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15回目 24時間、戦います

 やろうと思えば可能である。

 だとしても、やりたくなるかどうかは別である。

 そういう物事はこの世に多い。



 出来るからといって、実入りが少なければやる気も無くす。

 どんなに可能であっても、成果の上がらない作業は徒労でしかない。

 幸い、迷宮における戦闘はそうではない。

 怪物を倒せば魔石が手に入る。

 魔石は換金が出来る。

 なので、戦えば戦うほど金を稼げる。



 同時に魔力を手に入れる事が出来る。

 その魔力によって様々な効果を得る事が出来る。

 迷宮においては、それを戦闘に用いる事も出来る。



 つまり、半永久的に活動可能となる。

 迷宮内での戦闘に勝ち続ける事が出来れば。



 それをヒロトシは実行していく。

 連れてこられた新人も、それに参加させられていく。



 まず、戦闘力の強化。

 体力や感知力をあげて、運動能力などを上げていく。

 続いて、魔力を装甲のようにまとっていく。

 これが怪物の攻撃を受け止めて、緩和してくれる。

 あるいは、衝撃や打撃などと打ち消しあってくれる。



 こうした準備を、持ってきた魔石を使って行っていく。

 かなりの量の魔力を消費してしまった。

 これで元が取れるのかと新人は心配するほどだ。

 とにかく贅沢に使われていった。

 おかげで戦闘力は各段に跳ね上がったが。



 それからヒロトシは魔力を使っていく。

 今度は、怪物を呼び集めるために。

 魔除けとは逆の方向に魔力を使う。

 そうする事で、怪物を呼び集める事が出来る。



 効果はあらわれ、怪物がやってくる。

 それを強化した感知力で察知する。

 目や耳、そして肌で感じる空気の振動。

 更にはコウモリなどが持つという超音波による感知。

 そういったものに近い、魔力の波動によるレーダーのような探知方法。

 それらの全てが、やってくる怪物の存在を伝えてくる。



 かなりの数だった。

 おそらく、数十匹は下らない。

 そんな数の襲撃など見た事がない新人は体が震えそうになった。

 しかし、それと同時に、「こんなものか」と冷静に見ている自分にも気付く。



 その理由はすぐに分かった。

 自分と相手の力量差だ。

 彼我の戦力差を直観的に察知してるから落ち着いてるのだ。

 それだけ能力を魔力で底上げしている。

 魔力が切れるまでという限定付きではあるけども。

 それでも、それまでなら難なく怪物を倒せる確信があった。



 そうしてやってきた怪物とぶつかっていく。

 相手は、新人も見た事がある昆虫型。

 迷宮における最弱の怪物だ。

 それらを見て新人は、落ち着いて戦闘に突入していった。

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