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第四十一話 殺陣

バケモノめ…。


―リュウ1


銃の腕には自信があった。力み過ぎたのは認めるが、そんなことで狙いを狂わせはしねぇ。そもそも四人同時に撃ってんだ。


銃声は何度も響いた。これでもか!と、言う程何度も。


だが、奴はあの体制のまま全く動かない。…しまった!


俺たちが気付くよりも一瞬早く、バイクの影から何かが飛び出してきた。


ホログラムだったんだ。あんまりにも精工なんで気付かなかった。移動用のやつじゃ、ここまでのはムリなはず…。


考えてる場合じゃねぇ。


奴は目にも止まらない速さで4に近寄り、一瞬で斬りさいた。


腹を真っ二つ。


勢いよく血が吹き出し、身体が崩れた。


我々が銃を向けると、身をひるがえし、仲間の血がこべりついたその刀で3の胸を貫き、いつの間に抜いたのか、左手に持ったショットガンを俺と2に向け、躊躇なく引き金を引いた。一瞬早く気付いた俺は避けようと身体の向きを変えたその時、銃弾が俺たちを襲った。2はもろに受け、身体が粉々に吹っ飛んだ。俺は左腕、左足をやられた。


コンマ何秒前まで俺の一部だった物が、砂の城のように吹き飛ばされた。


「ぐおぉぉぉぁぁぁ!!」


叫ぶしか出来なかった。たった数秒で、地獄絵図に変わった。


奴は誰の返り血かなど、区別がつかない程血を浴びている。その血を気にもせずにこっちに近づいてくる。


「く……そ……っ。」


なんとか気力で銃を構え的を定めようとするが、痛みで…。目が…意識が保てない。


そして、引き金から指が離れ、意識が切れた。


途切れる寸前に見たのは、冷たい鉄の顔に血を吸わせ、俺を見下している獣だった。

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