ゼルグランディア中央平原
ゼルグランディア中央平原
凍てつく空の下、広大な平原に冷たい風が吹き荒ぶ。遠くに広がる帝国軍の陣が、黒騎士軍の倍の規模で展開していた。五万の兵、冷徹な機鋼兵と、戦術を整えた帝国の戦士たちが、フロストガルド王国へと迫っていた。
その最前線に立つのは、大将軍ジーク。
「全軍、構えよ!!」
低く響く声に、二万の黒騎士たちが陣を組む。その先頭に立つのは四姉妹。彼女たちは緊張と決意を胸に、帝国軍を見据えた。
エアリスは剣の柄を握りしめ、冷静に戦場を見渡す。フレアは肩で息をしながら、焔牙を抜いた。ライは静かに雷閃の刃を構え、ウェンディは深く息を吸い、氷の障壁を展開する準備を整える。
ジークは、そんな彼女たちへと視線を向けた。
「お前たちの力、見せてみろ。」
その言葉が、戦端の引き金となる。
戦端の炎 ― 四姉妹の初陣
帝国軍が動いた。機鋼兵が前線を押し上げ、戦場が震える。
「来るぞ――!」
ジークが号令をかけ、四姉妹は突撃を開始する。
フレア 、焔牙の解放
彼女の剣が閃き、炎が渦を巻く。帝国兵が次々に燃え上がり、戦場が紅く染まる。
ライ、 雷閃の狙撃
彼女は素早く移動しながら、刃を振るう。雷光が空を裂き、帝国の機鋼兵が動きを止める。
エアリス 、風華の剣舞
鋭い剣撃が帝国兵を貫き、風の刃が空気を刃に変える。彼女の動きは洗練され、隙なく敵陣を切り裂く。
ウェンディ 、守護の障壁
砲撃が黒騎士軍へと降り注ぐ。だが、彼女の氷の魔法障壁がそれを防ぎ、味方の兵を守る。
そして、ジークが動いた。
「突撃――!」
その号令と共に、黒騎士軍が帝国軍へと斬り込む。戦場の空気が燃え上がり、四姉妹の初陣が、歴史に刻まれる瞬間が訪れた。