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転生先の異世界常識は遅れてる、そんなの守ってたら死にそうになるから見限って前世の効率的な方法を導入していきます、常識を覆して最大の成果を、そして社会もいっそ潰してしまいます、やられた分をやり返すために  作者: よぎそーと
7章 そもそもの発端となった、他人からみたらくだらないかもしれない、だけど本人にとっては重大事な出来事

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101回目 古くからの因縁の一つを潰して面倒を一つ消す 2

 親兄弟や近所の者達は驚いた。

 迷宮の中にいる事に。

 ヒロトシがいる事に。

 大半の者は困惑し。

 そうでない者はヒロトシに怒鳴り声をぶつける。

 ぶつけようとした。



「おい、お前、今までどこに────」

 声が途中で止まった。

 ヒロトシがぶつけた魔力の塊、攻撃魔術によって。

 威力を伴う気力の塊は、怒鳴り声をあげようとした者を吹き飛ばした。

 そのままその男は壁に激突する。

 めり込むのではないかと思う程の威力で。



 それを見て周りの者達は驚く。

 まず、何が起こったのか理解が出来ずにいた。

 人が吹き飛ぶなど、そうそうある事では無い。

 突然そんなものを見れば意識が一時的に止まる。

 それから事態を把握していく。

 だが、彼等の中の常識が「そんな事、あるはずがない」と目にした事実を拒絶する。

 それを乗り越え、事の次第を理解すると、

「…………うわあああああああああああ!」

 絶叫がほとばしった。



 そんな中でも、幾らか落ち着いてる者達はいる。

 日頃迷宮に出入りしてる者とか。

 生来の資質で、あまり慌てない者とか。

 それらは何が起こったのかをしっかりと理解していく。

 そして、適切な行動をとろうとした。



 ある者は、まずいと思って逃げだそうとした。

 賢明だろう。

 戦闘力がないなら、これが一番だ。

 相手との力量差を把握した者もこれを選んでいく。



 そして、ある者はヒロトシへと向かっていく。

 頭に血が上ったり、仲間意識が強く働いた者がだ。

 これらは他のあらゆる事を無視してヒロトシへと向かおうとした。



 仲間が倒された。

 なら報復をせねばならない。

 少なくとも助け合わねばならない。

 そういう考えが働いたのだろう。

 悪い事では無い。

 迷宮で生きていくには、そうした連帯感も必要だ。



 ただし、それが最善というわけではない。



 彼等は全く分かってなかった。

 ヒロトシとの能力差が。

 ヒロトシが、どれほどの魔力を貯えてるのか。

 そして、自分達が魔力のこもった魔石を持ってない事を。

 それでも彼等はヒロトシに突進していった。

 武器や防具すらもないのに。



 当然ながら、立ち向かえるわけがない。

 まず、ヒロトシに近づけない。

 ヒロトシが展開する魔力の壁によって動きを遮られる。

 バリアのように展開された魔力は、ヒロトシの数メートル前でひろがる。

 目に見えないそれらに向かって、近所の連中は突進していった。

 当然、悲惨な事になる。



 魔石を、魔力を持ってないとはいえ、迷宮で鍛えた連中だ。

 能力も上がっている。

 身体能力は、一般人を大きく凌駕する。

 そんな者達が、何も意識せずに突進したのだ。

 コンクリート以上の硬さを持つ障壁に。

 無事で済むわけがない。

 それこそ、トラック並みの重量や威力で突っ込んだのだ。

 相応に頑丈な体を持ってるとはいえ、肉体が無事で済むわけがない。



 ドン!

 と派手な音を立てて激突する。

 下手すれば致命傷だ。

 そんな衝撃を受けて、突進した者は自滅していった。



 後続の者達は、それを見て足を止めたが。

 しかし、それで問題が消えるわけではない。



 ヒロトシは、向かって来た者達の後ろにも魔力の障壁を作った。

 ただし、高さは床から膝あたりまで。

 そこに向けて、自分の前方に展開していた魔力の壁を勢いよく進ませる。

 後続の者達もそれに押されていく。

 そして、背後においた低い障壁のところまで押し戻される。

 はじき飛ばされると言った方がより確かだろう。



 その勢いのまま背後の障壁、あるいは障害にあたり。

 しかし、ヒロトシの方から進む障壁は勢いを止めず。

 前後の障壁がすれ違っていく。

 ヒロトシの方から進む障壁は、やはり膝くらいの高さで上下に分かれて。



 結果。

 前と後ろから互い違いに挟まれる。

 そうなった者達は、膝のあたりの高さで足を切断されていった。

 膝上を吹き飛ばす前方からの障壁と。

 膝下を固定する後方の障壁とで。



 なお、地面に取れていた者達だが。

 床の高さで前後から挟まれ、全身が粉砕するのではないかという衝撃を受けた。



 ヒロトシに突っかかっていった者達は、こうして潰えていった。

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