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第三十三話 タッグ結成

『ウチのトップ二人が動けばすぐに見つかるだろう。』


ボスが笑いながらそう言った。いやいや、No.2まで本業から離れちまうなんて、仕事に支障がでちまうだろ。そう思って反論しようとしたら、それを遮るようにバンが横から口をはさんだ。


『自分が頼んだんッス。死んだ先輩たちのためにもケルベロスの思い通りにさせたくないんスよ!』


先輩…前No.2のことだ。俺がNo.1になった後に上りつめた奴で、部下を大事にするスジの通った奴だった。バンは尊敬していた奴だったから、死んだときも相当落ち込んでいた。


『それだけじゃない。ジェイク、オメーはその獣に傷を負わされたじゃねぇか。多くの実力者を殺してきた奴なんだろ。万が一のこともあるかもしれねぇ。少数部隊で行くのは正解だろう。だが、これぐれぇ本気でいかねえと…殺られっぞ。』


ボスの顔がマジだ。こういう時は何を言っても無駄だ。それに…その通りだ。あの殺気には中途半端な奴では耐えられない。今のウチの会社にはバンぐれぇしかいねぇな。これ以上被害者を増やさないためにも、この二人で行くしかないか…。


「でも、俺たち二人本業から外れること良くボスが許してくれたよな。」


話がまとまって、ボスの部屋から下り今後の行動を決めに俺のデスクへと向かった。あの分厚い資料に役立つもんがあればいいんだけどなぁ…。

『この仕事終わったら、その分働くことになってるんス。』


そりゃそうか。だったら早くかたずけねぇといけねぇな。ボスが社長としてではなく、一ボディーガードとしての判断だ、失敗なんてしてたまるか!


「それじゃぁ、いっちょやるか!」


『はいッス!』


ファイルを広げ、俺たちは調べあげた。これから俺たちの運命を握る少女を。


月は俺たちのデスクを明るく照らしていた。

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