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義経の記憶

 鎌倉の地にて、昔、牛若丸がおった。


 幼い牛若丸は兄と共に逃げていたが、ついに平氏の兵士に捕まった。兵士はただちに大将の元へと彼らを連れて行った。


「大罪人の子たちをつれてまいりました」


「よし。では死刑」


 牛若丸は俺の人生ここで終わったと思った。だが、その時だった。


 馬がこちらにやってきて、ヒヒーンと馬上の主が止めた。




「やあやあ。待たれよ」


「誰だ貴様は? ここは平氏の大将様の陣地ぞ」


「我こそは平清盛。子供らは幼い。どうか慈悲をかけてはくれぬか」


「き、清盛様。どうしてこのような場所に」


 兵たちはいっせいに片膝をついて頭を下げた。


「なーに。立ち寄ってみたら、少し気になってな。一部始終を遠くからずっとみていたにすぎない」


「そ、そうでしたか。清盛様の言うとおりです。万歳」


「すまんな。さて、子供らよ。平氏の武家の子供としてこのまま生きるということは、死と隣り合わせとなろう。なので、僧侶として生きよ。我と約束だ」


 牛若丸達は親指げんまん嘘ついたら海の底に船から鎮めるっと言われた。




……




 あれから3年。兄は親戚の叔父の養子になって、牛若丸は寺で僧侶となるための修行をつんでいた。


「こら! 牛若丸! ちゃんと修行をせぬか!」


「はは! やなこった! 俺は天下一の剣豪になるんだ!」


 牛若丸は和尚さんにそういうと、寺の門から走ってでていった。


「まったく、牛の乳はそのまま飲むわ。喧嘩はするわ。困ったものじゃ。あいつ僧侶にむいとらんよな。どうしようかの」


 和尚さんは困りました。そうだ。ならば追い出せばいいじゃないの。そう思い和尚さんは牛若丸が帰ってきたら、追い出す算段をたてました。


 夜になり、月が出て、雲が空を隠そうとしたとき、牛若丸は寺に帰ってきました。


「月が隠れて、暗いし、寒いな。寺についたら、もちを食べたいな。よし、またおしょうさんのためこんだもちを、ツボから盗もう」


 牛若丸はお堂に忍び込むと、和尚さんのいつものもちを盗んで焼くことにしました。そして、無事にもちをげっとすると、外で焼いて食べることにしました。


「牛若丸よ」


「お……もう!」


 牛若丸は食べてるもちを急いで飲み込んだのて、喉を詰まらせるところでした。証拠隠滅できてよかったね。


「今日ここで、お前とは分かつ。もちは選別にやろう」


 そういい、おしょうは牛若丸の顔をつかむとしのごのいわせずにもちを口につめこみました。


 ひ。


 牛若丸は子供でまだ大人の力にはかてませんでした。そして、牛若丸は気を失いました。


「やれやれ、これでやっとおさらばじゃ。このまま殺してもよかったんじゃが、それではわしは僧侶としてやっていけん。お前はここで気を失い、武家の下働きをする。もちは選別じゃよ。盗んだ罪は不問としようかの。ああ、すっきりした。やっぱり、もちは新しいのがいいからのう。古いのはツボにしまってたんじゃが。まったく馬鹿な子供よの」


 そのとき、闇の向こうから刀を腰に下げた侍が現れました。


「住職。そのこどもがそうか。おい、それしんでないか?」


「大丈夫。まだいきておる。それよりも金をくれぬかの。新しいもちがくいたくての」


「ああ、わかってる。ほれ。うけとれ」


 武士はお金の入った袋を空へと投げました。


「なんと! 罰当たりな!」


 和尚は駆け足手、スライディングしてお金を受け取りました。


「ほんとあんた住職かよ。金にがめつすぎやしないか」


「うっせえ! ばかやろう! こちとら……おっと。ほっほっ。いかんいかん。若気のいたりじゃよ。金は生きるために必要な水なのじゃ」


「へーそうかい。じゃあ達者でな」


「ああ、また落ちこぼれが来た時にはよろしく頼みますよ」


 こうして牛若丸は武士の元で働くことになりました。




……




「やあやあやあ! 勝負! 勝負!」


「いやああああ!」


 気合とともに牛若丸は敵兵を刀で斬り伏せました。


 ときは合戦上。少年として育った牛若丸は武士の下働きとして戦場で戦っていました。生き残って勝ったら、お金をもらえ、失敗したら死ぬ。そんな過酷な条件で働いていましたが、牛若丸は命のやり取りの中で、戦うことが好きになりました。そして、自身の技を極め、武勲をあげて、自分を買い取って、武士の元から離れました。そして、戦があれば、武将に雇われる傭兵として活躍していました。


「牛若丸よ。よくぞやった。ところで、お前に会いたいというやつがおってな。あってはもらえぬか」


「はい」


「弟よ」


「兄者!」


「大きくなったな」


 二人は固く抱き合いました。お互い顔もわからないくらい大きく育ちましたが、一目で肉親だとわかりました。


「私は父上の仇をとろうと思う。お前もついてこい」


「もちろんです! 兄上のためにがんばります!」


 牛若丸は小さいころ、兄が好きでしたので、兄の考えに賛同し、ついていくことにしました。




……




 弁慶と牛若丸の決闘! 勝った! やったあああああ!


 戦! 勝った! やったあああああ! やったあああああ!


 平氏滅亡! やったあああああ! やったあああああ! やったあああああ!


 こうして、牛若丸の黄金時代は早急に終わった。そして、名を源義経と解明した。




……




「馬鹿な義経め。平氏を倒してくれてありがとう。やはり、下賤なものに下働きをさせるのは世の常よのう」


 兄は源頼朝として、征夷大将軍になった。


「殿!」


「うむ。わかっておる。義経を討て。奴は朝廷に謀反をしようとしている朝敵である!」


 平家が滅び、源氏が幕府を置きました。兄は英雄として祀られ、弟は逆賊として、追われるみとなりました。


「どうして! 兄上は! 俺を捨てたんだ! 俺は兄上のためにずっと働いてきたのに!」


 義経は朝廷と関係をもってからすべてがおかしくなりました。


「義経はどこだ!」


 かくまってもらってる家にやってきた源氏の兵たちが押しかけていました。牛若丸は持仏堂の中に隠れていましたが、お堂の前に兵士達が集まりだして、ついに心をきめました。


「かくなる上は、死んで兄に復讐をしよう。俺は必ず地獄でお前を打倒す!」


 享年31。源義経は自ら命を経った。



忙しい人のための源義経な感じでしたよね…w 今日は時間があるので、もう一本書いて、明日? にでも投稿しようと思いますw

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