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第一話 カゴの中の小鳥

言うまでもありませんが、完全にフィクションです。自分の頭の中の世界です。登場する人物・団体は存在しません。下手な文章力でしょうが、暇でしたら読んでやってください。

目を覚ます。


目に映るのは見慣れた真っ白な天井。


ベットから起き、周りを見渡す。


やっぱり見慣れた真っ白な部屋だ。


立方体で窓がなく、扉さえもない。あるのは青白いソファーと膝下ほどの高さの円いテーブル。


『オハヨウゴザイマス、セフィリア様』


聞き慣れた女性の声。丁寧なことばだけど、感情がない。…しかたないか。ただの機械だし…。


「おはよう、ノア。今日は何を教えてくれるの?」


そう。私はここで世界について学んでいる。この外との繋がりがないこの部屋(せかい)で…。


変だよね。言語、歴史、経済…知ってることはいっぱいあるのに世界を見たことがないなんて…。写真や映像でならあるけど、全部間接的なものばかり…。


私は生まれたときからこの部屋にいる。いつからいるかなんて忘れてしまった。名前すら誰がつけてくれたかさえ知らない。ノアがそう呼ぶから、てなだけ…。でも、その日から私は世界について学んでいる。


『アナタヲ必要トスル方ガイマス。ソノ方ヲ助ケルコトガ出来ルヨウ、コノ世界ノコトヲ学デクダサイ。』


いつだったかノアが言った言葉。誰かなんてどうでも良かった。出口を求めて暴れまわって、キズ一つつかない冷めた色の壁を前にしたら、私にはその言葉に従うしかなかった。ここから出るための―世界に出るための―唯一の道だから…。


そして、今日も壁の外に広がる世界を夢見ていくしかないんだ…。

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