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平行世界〜魔空世界の戦い〜  作者: 雷神 テンペスタ
第1章〜魔空世界への誘い〜
4/21

第4話〜これからの事〜

あの後眠りについた、今後の事は明日話すと言われたからだ。


「ふぅ…昨日から色々あったな…今何時だ?」


俺は時計を探して手を伸ばしていた…だが


むにゅ



「…ぅん…」


片方の手に柔らかい感触と甘い声が聞こえた…俺はロボットようにギギギと首を横に向けたら、隣に寝ていたはずの絵里が俺の布団で寝ていた…そういやこいつ寝相悪かったっけ?そして俺の手は、絵里の育っていた大きな果実の片方を握っていた…そうか…これが…


「ラッキースケベってやつやな。おっしゃラッキーやで〜!」


なんて最後にエセ関西弁を披露してみると。


「…バカ言う前に早く離して…」


すごく低い声が聞こえた。言わずもがな絵里の声だ。いつの間に起きてたんだよ。


「っ!すまん!」


「もう…次やったらわかっとるよね?」


「うっす…」


不可抗力なんだが、痛い目に合うに決まってるのでここの中で言っておく。


がちゃん!!


ドアが急に開いた。開けた人の正体は。


「奎兄!絵里姉!!おっはよー!」


佳奈だった、昨日のあの憎しみを込めた顔をしていた少女とは思えないくらい元気な笑顔で挨拶してきた。美少女は笑顔がええな。福眼福眼。


「うん、はよ〜」


「おはよー!」


「うん!!ってどうして一緒に寝てんの?」


佳奈は、疑問に思ったのか、俺達の今の状況を見て、?マークを出していた。


「それは聞かないで。」


「そうしとくよ〜(¯v¯)ニヤ」


絶対に誤解してるなおい。


「それで佳奈ちゃん何か用事あったの?」


「うん!朝ご飯が出来てるから呼んできた!!」


そういえば時間を見るんだった。見たら8時を回っていた。昨日寝たのも遅かったしな。


「行くよ!」


「「うん」」


ーーーーーーーーー


俺達がリビングに入ると、みんな揃っていた。


「おはよ〜」


「おはよ。」


「はよ。」


「おはよー」


「おっはよ〜」


「おはおは!」


上から湊、楓子、大和、さくら、はるか、絵里の順番だ。絵里はもうほんとに横にいる絵里と一緒の口調になっている。


「よく眠れたか?」


「あぁ、最高だった」


大和に聞かれそう言っておいた絵里が布団の中にいたっていうのは別に言わなくてもいいだろうと思い言わなかった。言ったら言ったで隣から殴られるし。そして机につくと目の前には味噌汁、ご飯、焼き魚とThe・和食の料理がそこにはあった。


「誰が作ったん?」


「日替わりで担当が変わってて今日は私と湊だよ。」


楓子がそう言った、なるほどな。


「じゃあ、手を合わせていただきます!」


湊がそう言い俺達も手を合わせてから。


「「「「「「「いただきます。」」」」」」」


と言った。


ーーーーーーーーー


感想として、朝食はすごく美味しかった。美味しすぎて作った2人を褒めていたら、隣の嫉妬娘から早く食べろと言われたので、急いで食べた。何かもうちょっと味わいたかったなぁ。まぁ朝食も終わったことだし。これからする事を聞いてみた。


「ふぅ…今日は何するんだ?」


「今日は魔法の種類とかを教えるよ!明日は開花修行もするからね!


「「開花修行?」」


聞かない単語が出てきたのでオウム返ししてた。絵里も一緒に。


「うん、開花修行っていうのは魔道の力を出す為の修行なんだ。」


「そうか。俺達にも魔道の力が有るって言ってたもんな」


「だから俺と絵里と佳奈とさくらが奎汰に、湊、楓子、はるが絵里に教える。正直超きついから気をつけろよ?」


いや急にプレッシャーかけられても、やば緊張してきた。ふはぁ…


「大和。いきなりプレッシャーかけなくても、奎汰緊張してるし」


「…わかってるだが…そうじゃねぇと、正直あのクズ野郎と魔王には勝てねぇんだよ。」


大和はそう言った。こっちの俺ってそんなに強いのか?まぁ、悪魔殺し(デーモンスレイヤー)なんて称号を嫌悪してたとはいえ持ってたんだ。強いよな。


「はぁ…まぁ大和と気持ちもわかる。でもさ、急な修行は体に負担がかかるしさ。」


「…わぁったよ。」


大和は渋々だが楓子の声に納得したようだった…ってそういえばこっちに来てからあいつらに連絡してなかったな。


「わりい、向こうの大和達にに連絡したいけど。ええか?」


「そのくらいならいいよ!まぁ10時にするから!」


「了解」


ーーーーーーーーー


俺は、リビングでスマホ開こうとしたが電源が切れていたので電源を入れた。そういえば、こっちに来てからなんもスマホ開いてなかったな。そう思いながら、開いていたら通知が100件も来ていた。と思っていた瞬間画面が切り替わり、電話がかかった。


「もしもし?」


『お前どこいんだよ!!』


と電話に出たら、そう言われた。いや確かに黙ってきたから、そう言われてもしょうがないか、でもな。


「あぁ〜ちょっと待ってな。なぁ俺達がここに来てるって大和達に言ってもいいのか?」


「別にいいよ。」


「あぁ…問題ない」


俺は大和達に魔空世界(デーモンワールド)の事言っていいのか聞いてみた。何故かあっけらかんとして言ってきた。別の機密事項じゃないからいいのか。


「わかった。もしもし大和?実は俺と絵里は…」


俺は大和に今ある状況を説明した。大和は最初信じられないと思っていたらしいが、俺が真面目に言ってることで黙って聞いていた。


「というわけだ。」


『ほー、それでお前と絵里が…俺達も来れないのか?」


「うーんそれはわからない。大和に変わって聞いてみるか?変な話だが。」


『あぁそうさせてもらう。向こうの奎汰の事情を知りたいし、俺と話してみたい。変な話だが。』


「じゃあ、変わるぞ?大和。大和がお前と話したいって。」


「俺とか?んーまぁいいか、貸してくれ」


「おう」


俺は大和にスマホを渡した。大和は真剣な顔をしながら、話していた。


ーーーーーーーーー


そして話は終わったらしく。大和がスマホを返してきた。画面を見ると電話は切れていた。おいおい。


「悪いな奎汰、話は終わったから大和が切ったんだ。それでな。」


「なんだ?」


大和は少し真剣な眼差しで俺に話した。


「急で悪いが大和達もここに来ることになった。」


「あぁ、何だそうか……は!?」

「いいの!?」


俺とそれに聞いていた絵里も驚いた。


「大和が他のやつにも言いたいと言い出してな。まぁ元々向こうの俺達もここに来させる予定だったんだ。だから迎えに行くと伝えた。」


あり?そうだったんだ。まぁ大和がそう言ったが俺は心配になった。これは多分政府も思いもしなかった事だろうし。独断でそれを決めていいのかを。


「いいのか?独断で決めて。」


「いいんだよ。政府の方も隠してるわけじゃない。実際政府にも向こう側の人間が何人か居るからな」


こっちの政府はまだ隠してるってこと知ってるんだよな?いや、大和も悪魔殺し(デビルスレイヤー)の1人、つまりは公務員だ。政府の事情も知ってんだろうな。


「それならいいんだが」


「って事は向こうのうちと会えるの!?何か楽しみ!」


「湊…でも私も楽しみ」


俺達の話を聞き、湊と楓子はソファーに座った状態で舞い上がっていた。


「ってそういえば、気にしてなかったけどさ、大和達がここに来るってことは呼び方も変えた方がいいんじゃない?」


湊と楓子が舞い上がってる様子を横目にはるかがそう言った。確かに俺も気にしてなかった。あっちの大和達が来たら混乱するだろうしな。


「まぁ、それは大和達が来てたからにしよ」


「そうだな。」


絵里がそう言い俺達は頷いた。因みに今言ったのは魔空世界(デーモンワールド)の方の絵里だ。


「って開花修行はどうするんだ?」


「またあした!」


「急がないんじゃないのかよ…」


「ははは…じゃあ迎えに行こう」


『『あぁ(うん)』』


開花修行はまた明日のなり普通世界(ノーマルワールド)の大和達を迎えに家を出たのだった。

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