残酷な末路
「あ、ああ、ああああ」
「あなたぁ!」
緊迫感がある。
こんな感じ初めてだった。
目の前で親が殺された。
運命の瞬間。
「うわあ!」
裸足で逃げた。
信じていた。親父が剣聖だって。
だがなにもしていなかった。
いいや、わからなかった。
魔術には詳しくない。
新入経路もわからない。
雪の上を走っているのか足が血だらけ。
もう襲ってこないだろうと思っていたその時。
「見つけたぞ」
ダダダダダダ。
何だこの音の大きさと火花。
「こいつ隠れていますぜ」
「まあ、処刑」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
死にたくない。
「お前に力をやろう」
て、天から声が聞こえる。
「あそこを見てみろ」
天からの声のまま見る。
タケジィーが倒れていた。
出血量がやばい。助からない。
ちくしょうちくしょう。
「お前の結果だ」
「どこから声が!」
「ほら」
目の前の緑色の模様の男たちは死んでしまった。
血も吐いていない。
爆発死だ。
「世界をやり直せ、依代となろう」
アルダーは喪失感に襲われる。
親が死んだという、現実。
かなりの現実を味わったからだ。
壁に寄りかかる。
下水の匂いがぷんぷんするところで座った。
「なあ、俺は」
親が死んでしまった。
アルダーは、ゲロを吐いた。
道行く人は、誰も答えをくれない。
「リサ姉は!」
朝から家にいなかったはずだ。
俺の作った傘を売っているはずだ。
高い坂を走って行った。
あの店に違いない。
感覚がそう言っている。
「リサ姉は?」
「お前か引きこもヤ」
「どこだって聞いてるんだよ」
老人や子供に対して強く出る。
俺の性格だった。
一方、姉のリサは経済的に困難な状況に直面し、選択肢を迫られていた。
アルダーは知らない。
「ねえ、今日どうする?」
「君次第さ」
「嬉しい、今日はとことんサービス」
その時、姉が誰かと歩いているのを見つけた。
同時に、アルダーは不可解な現象に遭遇した。
前世の記憶なのか。
「黒幕だよお前らは」
アルダーは混乱状態になってしまった。
過去の記憶が鮮明に蘇る。
そうして眠ってしまった。
アルダーはトボトボと、歩いていた。
例えれば追っ手など気にすることもなく。
これからどうするべきか。
私の名前はナエ!
順風満帆の戦士!
どうすればいいのかわかんないやあ!
冒険に出れば良いのかなあ?
ナエは歩いていた。
その時。
街角でぶつかった。
「ああ、すいません」
「こちらこそ」
ナエは嘘をついているようだった。
これにはアルダーも納得がいく。
顔はアルダーは泣いていたからである。
そして、口論が始まった。
「くっさ」
「ごめんなさい」
「タバコが悪い」
街の中の人々が集まってきた。
泣いてしまったのはアルダーだった。
「何で泣いているの」
「は、知らねえよ」
急に雨が降り出した。
こんなことがあっていいのか。
二人は橋の下にもぐった。
「世界管理局を名乗る男たち知ってる?」
「世界管理局?」
「なんとなくよ」
「例えば」
「あなたなにも知らないのね」
「あいつらよ」
橋の向かい側からあるいていく男たち。
メガネをかけているのかわからない。
「あれに当たったら一発で死ぬよ」
その時。
「こいつは信用していい存在」
天の声が聞こえた。
「ナエって呼んで、逃げながら強くなりましょう」
「旅をするのか」
「そうよ」
「いや何でも」
「必殺技、諦めるな!」
「は、はい!」
「生きることも!」
「はい」
アルダーはこの時泣いていた。
なぜなら、歳下であるからである。
「よろしくね新入り無職さん」
「はい!」