第21話〜修行の成果。使える魔法。
そして、放課後になって、俺やみんなは魔空世界に来ていた。それで俺は今何をしているかだが…
「龍仙焔!」
俺の目の前に突如として炎の龍が現れ、向かってきた。魔法だ。ランクはSになる。俺は冷静に対処する事にする。
「雷鳴水龍弾!」
雷と水の魔力を掛け合わして完成した俺のオリジナルの雷水の複合魔法を放ち、それを打ち消した。
「やっぱ、龍仙焔だったらこうなるか。」
龍仙焔を出した本人…佳奈は悔しそうに俺の方に向かってきた。それとここはいつもの場所だ。今は魔法の練習をしている。他の皆も各々別の場所で、魔法の練習をしていた。
「…それで兄さん。悪魔のことだけど。」
「あぁ…どうだった?」
「見つけたよ。」
「はや!?」
この短期間でもう見つけたのか!?悪魔察知優秀すぎるだろ!?
「明日か明後日に見に行くか。」
「うん。」
「よし、じゃあ次は炎と氷の複合魔法の練習したいんだけどいいか?」
「11時までまだ時間あるし。いいよ。」
佳奈にさっきの場所に戻ってもらって、次は俺から出す事になる。目を閉じて作った魔法のイメージをした。
「すぅ…はぁ…」
深呼吸をしてから炎の剣を作り、それに氷を包んだ。氷は溶けずに炎の剣にまとわりつく。よし、溶けない!俺は佳奈の方に向き、こう叫ぶ。
「焔氷の剣!焔一閃ノ凍!!」
佳奈はそれを綺麗に避ける。俺は勢い殺せずそのまま通りすぎてしまった。くっそUターンしないと、攻撃される!
「氷雷の槍。稲妻ノ凍。」
佳奈は即座に氷雷の槍を作り俺にぶん投げてきた。本当に佳奈はとんでもない肩持ってやがる!
バチン!!バチバチ!!
俺はそれを剣で叩き割った。その瞬間電気が襲いかかって来た。って罠かよ!!
「しびれびれ!?」
「はぁ…油断大敵だよ。単純だね。兄さん」
「くっそ…」
佳奈は呆れたようにこちらを見てきた。単純って言うなよ。と言いつつ俺は自力で回復を自分にかける。
「じゃあ次は、兄さんが覚えた魔法振り返ろ?」
麻痺状態を回復したのを確認した佳奈がそう言ってきた。
「…それもそうだなぁ」
ここで俺が覚えてる魔法を紹介する。全属性の初級ランクであるEはもちろん覚えてる。まぁ全てのEランクを覚えてるわけないけどな。ざっと紙に書いて紹介すると…
炎属性
攻魔法
炎の硬球(E)、炎の爪(E)
超爆発、蒼炎
炎の剣(C)、爆炎(S)
地獄の炎(S)、焔竜の爪(S)
爆発、不死鳥の息吹
防魔法
炎の壁(S)
水属性
攻魔法
水の硬球(E)、水の剣(C)
水の槍、水霊の息吹
水の鎌、水流の爆撃
五月雨の剣舞、水竜の息吹(S)
水竜の爪(S)
防魔法:ウォーター・ウォール(S)
土属性
攻魔法
土の硬球(E)、土の剣(C)
大地の怒り(A)、クエイク・オブ・オブジェクト(S)
土竜の爪(S)
防魔法:サンド・ウォール(S)
風魔法
攻魔法
風の硬球(E)、風竜の爪(S)
大気の息吹、疾風の槍
双風の祭り、大突破
蜃気楼の影分身
雷属性
攻魔法
雷の硬球(E)、雷流(D)
迅雷の怒り、雷
雷神の轟雷竜の息吹(S)、雷霆公の剣舞
雷竜の爪(S)、エレキック・クロー(S)
防魔法
サンダー・ウォール(S)
氷属性
攻魔法
氷の硬球(E)、氷の槍(C)
氷の虎(A)、氷零の千本槍(S)
冷竜の爪(S)、氷の世界
冷獄ノ理、冷豹の鉤爪
防魔法
氷の壁(S)
光属性
攻魔法
光の硬球(E)、太陽の輝き(C)
天聖両断、全宇宙の輝き
光竜の爪(S)、光御膳の剣舞
閃光の十字
防魔法:
眩い光(E)
光の壁(S)
闇属性
攻魔法
闇の硬球(E)、常闇の宴(D)
暗黒竜の爪(S)、千本の闇槍
廻る冥土、混沌なる暴風
暗闇の影針、常闇の宴の侵食
黒鬼
防魔法
闇の壁
防壁の永久常闇
無属性
バフ
回復(A)
超回復(A)
全体回復(S)
身体能力上昇(S)
透過化(A)
デバフ
移動低下(S)
全属性
虹の大神
全属性弾
8つの光
ってな感じだ。ランクがついてあるのは、元々ある魔法で、ないのは俺が作った魔法になる。全属性の魔法の名前が凝ってない?それは気にせんでくれ…
「…土魔法。」
佳奈がジト目で見てきた。そんな顔されても…
「…土は難しいんだよ。」
「はぁ…複合魔法も土ないし、全属性の名が泣くよ?」
名が泣くって言われてもなぁ。土魔法はなかなか難しくて、せいぜい5つが限界だった。オリジナルの土魔法も作れなかったし。
「まぁ…1番難しいって言われてる土竜を覚えてるだけマシか。」
「竜シリーズは必死で覚えたからなぁ。」
竜シリーズとは、各属性事にある竜と名のつく魔法で、竜の各部である首、牙、腕、息吹、爪を模した形の魔法だ。俺はその中でも爪の魔法を覚えてる。竜シリーズは全てがSランクになってる事もあり、覚えてる人はあまりいないそうだ。それと龍仙焔は竜シリーズとは別の龍シリーズというものだ。龍シリーズはアジア系の、竜シリーズは西洋のをイメージとしている。
佳奈、絵里、大和は使ってるが、さくらはめんどくさい。春香は覚えられない。楓子は武慧拳を使ってるからそもそもいらない。湊は覚える気がないらしい。俺達ははる以外が覚えてる。はる曰く『竜は確かにかっこいいですが、この魔法は調整が大変なのでやめておきます。』らしい。竜の調整は確かに難しかった。佳奈も言っていたが、難易度の高さは、土が1番高いらしいからな。
「とりあえず次は複合魔法も確認しよ?」
「ホイホイ」
続けて、複合魔法を紹介する。って言ってもオリジナル魔法だからランクはついてない。それとまだ開発途中だから数も少ない。
「炎属性
水:熱湯、氷:焔氷の剣のみ
水属性
まだなし。
風魔法
雷:疾風迅雷のみ
土属性
なし。
雷属性
炎:雷焔の息吹、水:雷鳴水龍弾のみ
光属性
闇:陰陽の剣舞、光と闇の二重演奏、光闇の絁のみ
闇属性
炎:灼熱ノ地獄、風:混沌の鳴る嵐のみ」
これが俺が今使える複合魔法だ。まぁ…お察しの通り、土魔法の複合はないんだけど。
「はぁ…まぁ…いいや今日は、もう終わろ。明日悪魔を見に行くでしょ?」
佳奈は少し呆れながら、そう言ってきた。
「それもそうだな」
こうして俺たちは、今日の修行を終えたのだっった。明日は学園にいる悪魔の調査だ。頑張るか。
あけましておめでとうございます。




