第18話〜修行開始〜
「じゃあ、まずはみんなが最初に出た色の属性を出す事から始めるよ!」
アマが帰ってから、絵里が気を取り直してからそう言った。最初に出た色がその人物が上手く扱える属性らしい。つまり、大和は水、絵里は光、はるは闇、さくらは炎、ミナは氷、ふうは風になる。上手くバラけてるよな。そういえば。
「私の場合は?」
「佳奈に教えて貰って!」
千春の言葉に絵里は佳奈を指さしながらそう言った。
「何か雑じゃない!?」
「全属性は同じ全属性の人に教えてもらった方が早いっしょ!」
「ちーちゃんこっち。」
絵里はウインクして言った。佳奈は千春の手を持ってそそくさ走っていった。はや!?って…
「俺は!?」
「「「気を使いなよ。」」」
湊、絵里、ミナにジト目で言われた、いやまぁ…それもそうか。佳奈嬉しそうだったしな。
「全属性も一緒だから。佳奈ちゃんとちーちゃんを2人っきりさせてやって。」
絵里が真面目な顔でそう言った。まぁ…そうだな
「じゃあ、目を閉じて!」
そう言われて、ノーマル組は目を閉じた。
「それからイメージするとよ!自分の属性の色を!」
俺はイメージした。俺はとりあえず黄色を、…そしたら手に何か違和感を感じて、目を開けたら手が雷によりバチバチしていた。他の皆を見ると、大和の手からは水がスライムのように出ていた。絵里は俺と同様に。はるは手にヒビが出てきているような出方をしていた、ちょっと怖い。さくらは炎が出ていた。ミナは手の平に氷があった。ふうは、手に小さな竜巻が起きていた。
「よし!皆出せたね!」
「これが…魔力か。」
「そそ!この感じで他の属性も出してみよう!」
ぱっぱと言うと、全員、出た属性の魔力を出せるようになった。それから俺達は魔法を教わる事になった。
「ほんじゃ!さっそく魔法を教えるね!って言ってもこの本を渡すからこれで覚えて!
あと!古代魔法って書いてる項目は絶対開かない事!」
絵里がそう言うと、全員に本を渡してきた。いやそれはいいだけど…
「古代魔法?」
「古代魔法は危険なの。見るだけでも魔力枯渇になるから。」
俺が疑問に思いそう言ったら、楓子が答えてくれた。見るだけで魔力枯渇!?そんなに魔力を使うのか。
「そんな所!じゃあ、奎汰は全属性の戦い方を佳奈ちゃんに教えて貰って!もうあっちも魔力放出は終わってると思うし!」
「了解。」
絵里にそう言われ、佳奈と千春がいるであろう場所に行く事にした。
「じゃあ、他のみんなはここで魔法の練習だよ!」
ーーーーーーー
「よ!」
「○ボルトぉぉぉ!!!」
「誰がじゃ!!」
俺が佳奈に話しかけたら、某ライダーの敵の名を叫びながら、こっちを向いてきた。懐かしいネタをぶちこんできたなおい!?てかあの番組この世界でもやってたのかよ!?こっちだとリアリティがすごそうだな!
「やっぱ、兄さんもあの番組見てるんだ!」
「けっちゃん、特撮とかラノベとか好きだもんね〜。ってそんなことより全属性の戦い方するんでしょ。」
気を取り直して、佳奈に俺と千春は全属性の戦い方を教わった。
「まず、全属性は魔力同時放出ができる。」
佳奈がそう言った後に、両手から雷と氷の魔力を出した。
「そして武器を想像すれば、こうできる。」
雷と氷の魔力を出した両手を広げ、こう言った。
「氷雷の槍」
雷がまとわりついている氷の槍を出した。そして佳奈はそれを目の前にある壁に投げた。バチバチと音をたてながら、氷の槍は壁にぶつかり、粉々になった。
「これが…全属性の真骨頂。」
「「す、すごい。」」
佳奈の言葉に俺と千春は、全属性の無限の可能性に胸をときめかせた。なんというか…
「今すぐやりてぇ!!」
うずうずしてきた!!
今回も短いです!




