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あまりにも繊細すぎる

　西加奈子さんの『サラバ！』をちょびちょび読み始めて早数ヶ月。

　上中下巻の今は中巻。

　ずっと面白いなぁと思いながら読み進めていた。

　すると突然現れた。

　驚くべきことに、私が一番好きな小説『ノルウェイの森』に出てくるような、あまりにも繊細すぎる人物が。

　繊細すぎる。

　繊細すぎて、世の中を生きていくのが困難な人。

『サラバ！』を読みながら、どうして『ノルウェイの森』が好きなのかが分かった。

　私はこういう人に惹きつけられてしまうんだ。

　自分が導けるタイプでもないくせに。

「よし、頑張らなきゃ」

　りあるの私はカフェインと共にこの言葉を呟き、また動き出す。

　この世界は正論だらけで息苦しい。

　もしあなたが傷つきやすいなら、耐性ができるまで見守ってあげたい。