もしかして夏にバテてしまわれたのでしょうか?
もしかして夏にバテてしまわれたのでしょうか?
そんなのは嫌です。
私はもう倒れない!と決めたのですから。
思い返せば数年前、連日の微熱に倒れ、副鼻腔炎に倒れ、ぎっくり腰に倒れ……。ちーん
まぁしかし、車移動が基本だった田舎者が、スローライフの代わりに、若干都会で徒歩移動はじめちゃったもんだからさ。
先日のうだるような炎天下の午後3時。
怪獣一号の手をひき、怪獣二号と大量の荷物を乗せたある意味荷車を押し、汗だくになりながら一人部活状態で歩を進めていましたら。
建物の影で、下校途中の小学4年生ぐらいの男子二人組がなんだか中途半端な姿勢で立ち止まっているではありませんか。
やつら、明らかにいったん歩くのをやめて休んでおるではないか……、小4男子をも休ませるこの暑さよ。
そう思いながらこっちも必死で歩を進め、その男子らに近づいていくと。
「こんなことになるとは……」
ん?何て?
よく見ると二人とも、地面についちゃってる手提げカバンにド厚い(分厚いより衝撃的)図鑑が4冊も入っているではないか。
こ、これは、この酷暑の中を歩くのに、大人でも絶対運びたくないレベルのやつ……!!!!!
「こんなことになるなら薄い本4冊にしとけば良かった……」
こ、こいつら、もしかして学校で自由に4冊借りれるという流れの中で、あえてこのド厚い図鑑4冊を借りたっていうのか……?!
不憫だ、不憫すぎる……
「ふ……ふふふ」
なんだか笑けてきた……(ひどい大人
そう、すでにずっと歩いてきて暑さに意識が朦朧としていた私は、どういうわけか小4男子の不憫な失敗がおかしくて、おかしくて。(おいおい
彼らを追い抜いてからも「その荷物、荷車に乗せてやろうか?」と言ってあげるべきだったか、いやでも最近は知らない人から話しかけられたら返事をしないように言われているのだっけ?と、上手く回転してない頭の中で思いを巡らせ。
ふと振り返ると。
やつら、また手提げカバンを地面に置いて、次の建物の影で休んでいる……!!!!!笑
不憫だ……!!!不憫すぎる……!!!
借りる前に誰か一言忠告してやれよーっ!!!
しかし。
すまない、若者たちよ。
私は先を急ぐ!!!
目的地のクーラールームに向けて……!!!
完