表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

個性的すぎるやつらで疲れた…

気づいたら生活感ある部屋のドアの前…

ほんとに魔法世界に飛んじまったのか…俺

にしてもちゃんとしてる部屋だな

ベット、机、本棚、床にはカーペット、あとこたつ、台所、トイレと風呂もちゃんとある

というかさっきから聞こえるこの話声はなんだ?

ドアの覗き穴から外を見る

「っっ!」

四人ほどドアの前に立っていた。あと見間違えじゃないのなら一人はピエロだった。なぜかは知らない。知るかそんなの

深呼吸して、ドアを開ける

「あの…俺になにか用でしょうか」

するとちょっと背の高めの人が話しかけてくる

「俺はリン。一応ここのリーダーだ。お前もここのパーティーメンバーだろ?よろしくな!」

「俺はコータだよ。多分そうだよ。いま来たばっかでなんにも知らないがな」

10分くらいしか経ってないのに人と話すことが楽しく感じる

今度は横の小さめの女の子が話しかけてきた

「私はサヤ…よろしく」

「お、おう。よろしくな」

ちょっと暗いな。仲良くなれるといいんだけど…

「俺はヨウだ。めんどう事は持ってくんなよ」

「最初の挨拶だぞ…まあよろしくな」

確実に嫌われてる

「えと…僕はピエロです。えっと…んー…よろしくお願いします!」

「よろしく!」

しどろもどろがそのまま人型になったような喋りかただ

「じゃあ困った時は俺に頼めよ!みんな仲良くな。住所は紙であとで渡すから。解散!」

「「「「はーい」」」」

思ったよりもちゃんとリーダーしてるな

個人で顔合わせしてみるか


一人目 リン

「お!どうしたんだ?コータ」

リンは少し体型が大きめで身長も高い。頼れるリーダーに良い体だな

「いや、一応個人でも顔合わせが大事かなってな」

「なるほど。じゃあ能力でも話し合うか?」

やっぱりみんな能力があるのか

「俺はトラップ。魔法を罠にできるらしい」

「聞いたことないな。実践は?」

「来たばっかりでできると思うか?」

「できません」

リンは苦笑した

「じゃあ次、俺。自分の体重の2倍までのものを持ち上げられる」

するとリンは机や椅子を浮かせた

「へー。なにか上限とかは?」

「一回で3つまで。あと半径10mだ」

「結構便利なんじゃないか?」

「ああ。生活にも使えるしな」

そこらじゅうのものをひょいひょい持ち上げている。使い勝手は良さそうだ

「じゃあ他の人もいるし俺はここらでお暇させていただくよ」

「ああ…頑張れよ…」

「?ああ。じゃあなー」

挨拶であんな目されるか?嫌な予感がする


二人目 ピエロ

「おーい。ピエロいるかー?」

「え!?は、はーい!」

そしてドアノブがぐるりと回る

「おじゃましまーす」

「ごめんね、お茶でいいですか?」

ピエロがお茶を持ってくるのはギャップが…ピエロはそのまんまピエロだが、体型も小さめでひ弱そうな印象だ

「ありがとな」

「急にどうしたんですか?」

「個人的に挨拶二人目」

「そうですか」

…………気まずい

リーダーはなんとなく明るいがピエロはどうしたらいいんだ…ピエロについて触れるか否か…迷いどころだ

「えっと…僕の能力は火で攻撃…です」

「攻撃か。もしかしたら相性が良いかもしれない」

「ほんとですか!?」

顔はわからないが嬉しそうだ

「ああ。俺の能力は罠で、魔法を張るから。だから罠みたいにできそうだな」

「あの…さっき来たばっかり…じゃないんですか?」

「そうだが、ゲームはやってたからな」

主な攻撃はピエロになるかな

「じゃあ明日の昼くらいに…一緒に…その…練習してみませんか?」

「おう。俺は構わんぞ」

「あ、ありがとうございます!じゃあ僕はそろそろ」

「ん。了解。じゃあなー」

結構喋れたな。最初にしては上出来だろう


三人目 サヤ

「待って!」

!?まだなにも言ってない!

「わ、わかった」

数分後、中からひっそりとサヤが出てきた

サヤは杖を持っていた。ドレスに似たような格好で髪が顔の上半分を少し覆っている。白の髪がよく似合っている

「えっと…はいってもいい?」

「あ、どうぞ」

中はリンやピエロと比べ物にならないほど綺麗だ

「どうしたんですか?」

「個人個人に挨拶中。早速だけど能力って聞いていい?」

「はい。私は耳が他の人よりもいいんです。それだけです」

「具体的には?」

「20mくらい離れたひとの心音がわかるくらいです」

「地獄耳ぃぃ…だから家に来たのも聞こえたのか」

「ちょうど掃除していて気づくのが遅れました」

そうとう耳がいいな。にしてもみんな攻撃の能力がなしってのがなんとも言えない

「ただ…目がないんです」

「……え?」

サヤは前髪を横に逸らして見せてきた。まぶたはぞっと閉じている

「生まれた時から。だから耳が良くなって、杖で音の反響から見るんです」

「 」

すごいとしか言えない

「もう話すことがないですし、つまらないなら帰ってもいいんですよ?」

どうしたらいいんだ…

女子との交流はいままでほとんどナシ。なのにこの状況。もう詰みだ…

「あ、ちょっと待っててね」

「え?はい」

なんだろう


四人目(?) ヨウ

「おじゃましまーす!」

どちらさま!?さっきの紹介の時はいなかったぞ!

「こんにちはシル。どうしたの?」

「待て待て待てぇ!この人誰!?」

サヤが不思議そうな顔をする

「あ、そっか。あたいはさっきいなかったもんねー。15歳でーヨウの妹だよー。双子の」

シルという子は15歳とは思えないほど小さな体で、髪も服も青っぽい

なんでさっきいなかったんだろうか

「それはね。おにいの中にいるからだよー」

「ん!?」

読まれた!?心を読む能力なのか!?

「そうだよー。まあ読んでも言うか言わないかはちゃんと考えてるけどね。サヤに何かするなら絶対許さないから!」

「考えてねえよそんなこと!で、ヨウとどんな感じになってるんだ?」

めっちゃ気になるここ。能力がらみは確かだろう

「えっとねー。まず神様にあって、二人同時に来たんだけど、おにいは素の肉体が強いし足も速いから、ペナルティとして一人だけでは行動できないんだよー。それで、いまおにいは寝てて、代わりにあたいが来てるってこと!」

「はあ…まあそこはわかった。具体的にはどれほど強いんだ?」

「記憶が合ってればだけど、握力70くらい、100mが10秒ちょっと、そこらへんの木ならおにいがよく折ってるよー」

「おかしいだろ明らかに」

「そうかなー。あたいはおにいよりは弱いけど100mなら12秒だったよ!」

「どっちも12月27日生まれ!」

「15歳でそれはオリンピックいけるんじゃね?」

「おにいはめんどくさいってー」

「そこは頑張れよ!」

「あの、私お茶持ってきますね。邪魔そうなので…それでは」

「え!?いや、邪魔ってわけじゃ…」

サヤはスタスタと台所に行った

「あーあ、コータ君はぶてさせたー」

「俺かよ!」

まさか異世界で女子二人に振り回されるとは思わなかった。謝ったほうがいいのだろうか

「あの…なんかすいませんでした」

ちゃんとサヤに謝っておいたほうがいいだろう。お茶を持ってきたサヤに謝った

するとサヤはクスッと笑って

「ちょっとからかっただけですよー。謝ることでもないです」

「そんなので謝ってたらおにいにはキリがないね」

えぇぇ…てかシルは知ってたのか!?

「まあ心を読めるあたいは空気もよんでみましたってねー」

うざい。言い方がすごく腹たつ

「まあそんなに怒ってるとアドレナリンで頭が膨らむよよー?わー頭でっかちーw」

「そのは原因はお前だろーがー!!」

この後めちゃくちゃ走った


はぁ…疲れたー

明るめリーダーに控えめピエロ、盲目地獄耳サヤに心が読めるシル。あと謎のヨウ。ヨウは絶対鍵になる強さだな

今日サヤとシルと一緒に話してわかったのは、

火曜日に他のフィールドの人たちと戦う

ダンジョンがあり、クリアごとにステータスが上がっていく

毎月末くらいに一人仲間が加わる

ということだ。火曜日のフィールド同士の戦いはすぐだからちょっとびっくりした

そいえばステータスってのまだ決めてなかったな

ステータス表は机の上に置いてあった

体力、攻撃、防御、魔力、記憶

いまの俺は55振ることができるから、無難に11ずつ振ってみた

…なんか変わった気がするな。どのくらい変わったのだろうか

となりにあったマニュアルで確認してみる

ステータス値は1につき通常の1%程度伸びます、か。ヨウのステータスを見てみたい

他のことも見てみよう

「えっと…食料は家の中の冷蔵庫に7時、12時、20時に自動で送られます、か」

今は8時すぎ。冷蔵庫にはチャーハンと牛乳があった

結構いい品揃えだな

それを食べ終わり、ベットに寝転がる

「今日一日おつかれー、俺」

今日で駄菓子を買って強盗と引き分けて異世界で神様にあって能力手に入れて…いろいろあったな

明日も情報収集、あとピエロの約束も、頑張るか!

そうして俺は死んだように眠った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ