表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/104

62回目 追放、そして「ざまあ」の流れ

 追放というのは文字通りの意味である。

 所属していた探索者集団から追放される。

 そういう者は決して珍しくはない。



 能力が足りないから、性格的なそりが合わないから。

 どうしても上手くやっていけないそういう理由で追放は起こる。



 とはいえ、その全てが悲惨なものというわけではない。

 追い出される方に問題がない場合は、別の探索者達と共にやっていく。

 追い出す側がその斡旋を行う事もある。



 問題となるような追放はそう多くはない。

 たいていの場合、やむをえない事情がある。

 その為、追い出す側も追い出される側も遺恨を残さない事が多い。

 ミナホの場合がこれにあたる。



 ただ、そうでない場合もある。

 問題を起こした者が追放された場合と。

 追い出す側の集団に問題がある場合。

 これらは悲惨な結果になりがちだ。



 追放される者が追い出される場合。

 これは、集団内で問題を起こした場合だ。

 するべく作業や指示をしない、仲間内で衝突を繰り返す。

 集団の備品を盗んだりする。

 こういった事を起こす者もいる。



 こういった者の追放は当然である。

 誰も問題視しない。

 探索者集団内でも、回状がまわっていく事もある。

 誰だって問題のある人間、言ってしまえば犯罪者の類を抱えたいとは思わない。



 それとは逆に、探索者集団に問題がある場合もある。

 指導や統率が適切ではない。

 報酬の支払いが適切ではない。

 いわゆるパワハラ・モラハラ問題がある。

 こういった集団が問題のない者を追放する事もある。



 ヒロトシが確保していったのは、こういう問題が無いのに追放された者達だ。

 それらに声をかけて引きずり込んでいった。



 この時点でヒロトシの悪評は結構ひろまっていた。

 なので、そういった者達でもヒロトシを避ける傾向はあった。

 だが、他に行き場がない者達である。

 声をかけた者達のうち何人かは、ヒロトシの誘いにのってきた。



 そういう者達を引き連れて、ヒロトシは探索を続けていった。

 やり方を教え、効果的な戦い方をさせていく。

 より効率的に作業を進めていく。

 これにより、魔力がどんどん集まるようになった。



 そうして成功者が出てくると、流れも多少は変わってくる。

 追放され、ヒロトシに拾われた者達。

 それらが同じような者達に声をかけていく。

 かけられた者達も成功を知ってついていく。

 そうしてついていった者達が同じように成功し。

 その成功から他の者を誘っていく。



 追放された者達による成功。

 その立志伝が探索都市でひろまっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 活動、および生活支援をしてくれるとありがたい。
 書くのに専念出来るようになる↓
『執筆時間を与えてくれ/BOOTHでのダウンロード販売』
https://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/483314244.html

【短編】小説ならぬ小話集
https://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/484786823.html
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ