第15話〜8人目の幼馴染〜
皆様お久しぶりです。
「久しぶりだね〜!」
「…うん」
「何その素っ気ない感じ〜!久々に会ったのに〜」
「…そ、そうだな。」
最初に言っておく、俺の目の前にいる少女の名は神原美紅、絵里や大和達と一緒で幼馴染の1人だ。正直に言うと俺はこいつの事を苦手だ。何故かって?それは…
「…卒業して以来なのに、何でそんな態度なの?絵里達と一緒にいるから?やっぱ…
絵里達殺しとけば良かったな。」
…美紅の目はアニメや漫画に出てくるヤンデレのようになっている。美紅は2年前からこんな感じになっていた。発端も分からないし。だから俺はこいつと関わりたくない。
「お、俺、行くな。」
「待ってよ〜!お話ししようよ!」
後ろで美紅が何か言っていたが俺は走って佳奈と楓子が待っている公園まで行ったのだった。
「はぁ…はぁ…美紅は…居ないな。」
俺は後ろを振り返りながらそう呟いてから、公園に戻った。佳奈と楓子は滑り台の下にいた。待たせたみたいだな。
「ごめん、少し手間取った。」
「大丈夫大丈夫!じゃあ行こうか。」
「おう!」
「そういえばその子誰?」
そう言われて、振り向いたらそこには美紅が笑顔で立っていた。やばいなこの状況。いや無視していくか。
「いや俺は知らない。とにかく行こうぜ!」
「え?でも?」
「いいから早く!!」
「ちょ、急かさないでよ!」
「事情は後で聞くからね!」
「わかってる!」
俺達は、その場から魔空世界へと戻った。行く瞬間美紅がこちらを見ながら笑っていたままなのを最後に…
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「あっ、おかえり〜」
俺達が戻ると、全員集合していた。
「ちょっと遅くなったか?」
「今うちらも帰ってきたとこだから大丈夫!」
確認をとった後に湊がそう言ってくれた。それから俺はさっきの出来事をみんなに話した。冥汰の話をした時のノーマル組の女性陣の顔が引きつった。まぁ…みんなあのナンパ野郎にナンパされてたからな。楓子がボコボコにしたと聞いた途端にざまぁ。的な顔になっていた。同情はしないぞ。それと…
「美紅にも会った。」
そう言った瞬間にまたもやノーマル組の女性陣の空気が淀んだ。大和は特に何もない。まぁ…あいつの実害が無い大和はあるわけないのだが。
「んで?また性懲りも無く話しかけてきたん?」
「…まぁ…逃げたけどな?」
「それでいいの。」
「ね、ねぇ…美紅って誰なん?」
少しノーマル組の雰囲気に気圧されていた、佳奈が聞いてきた。
「笑顔で立っていた女子がいたろ?」
「やっぱり知ってたんだ。」
「まぁな…。あいつは絵里達と一緒で幼馴染の1人なんだ。」
俺は美紅の事をデーモン組に説明した。それを聞いて、楓子と佳奈は何故あんなに俺が急かしたのかを納得してくれた。
「ヤンデレ気質の幼馴染って…相当な属性だよね。」
「ははは…まぁ…そうだよな。」
俺の幼馴染にはデレデレとツンデレがいるしな。そう思うのも無理もないかぁ。
「んじゃ!気を取り直して、開花修行を始めるよ!」
絵里の号令で俺達はまた庭に出たのであった。
リハビリ程度で書きました。ものすごく短いです。




