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勇者への手引き〜一人前の勇者までの道のり〜  作者: コゲコゲ
第1章 パンタシアムンドゥス
15/19

p14 そしてワールドへ

「今度の俺は一味違うぜ?ファイアーー!!」


 たちまち、俺の足元から炎が敵集団へ近づいていき一気に燃え上がった。

 後には黒い消し炭が残るのみ。

 そう、俺はファイアーを戦いで有効活用することに成功していた。

 別に俺のスキルが強くなったわけではない。

 俺はただ、文明の力を使っただけだ。そう、『灯油』を…

 その方法は、まず相手にぶっかけて、相手が走ってくる前に自分の足元まで繋げ、ファイアーをぶっ放す。

 この間僅か3秒、まさに3秒クッキング!

 え?なぜかわされるリスクを負ってまで自分の足元まで繋げるかって?

 最初にやった時に自分まで燃えたからだよ…

 と、まぁこんな感じで5体ほどのイモムシを倒し、これまた経験値を沢山もらった。


「よし、たいりょーたいりょー♪」


 もうこれで30は倒しただろうか?

 まだレベルは上がらない。

 次の敵に使う灯油(あらかじめ水風船のような名伏しがたい何かに詰めてある)を胸ポケットにしまい、次の獲物を探しにまた森の中へ入って行く。

 と、ここで気がついた。もう8時になりそうなことに。

 俺は腕時計なんて持ってないから太陽から予想するしかない。

 俺の予想ではもう8時になる。

 まぁ、とか言ってこの前9時だと思ったら11時だったこともあるのだが…

 まぁ、8時。8時でしょう。というか、8時が良いです。

 そう考えた俺は1人帰路につくのだった。




「ただいま…」


 シャラが寝ていることを考慮して声は小さめに出す。

 壁掛け時計を見ると、8時10分くらい。珍しく当たっていた。

 明日は雨が降るかなぁ…と、一人つぶやきながらリビングルームへ入る。

 そこで俺は、うわっ!?と、驚き、尻餅をついた。

 ソファーの上でシャラが寝ていたのである。

 ここは俺の名推理の見せ所…

 んー、恐らく、起きてソファーまでは来たものの眠くて二度寝したんだな。うん、超そのまんま!

 俺たちはこの時まだ知らなかったんだ。

 これから起ころうとしていることに………

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