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第十八話 本部へ

雇い主を守れなかった。仲間までも失った…。情けねぇ。あの野郎二度許さねぇ。死体は他の連中に任せて、俺は本部に戻ることになった。


『今回は仕方ないッスよ、先輩。なんたって、相手は“地獄の(ケルベロス)”なんすから。』


部下のバン・ヘルゼンが後ろから言ってきた。No.2が死んだ今、ウチのNo.3のコイツがNo.2だからな。本部に同行することになった。


「ケルベロス…なんだそれ?」


『…先輩、殺し屋には全く興味ないッスからねぇ。ここ二、三年で名をあげてる奴で、鉄の獣の仮面と獣のような身体能力して、生き残った奴らがみんなして、狼のようだったって言うもんだから、ケルベロスッス。』


漫画みていな名前だな。だが、確かに狼みてーだってのは俺も感じたことだ。あの目…殺気は獣のような感じがした。狼って感じたのは直感だな。理由なんてない。


『先輩、着きましたよ。』


あの野郎のこと考えてたら、気付かなかった。ビルの前まで来ていた。


ボスに呼ばれてる。さっさと五十五階までいかねぇとな。


エレベータの中でバンが思い出したように言ってきた。


『そういえば、先輩んとこのファムちゃん今月誕生日ッスよね?プレゼント考えてますからね!期待してくれって言っておいてください。』


空気読んでねぇのか、てめーは…。それとも、気を紛らわそうとしてんのか?ウチの娘の話なんかしやがって。


でも、そうだよな…。家族の為にも仕事なくす訳にもいかねぇんだよな。気を引き締めてボスの部屋に入って行った。

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