恋を失ったかのような喪失感
行き場のない喪失感を糧に、私は今後どう生きていこうか。
彼女とは広島の児童館で出会った。
出会って間もなくお家に呼んでくれて、甘いお菓子とカフェインが入った飲み物をいただきながら、たわいもない話をした。
私の中であの場所はカフェだった。
不思議すぎるほど心が落ち着く。
ただ無情にも、その出会いから一年後、彼女は突然引っ越しすることになった。
以下、当時の私の思い(日記抜粋)
『すごく居心地が良い空間だった。
それがなくなると知った時の喪失感。
そして、「実感がない」と言い合いながら実際に離れた後の喪失感。
最後の帰り道は不思議な感覚で、もう訪れることもないお庭を横目に、晴れた空にまるで別れの桜が舞っているかのようだった。
こんなに何かを失った感覚は久しぶりで。
憧れの先輩が卒業してしまった喪失感に似ていた。
よく座っていたベンチは今もそこにあるのに。
高いところにあるお酒のタンクを手を伸ばして取ってくれた物置は今もそこにあるのに。
送信先確認のために手招きしてくれたFAXは今もそこにあるのに。
ただただもう、そこにはいない。
「なんでいつも私と遊んでくれるんやろう」と思えるほどのまぶしさで、好きだった…
幸せな時間をありがとう。
私はそれを力に生きて、書く。』
彼女がいなくなった広島で一年を過ごした後、私も奇跡的に関西に引っ越し。
今日、再会を果たすことができた。
それなのに。
彼女は来月、果てしなく遠い地に引っ越しすることが決まっているらしい。
がーん!!!!!!!!!!!(←かっぽうのテンション)
あたかも恋を失ったかのような喪失感が私を襲った。
今も胸が苦しい、悲しい、寂しい。
恋の定義とは何かしら。
誰が恋愛対象の相手だけにしていいと決めたんだ。
強く惹かれる人、ものと出会えて、それに喜んで、楽しんで、悲しんで、切なくなれる、本当にありがたい。
なろうを通してでも、りあるを通してでも、私なりに心を動かして、生きたい。
それにしても、今回のことがきっかけで新しい地でどうやって生きていこうか考えさせられてしまった。
もっと知人を増やす方向で行動するべきなのか、悩ましい……。
それにしても喪失感がすごすぎる、失恋ってほんとこんな感じだったっけ。笑