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第五話 戦闘

沈黙をやぶったのは、どちらでもなかった。無線が入った。


『こちら、B。Fを発見。だが、手をくれだ。』


そうか…。コイツには他にも仲間がいるみたいだな。そいつが発電システムをぶっ壊したって考えてよさそうだな。追わせねぇと。こっちにも何人かいるなぁ。


無線に手をかけた瞬間、奴が飛びかかってきた。その速さっつったら、本物の獣ぐれぇ速いから、避けきれなかった。奴はコートの下から刀を出し、斬りかかってきた。死体を見て、刀くらい持ってんだろう、とは思ってたから、斬られたのは深くはなくてすんだ。


ただ、やられるだけじゃねぇよ。こっちも一発いれてやった。ろくな当りじゃなかったが、俺のグローブは特注品で電流が流れるおまけ付きだ。普通の人間なら意識が飛ぶぐらいの威力!さあ、ぶっ倒れろ!


全身に電流が走った。スタンガンのようなものか…。完璧にとらえたと思ったのだが、仕留めそこねた…。カウンターに右肩を殴られ、威力はなかったが、電流が身体の自由を奪う。


膝をつき、倒れそうになった。倒れる訳には…捕まる訳にはいかなかった。唯一かろうじて動く左手で、小型ナイフを取り出し、右手を刺した。


痛みと気力で身体の自由を取り戻した。


さっき俺を殴った茶髪のボディーガードは、腹を押さえながら俺を見ていた。さすがだな…。目には多少驚きの色を見せていたが、恐怖は感じられない。仲間に命令を出し、俺が逃げられないようにするのだろう。捕まりはしないがな。


俺が起き上がらうとするのを見て、奴が銃を構えようとする。俺はまだ震えが残る足を抑え、全速力で後ろの扉へ逃げた。

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