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閑話:シネラ

「おやすみなさ〜い」


「「おやすみ〜」」


今日は、色々なことがあったなぁ…


シネラはベッドに潜りラトゥールに来てからの事を思い出している。お昼寝したからかまだ眠くない……


まさか何も無い所に転移させるなんて……ミリファナスさんめ!ノルンさんもだ!何にも説明無いし!

……でも、よかった。ユリさん達が見つけてくれなかったら猛獣に襲われて……


思い出してガクブルと震える。


……マリアが見つけてくれたって言ってたなぁ…少しウザいけど、明日お礼をいおう……


「シネラちゃん、可愛いですです〜!」


っ!!?


下を覗くとマリアがむにゃむにゃと口を動かし寝返りをうっていた。


なんだ寝言か〜…マリアって本当にお嬢様なのかなぁ?お腹ボリボリ掻いてるけど……タマは〜…丸い、丸くなってるし…猫かっ!って猫か……ユリさんは……っ!めっちゃ寝相いい!さすがユリさん!


皆を観察して、またモゾモゾと布団に入る。


みんな、なんで優しいんだろう……私は何も出来ないし…弱いし…こぬこだし……あー!うじうじしない私!しーちゃんにはもう会えないかもしれないけど、こんな私を見たら絶対怒る……


『もう、小咲はっ!しっかりなさい!!』


しーちゃん……


グスン


涙溢れ、忘れていた感情を思い出す。

ふと自分の頭を撫でられた感触がある。


「……ユリさん…」


「…怖い夢でも見ましたか?」


「…ううん、大丈夫…」


首を横に振り答える。ユリは再度頭を撫で自分のベッドへと戻っていった。


心配させたかなぁ……しっかりしなくちゃ!お姉さんなんだからっ!


よしっ!と聞こえない様に小さくガッツポーズをしてシネラは目を閉じる。





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