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転生先の異世界常識は遅れてる、そんなの守ってたら死にそうになるから見限って前世の効率的な方法を導入していきます、常識を覆して最大の成果を、そして社会もいっそ潰してしまいます、やられた分をやり返すために  作者: よぎそーと
7章 そもそもの発端となった、他人からみたらくだらないかもしれない、だけど本人にとっては重大事な出来事

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95回目 駄目な奴が出来るようになれば状況は変わる、しかもその為に不毛な努力をする事もない

 ヒロトシの目論見は成功していく。

 場末に流れて来るような連中。

 そして、場末の周辺の路上に寝転んでる連中。

 そうした奴らに仕事のやり方を伝えていく。



 そうする事で、くすぶっていた連中が成果をあげていく。

 それを見て、「もしかしたら俺だって」と思える者も出てくる。

 それらに迷宮での生き残り方と稼ぎ方を伝えていく。



 成果は着々と上がっていった。

 商店に持ち込まれる魔石が増えていく。

 仕事の成果があがっていく。

 劣等・落第の連中が息を吹き返していく。



 それでも迷宮前などの一等地にはいられず。

 やむなく場末に留まってしまう。

 そういう者達が増えていった。



 おかげで場末が場末でなくなっていく。

 場所としては町の場末であるのだが。

 稼げる奴らが流れこむ事で、寂れた、頽れた雰囲気が無くなっていく。

 活気がそこかしこに宿るようになった。



 稼ぎが増えて金払いがよくなった探索者が多くなる。

 それにあわせて、探索者相手の商売も増えていく。

 それが一番分かるのが宿だ。

 もっとも探索者に身近なそこから変わっていく。



 宿の店構えが綺麗になる。

 修繕や改築もされていく。

 部屋が足りないからと、隣近所の家を買って改築していく。

 そうやって町並みが変わっていく。



 探索者相手の商売も増えていく。

 町が活気づいていく。



 迷宮に挑んで、そして破れた者達も減っていく。

 そうして金もなくなり浮浪舎になっていた者達が路上にいたのだが。

 周りの雰囲気にあてられたのか、再びやる気を取り戻す者も出て来る。

 ヒロトシもそれを感じ取り、やり方を伝授していく。

 やる気のある奴には、風呂や食事、装備も振る舞っていく。



 慈善事業でやってるわけではない。

 そういう連中が消えた方が、町の治安や雰囲気が良くなる。

 だからやる気のある者を見つけ出して、次々に再生させていった。

 日がな一日路上でくすぶり、やがて飢えて潰えていくような連中を。

 それらが再び迷宮に挑むようになれば、状況も変わっていく。



 ただ、例外もある。

 どうしてもやる気のない奴ら。

 そういった者はどうしようもない。

 あと、不届きな心得をする者もだ。


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