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転生先の異世界常識は遅れてる、そんなの守ってたら死にそうになるから見限って前世の効率的な方法を導入していきます、常識を覆して最大の成果を、そして社会もいっそ潰してしまいます、やられた分をやり返すために  作者: よぎそーと
7章 そもそもの発端となった、他人からみたらくだらないかもしれない、だけど本人にとっては重大事な出来事

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103/104

103回目 古くからの因縁の一つを潰して面倒を一つ消す 

 転んだ者達は痛みにうめく。

 だが、逃げようという意思は放り出していない。

 這いつくばっても必死になって動こうとする。

 それはそれで立派だろう。

 ある意味、根性を出している。



「でも、そうじゃないだろ」

 そんな近所の連中を踏みにじっていく。

 蹴飛ばしていく。

 踏まれた者は、踏まれた箇所を潰されていく。

 蹴飛ばされた者は、壁に叩きつけられる。

 それでも死なないよう、魔力で一応治療はする。

 ただし、完治はさせない。



 踏みつぶされた手足は止血はされている。

 だが、マトモに使う事は出来なくなった。



 壁に叩きつけられた者達は、骨にヒビが入る。

 内臓破裂もおこしてる。

 即死しないようある程度傷はふさがれはした。

 しかし、それは死ぬまでの時間が少し延びただけだ。



「どうした、なに寝転んでる。

 ヒロトシは冷酷告げる。

「まだ死んでないぞ。

 なのに寝転んでどうする」

 容赦は何一つない。



「こういう時こそ根性だ。

 そら、頑張れ」

 発破をかける。

「お前らのいう根性を見せろ」

 言われた事を言っていく。

 やれないなんて認めない。

 辛いときこそ頑張るもんだと、倒れてる連中が言っていたのだから。



「なんで……」

 倒れてる者達が声を漏らす。

 なんでこんな目にあうのか。

 どうしてこんな事をするのかと。

 だが、それらには蹴りを入れて返答としていく。

「そんな事喋れなんて言って無い。

 そんな事言えとも言ってない」

 求めてもいない事を口にした。

 それに制裁を加えていく。



「お前らの都合なんて聞いてない。

 こっちの都合を無視する奴に答える事なんてない」

 当たり前だろう。

 好き勝手にやらかす奴なぞ、誰が相手にするのか?

「俺はお前らが言ってきた事をやれって言ってる。

 なのに、なんで口答えする」

 態度の一貫性のなさ。

 それに腹が立っていく。



「ほら、がんばれ。

 努力しろ」

 常にかけられた声だ。

 それを相手に返していく。

 当然ながら、倒れてる連中はそれに応じなければならない。

 ヒロトシが言ってるからではない。

 彼ら自身が口にしていたからだ。

 それが出来ないなんて許される事ではない。



「辛いかー?

 大変かー?

 苦しいかー?」

 そうも聞いていく。

 だが、それは彼らの意思や状態を尋ねてるわけではない。

「だが、がんばれ」

 答えなど何一つ求めてない。

 続く言葉への前置きとして口にしてるだけだ。

「お前を思ってやってるんだ」

 それもまた、かつてヒロトシが言われた言葉だ。



 そうしてやられた事を次々にやり返していく。

 何もおかしな事は無い。

 やられた事をやりかえしてるだけなのだから。

 不当に、一方的に相手に何かを押しつけてるわけではない。



 むしろ、ヒロトシは一方的に言われてやらされてきた方だ。

 そのままにしたら、釣り合いがとれない。

 やられた事はやり返す。

 因果応報。

 それは世の摂理である。

 覆してはいけない。

 覆ってはならない。



「さあ、頑張っていこう!」

 元気よく倒れてる連中を鼓舞する。

 相手の状態など全く考えずに。

 ただひたすら極限へと追い込んでいく。

 極限を超えた先へと追い込んでいく。



 人間の限界。

 それに挑戦させていく。

 何の意味もない事を。



 極限への挑戦など何の意味もない。

 それを練習や訓練・鍛錬と思ってる者もいるかもしれないが。

 それらは無理なく出来る範囲でやるものだ。

 極限に毎回挑んでいたら、すぐに潰れる。

 そんなもの、練習でもなんでもない。



 しかし、それを延々とやらされていた。

 だから同じように限界を超えさせていく。

 幸い、体の状態は万全ではない。

 既に限界状態だ。

 そこを越える事など造作もない。

「それそれ、遊んでるんじゃないぞ!

 動け動け、死んでも動け!」

 そう言う通り、死ぬまで動かしていく。

 その場にいた近所の連中は、本当に死ぬまで無理をさせられていった。

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