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恐怖!ヨーグルトの蓋の裏を舐める男〜テロリストの要求〜

恐怖!ヨーグルトの蓋の裏を舐める男〜テロリストの要求〜


ある晴れた昼下がり、突如国内大手ヨーグルトメーカーがテロの標的にされた。銃を乱射した男が、立て篭もったのである。


ドドドドドドッ!!


「うわあー」「ぎゃああー」


舞い散るコンクート片、折り重なる犠牲者!巨大な本社ビルは、硝煙と血の充満する地獄と化した。


「要求を飲めなくば、皆殺しだ!!」


このテロリストの要求はこうだ。前世紀までは蓋を開けた時に、蓋の裏側にヨーグルトが付着していた。しかし今は改良によってつかなくなってしまった。それを「以前の形に戻せ」と言うのである。

この男、ヨーグルト裏側を舐めるのが最も好きな瞬間であり、それを奪われたのだ。もはや彼に生きている理由はなくなった。


「いやしかし」

「従業員を一人一人殺す事になるぞ」

「ぐぅ……」


社長は銃を突きつけられ、苦悩した。蓋の裏にヨーグルトが残るようにすると、今度は、その蓋の裏側に毒を塗るテロリストの標的にされる恐れがあるのだ。


ドォン!


無実の従業員が一人射殺された。


「きゃあー!」「社、社長ーー!」

「クックック、早く蓋を元に戻せ!俺は他人のヨーグルトの蓋の裏まで舐める程、それが好きなんだ……そのためなら何人でも殺すぞ」


舌舐めずりしながらテロリストは言った。もはや目の焦点はあっておらず、蓋の裏ジャンキーという風貌である。

もはやここまでかと、社長が観念した時。


その時、自動ドアがウィーンと開いた!


ゆっくり歩いてテロリストに近づく男。我々はこの男を知っている。そう彼こそは!


「ゲェェー!バイオ桃太郎ッ!?」


テロリストが思わず叫んだ、犯罪者の中ではバイオ桃太郎は非常にメジャーな存在になってきているからだ。


「国民に仇なす不届き者め!成敗してくれる!」

「くそっ!死ねえ!!」


ドドドドドドッ!!


連射される弾丸は、バイオ桃太郎の液状化した肉体を捉える事なく虚しく空を切った。お返しとばかりに、桃太郎は刀を抜きはなった!きらりと光るヤイバが、テロリストの身体に吸い込まれる。


ばっ!


次の瞬間、テロリストの衣服がバラバラに切られ、裸体が白日の元に晒された。

そうバイオ桃太郎の巧みな技が、テロリストの薄皮一枚上だけを切り裂いたのだ。


「な、なぜテロリストに情けを……!?」


従業員達が困惑する。しかし!

ごとりと落ちたダイナマイトを見て戦慄した。


「あ、あれはダイナマイト!そうか、バイオ桃太郎は、やつが腹にダイナマイトを隠し持っているのを見切って武装解除させたんだ!」

「「「さすがバイオ桃太郎だ!!」」」


従業業員達は立ち上がり、拍手喝采が起こった!

卑劣なテロリストの自爆を未然に防いだのだ。今回も、日本を守ってくれてありがとう!


バイオ桃太郎万歳!!

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