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さらば、戦地よ!  作者: 菅原やくも


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前編

 僕はとある国の兵士。といっても兵卒ではなく、階級は大尉だ。先の大戦では後方支援部隊の指揮を執っていた。どんな物資 ――もちろん兵器だけでなく、弾薬、兵士たちに必要な食料や被服、日常的な消耗品といったものから車両といった大型のものも含まれる―― を、いつ何処に、どのようにして、送り込むタイミング、それらをいかに効率的に行うか等々、そいう内容の仕事だった。戦線で銃を構えて戦うとか、戦闘機に乗ってドッグファイトとか、そいう華々しい活躍は無かった。が、それなりに堅実な仕事でもあった。そして、ときとしては物資輸送の指揮などで直接戦線に出ることもあった。

 ちなみに先の大戦は、戦略的にはよかったものの戦術的においては惨憺たる結果に終わることも多々あったようだった。我が国の方が判定勝ちといったところだが、最終的には敵味方とも同じような結果となったのは誠に皮肉ではあった。もっとも戦場では車両タイプ、ヒューマノイドタイプ、ドローンタイプなどその形状を問わず自律型ロボットの多くが投入されていたから、人的な損失の面においてはさほどでなかったように思われる。戦闘地域に接していたいくつかの街が消え、戦場では山や谷の形状が少々変わった程度だった。戦闘は想定されていた期間よりも長期にわたり、物資の損失は多かった。そして戦争は終わった。戦後は世界的厭戦ムードの煽りを受けて戦友の大半は軍を離れた。それに、民間ではどこも人手不足の様子で引く手あまただった。しかも軍にいることを思えばどれも高給取りだった。一緒に仕事をしていた同僚は民間企業に行くことが決まり、「お前、ここに残るのかよ。もっとマシな高給の仕事があるぜ。俺が行くところはまだポストに空きがある。一緒に来ないか?」と冗談半分に言ってくれたが、僕はそれとなく断った。どこか他所へ行く気はなかった。だからこうして、そのまま軍に残っているのだった。そして戦後は兵器や物資の管理部門で指揮を執る仕事に従事していた。内容はそんなに変わるわけでなく、戦時か平時の違い程度だった。


 そんなある日、僕は本部の上官に呼び出された。何事かと考えながら、まさか新たな命令が下されることになるのではないだろうなと訝しく思った。現在の上官は戦中の司令部で副長級クラスを務めていたらしいが、あまりいい噂は聞かなかった。

 執務室前に着くと一応身なりを確認した。もっとも、急いで来たので正装というわけでもなし、仕事中は作業着に近いような服装だったが、細かいゴミなんかは払って落とした。些細なことを後から指摘されるのはごめんだった。それから、きちんとした足取りで部屋に入り、敬礼をした。

「召喚の命を受け、ただいま参りました」

「わざわざ来てもらってすまないね。君には新しい任務が課せられることになった」椅子に座り執務の机で構えている上官は、ゆっくりとした口調で、しかし単刀直入に言った。僕の直感は当たったわけだ。「これから兵器回収を行なう仕事に行ってもらうことになる」上官はそれから椅子から立ち上がると、窓に近寄ってブラインドを上げた。まるで遠くのかつての戦場を思い浮かべるような表情をしていた。外を眺めながら上官は続けた。

「戦場となった、今では荒廃した土地にはまだ多くのロボット兵器が残っているということが判明した。その残骸ではなく、まだ運用可能なものが多数だ。本来ならすべて帰還しているはずだというのは君も思うところだろう。相も変わらず軍総司令部は想定外の事態だと愚痴をこぼしている」上官はこちらに向き直ると苦笑した。「それに当時の兵器、支援物資について詳しいのは君しかいないのでね。適任だというわけだ」

「回収と言われましても……」僕は思わず聞き返した。「戦闘が終わった時点で帰還指令、もしくは自決指令がなされたはずではありませんか?そもそも長期に一定期間指令が途絶えた場合も後退するようプログラムされているはずだったと思いますが」

「ああ、本来ならばな」上官は小さなため息をついた。「なんだって戦争だ。細かなところまでチェックしている暇は無かった。作戦実行に支障がなければ多少の問題にも目をつむる。それが上のやり方だ」上官は語気を強めた。「AIに頼ることはあっても決めるのは人間だ。現時点では、戦場の自律型兵器は指令が途絶えてもそのまま待機をするプログラムしかもっていない。車両型自律ロボットはそのまま朽ち果てて機能を失うだろうが、人型のほうは自己機能維持についてもプログラムされている。まあ、何十年もすれば別かもしれんが…。いまだに荒野で次の指令を待ち続けているだろう」

「だとしてもなぜです?わざわざ回収の必要があるのでしょうか?」僕は思わず疑問を口に出した。

「それは愚問というものだ」上官は怒りもせず、淡々とした表情だった。「情報部の話では第三国がそれらを接収しようとしているらしい。だとすれば我が国の兵器をやすやすと渡すわけにはいかん。機密上の観点からみても防ぐべきだ」

「新たな指令を発信すればいいでありませんか」戦中ならばこんなに反論していては怒鳴りつけられ、下手をすれば更迭されていただろう。しかし、上官は淡々とした様子だった。

「戦中の指令コードはすでに破棄さているんだ」上官は小さくため息をついた。「セキュリティ上の都合、システムのプログラムは全て入れ替えが行なわれた。加えて、司令部では設備そのものも全て交換された。いまさら当時のコードで命令を送るなど無理な話なのだ」

「直接的に回収する、もしくは破壊するしか手が無いわけですか、」

「そういうことだ」上官は厳しい視線をこちらに向けて続けた。「もちろんできる限りの準備と支援を行う。なんたって荒廃し、汚染された地域だからな。それにこの任務では特別手当も出す」

 正直なところ、話を聞いていて気が進まなかったが観念するしかないようだった。上官の指示は絶対だ、それが軍人の務めであり、義務でもあった。

「承知しました」

 かくして僕はその回収任務を遂行することになったのだ。


 資料として渡された衛星画像はあまり役に立ちそうには思わなかった。容易に見つかるような部隊ならとっくの昔に引き上げさせているからだ。それにしょっちゅう砂嵐が発生しているし、残存部隊が絶えず移動しているなら追いかけるしかなった。探すのにドローンを使えばいいのではないかと考えたが、もはや割り当ててもらえるほどの数もなかった。それに監視衛星すら今となっては使用が制限されている。理由は戦後の過剰な規制で……というわけではなく、根本の原因は予算だった。単純な問題で、戦争による被害は甚大だったのだ。そもそも軍用衛星ですら無事に生き残ったのは数えるほどしかなかった。戦闘によるものももちろんだが、大戦末期に発生した大規模磁気嵐 ――こっちは宇宙空間における自然現象だった―― による被害も決して小さくはなかった。世界的厭戦ムードの高まりは一過性だったが、インフラ再建、社会復興となればそうはいかない。国家予算の多くがそちらに回され、今更となって軍に予算など使わせてもらえないというのが実情だった。加えて経験豊富な人手の不足もそれに拍車をかけた。僕のような古参兵はいまや少数派というわけだ。だからといって、僕は戦場での経験が豊富なわけでもなかった。

 戦争終結時の広域マップを展開した。一度、すべての部隊配置を表示してから、確認が取れている部隊の表示を消していった。そして所在不明や未帰還の部隊のみが表示されていた。僕は少し考えてから、壊滅したとされる部隊のデータも付け加えておいた。もしかすると、生き残りがいるかもわからなかった。それと衛星画像を取り込んでから残存部隊の予想位置を割り出した。必ずしも正しい訳ではないが、ひとまず近場から攻めることにした。ともかく最初に見つけた部隊に指令を伝え、さらにそれをリレー方式で他の部隊に伝達させることができれば、僕がすべての地域を回るより短期間に仕事は終わるはずだ。もちろん、そう単純にいくわけではないのが世の常だが、僕としては比較的楽観視していた。


 見渡す限り荒野だった。多少の起伏が散見さるものの、固く平たい大地の続く砂漠だった。雲のない晴天はそれだけで汗が噴き出る思いだった。太陽はやや傾きはじめたところのようだった。そしてトラックのフロントガラスには大きなひび割れができていた。風切り音に混ざってディーゼルエンジンの騒音がやたらやかましく感じた。これほどまで緊張で汗を流した経験は無い。助手席では相棒がうなだれて座っていた。腹部には血が滲み、服に大きなシミをつくっていた。ただ、意識はあって傷口に手を当てて苦しそうに呻いていた。この任務のために僕のもとにやってきた相棒は彼女一人だけだった。入隊したのは先の大戦の末期で、しかも最近になって訓練生を終えたばかりという新米だった。それから、用意された装備はこの高機動大型トラック一台とPDW ――Personal Defense Weaponの略称、個人用自衛火器の意味―― が各人に一丁と予備の弾倉、弾薬がいくらか。それから食糧と水が適当に用意されただけだ。積み荷はロボット用の各種バッテリーや簡易修繕用部品、一通りの工具セットとトラックの補給燃料だった。これまでの説明で分かるように、トラックはディーゼル車だった。普通ならばエレクトリックカーを用意すべきであろうと僕は思ったが、これしか準備できなかったそうだ。エレクトリックカーならば、バッテリーのみならず高高度飛行の大型ドローンからの電波送電で超長距離の走行ができるから、補給のことは気にかけずに済んだろう。それにトルクも十分で加速性能に優れる。それでも、些細なことで爆発炎上のリスクのあるガソリン車と比べればディーゼルは安全だろうけど。大した支援だことだ。僕は口に出して悪態つきたいのをぐっとこらえた。


 地図に記載のない集落、あるいはベースキャンプの跡地と思われるところに差し掛かったときのことだった。車載の周囲警戒システムの警報が鳴ったのだ。対象を確認対応する暇もなく機銃掃射を食らったので、僕はアクセルをめいっぱい踏み、その場を突破するしかなかった。こんな荒野で突然に攻撃にさらされるなんて思ってもみなかった。まだトラックが破壊されないだけマシなのかもしれないが。それともまだ戦争が続いてるのか?いや、終わったはずだ。停戦協定、戦後処理、平和条約締結……。会談の様子は嫌というほどニュースで聞いた。そして荒野となり汚染された元戦場は、各国の協議のもと立ち入り禁止処置となった。そのはずだった。混迷と混乱の感覚に襲われたが、ぐっとこらえた。

 ともかく、隠れられそうな遮蔽物のあることろを見つけなくては。攻撃を受けることはまったくではないにしても、想定していなかった。それでも僕の身体は戦時標準向けとして骨格の一部を軽合金と高強度プラスチックに、人工筋肉への置換及び強化手術を受けている。ナノマシン投与も受けていた。それに右の方の角膜には各種ネットワークアクセスと情報表示機能を備える超小型高性能アイサイトが埋め込んである。これはいわば民生品でいうとこのウェアラブルメガネの超小型版といったところだ。とにかく、これほどの装備があれば仮にロボット兵器との戦闘となっても、それなりに戦えるはずだった。もっとも相棒の方は状況が違った。射撃は人並みできるだろうが、基礎訓練しかうけていないし、身体強化手術など受けてもいなかった。せめて自己防衛くらいは自分自身でこなしてほしいものだ。いやはや、僕はその思いを振り払った。なにかあれば引っ張ってでも連れて帰るつもりだ。‘仲間を決して見捨てるな!’それは戦中の部隊にいたときの基本理念だった。


 視界に建物の残骸と思しきものを捉えたので、僕はハンドルを切ってトラックをその方向へ向けた。近づくとコンクリート製の建物だったということが分かった。周囲には何もなく、おそらく戦時中に軍が即席で作った施設かなにかだったのだろう。荒野にポツンと佇んでいるその姿は何かの墓標のようにも思えた。半分は崩れていて中にはがれきがあったが、それ以外に人や生活感の痕跡はなかった。外観には、おそらく爆撃にさらされた時のだろう弾痕が残り、ところどころ鉄筋がむき出しになっていた。ともかく罠は無いようだった。トラックは横づけにして手早く偽装シートをかぶせた。それから、救急キットと一緒に相棒をトラックから降ろすと、建物の中に入って寝かせた。防弾装備の運転席を破られるなんて、思い返すだけもぞっとする。弾そのものは僕たちに命中しなかったが、破片が運転席の中を暴れまわったのだ。事実、僕もあちこち傷だらけだった。ただ、相棒の方が重傷だった。腹部に大きな破片が刺さったのだ。手早く消毒をして傷口の様子をうかがった。僕自身、医療知識に長けているわけではなかった。無論、応急処置の基礎講座は受けていたが、アドリブでこなすしかなかった。ピンセットを手にして、慎重に破片を取り出しにかかった。幸い、深い傷でもなく致命傷でもなかった。彼女は一時的なショック状態にあったようで、それが事態を深刻に見せているだけだった。慣れない手つきでなんとか傷口を縫いあわせ、少し鎮痛剤を打ってやった。上々とは言えないが、まあ及第点か。そうは思ったが、小さな破片が深くまで達しているものがないとも断言できなかった。戻ったら病院にいく必要があるあるだろう。いや、今すぐ行く必要があるのだろう。僕は頭の中で訂正をした。だが、現状ではとうてい無理な話だった。

「私、生きてる?」

 処置が終わったとき彼女はつぶやくように言った。

「ああ、とりあえず大丈夫だ。少し休むといい」

 陽はだいぶ傾いていた。僕は自分のケガを処置するより先にトラックへ戻った。被害状況を確認するためだった。運転席は上部に穴が開き、フロントガラスの半分はひび割れていた。よく見ると座席の、ちょうど首元くらいのところにも大きな破片が突き刺さっていた。あと数センチずれていたら僕に命中していただろう。ぞっとしつつも意識を別の方へ向けた。今知りたいのは通信機器の方だ。が、詳しく調べる必要はなかった。壊れたという表現を通り越して、めちゃくちゃだった。

「クソったれめ」僕は罵りの声をあげて運転席から降りた。

 まごまごしていても始まらない。次は車両の各部の点検を始めた。まず、燃料タンク、それに予備の燃料タンク、次にエンジンオイル、冷却水、タイヤ及び空気圧、荷台、積み荷と順に見てまわった。積み荷の半分くらいも被弾の憂き目にあっていて、おおよそあきらめる必要があった。まあ火災が発生していないだけマシだった。ついでに屋根の上も確認すると、これもひどいありさまで、無線用アンテナが消えてなくなっていた。それでも燃料タンクやタイヤ等の走行装置周辺に甚大な被害がなかったのは助かった。でないと逃げ出すこともかなわない。僕はため息をついた。荷台の中の穴が開いたポリ容器の一つを見つけて引っ張り出すと、残っていた水を頭から浴びた。傷にしみたが、多少は生き返るような思いだった。

 彼女のところへミネラルウォーターを一つ持っていき、少し飲ませてやった。だいぶ落ち着いてきた様子だった。

「いったい何が起きたの?」

「強襲されたのは確かだ」僕は一度トラックの方を見た。「攻撃したのが味方の誤判断なのか、あるいは敵方も残存部隊がいるのか。僕にもさっぱりだ」しばらく周辺の様子をうかがったが追撃される気配はなかった。


 ゆっくりと、だが確実に日が傾いてきた。

「とりあえず、日が暮れる前に食事にしよう」僕はそう言って、再びトラックに行くに向かった。

 食事は、移動中は簡素な栄養バーだけで済ませていたが、荷台には食料専用コンテナがあることも分かっていた。幸運にもそれは無傷の状態で、中身を検分するといろいろと入っていた。パッケージはどれもコンパクトで無味乾燥な真空パックレトルト食品風だが、種類は豊富だった。パスタ、ライス、パン、あるいはポテト料理もあった。カレーやシチュー、スープ類もある。肉類はビフテキ、チキン、ポークあるいはソーセージと、さらにムニエルなど魚類もあった。各種調理済み、加水式加熱キットが付属で、火を使わずに即座に暖かい状態の料理が食べられた。おっと、デザート類も少量、さらにはピザもあるのを見つけた。おあつらえ向きだな。僕はそう思いながら、パッケージをよく観察した。すると記されている管理コードに見覚えがあった。「こりゃ、戦中の余剰品か」思わずつぶやいた。どうりで豪華なメニューなわけだった。情報を参照すると少々製造時期は古いようだった。もっとも消費期限というものはなくて、理屈の上では半永久的に保存できるという触れ込みだった。

「色々あるけど、何が食べたい?」僕は相棒に向かって大声で聞いた。

「ライスと、そうねチキンがあれば」

「了解」

 相棒の注文の品を手に取った。それから僕はカレーを手に取りかけて、訓練の講義で習ったことを思い出した。野戦での食事で気をつけることは、まず一つに火を使わないこと、これは夜間ならなおさらだった。ただ、それは今回問題ではなかった。もう一つは匂いのきついものは控えること。というのも、自分たちが思う以上に匂いというのは周囲に漂うためだ。どれも被発見のリスクを大きく高めることになる。少し迷ってから、僕は少し神経質すぎだろうか?と思った。ただ、それでも用心することにこしたことはなかった。僕はパンとポークチョップ、それと少し迷ってからピザも手に取るとさらにミネラルウォーター何本か一緒に抱えて戻った。

 即席だが、どこか豪勢な雰囲気の夕食だった。

「君は、どうして軍に?」僕は食事の途中、相棒に訊いた。

「うちは代々軍人の家系なのよ」

「そうなのか」

「兄さん達なんか士官学校に通ってたわ」

「兄弟もいるのか」

「ええ、といっても私は末っ子。それで、軍とはあまり関係ない学校に通って、大学にも行って」彼女はそこでいったん言葉を区切った。「大戦の末期にもなったとき、父に言われて半ば強引に軍に入隊させられたわ」自嘲気味に笑った。

「それだとしても、よく入隊を決めたね」

「まあ、当時はすごく、国全体がそういった雰囲気だったじゃない?」

「まあ、そうだな」僕はなんとなく当時のことを思い起こした。もちろん仕事が忙しくはあったが、時折見聞きするメディアの報道からはまるで戦争が世界を飲み込んでいくように感じることがあった。だが、もう終わったことだった。

「それで、どうしてまた軍に残ったんだい?」

「さあ、あんまり考えたことなかったわ。あなたはどうなの?」

「僕は長いこと軍にいたから、どっか他所に行く気は起きなかったよ」

「そう、でもこんなんことに巻き込まれるなんて思ってみなかったんじゃない?もちろん、私もだけど」

「そうだな」

 そして食事が終わると手早く片づけをして、相棒は早めに休ませてやることにした。

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