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勇者への手引き〜一人前の勇者までの道のり〜  作者: コゲコゲ
第1章 パンタシアムンドゥス
18/19

p17 終末平原

 〜終末平原〜


「よし、早速狩りに行くか……って、なぜお前がいる」


「え?だって、一応私たちはパーティーですし…」


 終末平原についた俺は、後ろを付いてきていたシャラと向き合っていた。

 名前からして恐ろしいこのエリアにシャラを連れてくるつもりはなかったんだけど…まぁ、来てしまったものはしょうがない、か。


「なんか、強いの出てきそうだし気をつけろよ?」


「わかってますよ。広樹さん」


 ニコニコと笑顔を見せながら答えるシャラ。

 ……こいつ、絶対わかってねえ!




「エクスプロージョン!」


 シャラの掛け声とともに次々体内から爆発四散していく爬虫類型のモンスター達。

 …うん、酷いわこれ。

 この世界に魔力とかいう概念があるかは知らないが、魔力切れなどなんのそのと次々モンスターを爆発四散させていくシャラの姿はいつもの可愛いマスコット的なイメージから一転して悪魔的イメージになっていた。


「あははは!広樹さん広樹さん!どんどん経験値が入ってきますよ!」


「おー、良かったなー」


 爆発させたモンスターの血が少し付いている顔で笑顔を見せるシャラに俺は棒読みでしか答えることができなかった…

 って…今日は俺が経験値を貯めるために来たんじゃねえか!

 見てるだけじゃなくて俺も戦わなくては…

 そう思って辺りを見渡した俺は小さくて弱そうな一体に狙いを定めて、剣を構えながら突進していった…




「…なんだろうか」


 数時間が経過した後、俺たちの成果はこんな風になっていた。

 俺…5体

 シャラ…47体

 この差は一体何が原因なのだろう…?

 いや、わかってる。わかっているんだ。

 ただ、とてつもなく認めたくない。


「広樹さん、アシスト上手ですね!」


 シャラが楽しそうに言ってくる。

 そう、俺は確かに30体以上へダメージを与えていた。

 ………倒す前にシャラが吹き飛ばして行ったが。

 だってこいつ固いんだもん!てか、なんでそれをシャラは一撃で倒せるんだよ!

 俺は心の中でシャラに突っ込み、街へ戻る支度を始めた。

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