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転生先の異世界常識は遅れてる、そんなの守ってたら死にそうになるから見限って前世の効率的な方法を導入していきます、常識を覆して最大の成果を、そして社会もいっそ潰してしまいます、やられた分をやり返すために  作者: よぎそーと
7章 そもそもの発端となった、他人からみたらくだらないかもしれない、だけど本人にとっては重大事な出来事

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83回目 その日あった事 5

 危険は避けるもの。

 出来るだけおかさないもの。

 求められるのは安全確実。

 それがヒロトシの常識だった。



 戦闘と言う危険な事をしなくてはならない。

 なので、どうしても危険はつきまとう。

 それを恐れるわけにはいかないのは分かる。

 だが、危険をあえておかす必要は無い。

 むしろ、出来るだけ危険を低く抑えるもの。

 そう考えていた。



 しかし、探索者の多くは違う。

 安全性を下げて危険に挑もうとしてるように見える。

 それが出来るものを尊ぶ風潮すらある。

 危険に挑まねばならない以上、そういう気概を示す必要があると考えてるのかもしれない。

 度胸試しと言ってもよい。



 そこがどうしても受け入れられないところだった。

 そういう根性を見せる事を求められる。

 馬鹿馬鹿しいと思った。

 危険が避けられないのは分かるのだが。

 だったら、如何に危険を少なくするのかを考えるべきだ。



 なのだが、そういう考えが無い。

 気合いと根性で突っ込み、相手を倒す。

 それで駄目ならそこまで。

 それもまた良しという考えでいる。



 危険と隣合わせの稼業だ。

 死ぬのも覚悟しておかねばならない。

 そういった面もあるのだろう。

 だがそれは、潔さとはほど遠い考えに見えた。



 潔さというのは、やることを全部やってからのものだ。

 手段も作戦も準備も全てととのえて。

 最善に最善を尽くして。

 それでも駄目だったら諦める。

 終わりや最後を受け入れる。

 そういうもののはずである。



 しかし、最初から駄目になる事を。

 終わってしまう事を当たり前とするのは違うだろう。

 死ぬと分かっていても突っ込むのではなく。

 まず、死ぬ可能性を極力減らす。

 その為の努力を全部やる。

 やらねばならないなら、そうしてから実行する。

 そして、最善を尽くしても駄目なら、潰えていく事も受け入れる。

 それが本来の潔さだとヒロトシは思っている。



 その途中を省いて、ただ死に急ぐ。

 無駄に命を危険にさらす行為を続ける。

 それが度胸試しでなくて何なのか?

 ヒロトシには自殺行為にしか思えない。



「根性論だよな」

 やってる事はそれである。

 本来やるべき事とは正反対の方向。

 やっちゃいけない事をやたらとやりたがる。

 それが出来る者を賞賛する。

 実に馬鹿げた行為だ。



 手段や方法を考えるのではない。

 力押しでねじ込む。

 それ以外に何も考えてない。

 死ぬと分かれば撤退するのではなく。

 死ぬと分かってる事に突っ込んでいく。

 そんな馬鹿げた精神論。

 それが探索者に蔓延していた。



 それがヒロトシには理解出来なかった。

 するつもりも無かった。

 命を危険にさらす事を楽しむ愚劣さなど持ち合わせていない。

 むしろ、危険を減らす事に意義や楽しみを見いだしている。

 何でもそうだが、労力は少ない方がいい。

 それでいて成果を大きくしたい。



 それでもヒロトシは、まだ幾らかまともな探索者集団を探していた。

 こんな風潮の探索者業界ではある。

 しかし、全部がこうだというわけではない。

 中にはまともに活動してる所もある。

 作戦や計画を立て、可能な限り危険を減らしていこうとする者達が。

 ヒロトシはそういう所に入ろうとしていた。

 その為に声をかけて頼み込んでもいた。

 駄目でもともとである。



 なのだが。

 それが潰えてしまった。

 強制的に近所の探索者集団に放り込まれる事になった。

 ヒロトシの意見など聞いてはいない。

 むしろ、それを無視して踏みにじろうとしていた。

 他の誰でも無い親や近所の連中が。

特に理由もなく題名と粗筋を変更


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