第1話〜光が眩いたその後に出たのは自称妹?〜
前の小説と一緒の流れです。少し修正してから投稿します!
なぁみんなこの世には平行世界…つまりはパラレルワールドってあると思うか?俺は実際、漫画やアニメの存在だと思っていた。平行世界は言葉の通り並行している世界だ。だから絶対俺はその並行している自分はわからないんだというか平行世界ってホントにあったって知らなかったしな…横に居る少女が来るまでは…
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時は遡り、あそこに行く事になったのはうだるような暑さでもなく、極寒の寒さもなく春の心地いい気温のそんな春休み。2020年3月4日、中学を卒業して、少し長い春休みだった俺が1人部屋でくつろいでるといきなり光が眩いた。何だこの光!?あとボッチじゃないからな!?たまたまみんな用事があって俺は今1人だかんな!?
「…眩し!?なんだよこの光!?
俺は、びっくりして、そう言っていた。光は収まったが、そこから1人の美少女が居た。その少女は黒髪で髪型をサイドテールにしていた。目をクリっとさせてこっちを見ていた。そんな彼女が俺に向かってこう言ったーーー
「…はじめまして!こちら側の兄さん!」
俺は驚きすぎて、言葉に出ずにいた、いや待て今この子俺の事兄さんって言わなかったか!?
「あれ?聞こえなかった?あってるはずだよね?宮川奎汰さん?」
少女は、俺が聞こえてなかったと思ったのか、ニヤリとしながら俺の名前を言ってきた。俺はすかさず。
「何で俺の名前知ってる?俺はあんたの事知らないはずだが?」
とそう言っていた流石に目の前の子が美少女でも誰かも知らない奴から名前を呼ばれたら、警戒心が出てしまう。そんな俺を前に少女は。
「あぁ…警戒するのは無理もないね。大丈夫私はあなたに害を与えないよ!」
と屈託のない笑顔でそう言った、俺はとりあえずその言葉を信用する事にした。チョロいとか言うなよ!?ていうかなんで俺の名前を知ってんでだ?俺はほんとにこの子と会ったことがない。この15年生きてはいるがほんとにだ。聞くしかないよなこれは。
「あのさ、何で俺の名前を知ってんだ?お前って誰なんだ?」
「あっ、ごめんごめん、自己紹介するの忘れてた。ごほんっ。私の名前は遠藤佳奈!兄さんの妹だよ!」
「……病院行くか?」
思わず、そう言ってしまった。それも冷静に。人間冷静になるとこうなるんだなと思ったことはない。そんな事言ってしまったから、目の前の自称妹は慌てながら。
「そういう返しはよくないと思うよ!?何でそんなに冷静に言えるの!?」
「いや普通にそういう病気なのかと」
「それはない!?」
おおーこれは素晴らしいツッコミスキルだ事。そろそろ真面目に聞いてみようか。泣きそうになってるし
「まぁ、半分冗談だ。それで?お前はなんでここに?」
「半分は本気ってこと!?まぁいいか…正確にはこの世界の『宮川奎汰』のじゃなくて、平行世界の『遠藤奎汰』の妹って事!」
少女は…佳奈はそう言った、そうかそうか。パラレル…パラレ…
「平行世界と書いてパラレルワールドのあのパラレルワールド!?」
「そうそう」
「お前本気で言ってんの!?いや、いいやとりあえず病院行こうか。」
「ってまだ信じてないの!?いやほんとなんだって!!」
「ホントかどうかは診察してからな」
俺はそう言いながらこの自称妹を病院に連れいく事にした…だが
「動かない…だと…」
そう、動かないのだ。正確には動かせないというのが正しいか。この自称妹はなんと言えばいいか足を部屋に固定しているのか動かせなかった。
「残念でした〜私は今魔力で足を固定しているので動かせません〜!」
と自称妹はそう言ってきた…ドヤ顔で。何?可愛い顔してるからってドヤ顔していいとでも言うの?っていうか魔力!?こいつ魔力って言いやがった!?
「だから聞いてって!話を聞いてからでもいいでしょう!!」
「…」
俺は考えたこのままだとこの子のペースに持ってかれると、この手は異世界転移って感じのやつだ。うーんどうしたものか。俺は別に今から遊びに行くわけでもない暇か暇じゃないかと言えば前者だ。このまま話を聞くにしてもそのまま異世界への旅へGO!って事になるかもしれないいや絶対なるな。いや考えるのはこの自称妹の話の後でいいか。
「…わーったよ。」
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「で?お願いって?」
「ふう、やっと話を聞いてくれるようだね。」
お前キャラが違うぞおい、とツッコミたかったけどなんか面倒になりそうだがら言わなかった。
「だからなんなんだ?話って言うのは…」
「兄さんが攫われちゃったんだ向こうの魔王に…」
いや普通にただ事じゃなかった。魔王…?向こうの俺は一体何があったんだ。それに何でそっちの世界には魔王なんて…
「魔王…何で魔王なんかいるんだよ?」
「実はこっちの世界には魔物や悪魔、妖怪がほんとに存在してるんだ。」
いやいやそれって地球の歴史から根本的に枝分かれしてるわけじゃないっすか!?
「それって…パラレルワールドって言うん?」
「んー学者の発表では、宇宙から来たDNAか何かが隕石と共に来たからこうなったって。」
「なるほどね。それなんで攫われたんだ?」
俺は話を元に戻した。なぜ攫われたか聞いた。何があってそうなったのかを
「兄さんは油断してたんだ。魔王と戦ってた時に魔攻封じの鎖が身体中に巻き付けられて魔力を封じられてそのまま為す術なく…」
「…そうか…でも何で魔王なんかと戦ってんだ?」
何故魔王を前に油断なんてしたんだよ。その前になんで戦ってたんだ?
「兄さんは悪魔殺しって言う悪魔や魔物殺し専門の称号を持ってたんだ。」
「…何だその中二設定は?」
「マジモンの職業だよ。国家公務員でもあるし。」
「国家公務員…ハガ○ンみたいな感じだなおい」
「ははは…それは言っちゃダメって…それと兄さんが攫われた時に言われたんだ。『あっち側の俺に助けを仰げ』ってさ」
「は!?」
バカなのか!?向こうの俺は!?俺は鍛えてはいるがそこまで強くないぞ!?いや待てよ。それは。
「別の平行世界の俺ってことはない?」
「うん、それは無い。だってこっちの世界しか交流はないし。ここ以外の平行世界とは関わってない。」
即答されたよ。俺にそんな力ねぇからなマジで。
「何でだ?もしかして、この世界と向こうの世界は交流してんの?」
「そうそう、お察しの通りこっちの政府とそっちの政府は繋がってて、平行世界旅行機っていうのを作ったんだ。こっちは流行してんだけどそっちはまだつくってる途中みたいなんだ。」
こういう事って、漫画やアニメしかない設定じゃね。政府って何でもかんでも隠したがってんじゃねぇよこれマジで国際問題じゃねぇの?っていうか。
「そっちは交流してるの知ってんのか!?」
「うん、数年前に発表されたんだ。」
なるほど、こっちで発表されてないのは、まだ自称妹が持ってる機械がないからか。
「じゃあ、そろそろ行くよ?」
「ってやっぱ拒否権はねぇの!?」
「うんない。」
「えぇ…」
やっぱこの自称妹強引だなおい。
「…わーったよ。行きゃあいいんだろ行きゃ」
こうして俺は自分の世界…普通世界から佳奈達がいる世界…魔空世界へ行くことになったんだ。この佳奈の出会いにより様々な苦難が来る事をこの頃の俺はまだ知らなかった。




