることに
リリンはもう私を手放さないと言った
最初は信じられなかったが信じることにした
そして謝罪を受け取った、伝わったのかリリンは
笑っていた。
その夜はあの日に戻ったようにリリンのこれまで
私 リリンと離れた後の事を沢山話してくれた
...
今はリリンは亡くなりリリンの孫の少女だった
リンの家でリンの子供の話を聞いている




