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勇者への手引き〜一人前の勇者までの道のり〜  作者: コゲコゲ
第1章 パンタシアムンドゥス
14/19

p13 お風呂回、サービスかい?

「じゃ、お風呂お先に失礼しますね」


「おう」


 家に着くと、シャラはそのままお風呂へと向かっていった。

 かくいう俺はというと、新スキル「着火」…間違えた、新スキル「ファイアー」の有効的な活用方法を考えていた。

 っていうか、他にも「運」「技術」「透視」「数値化」「ランダム」…

 ………透視?

 今はシャラが入浴中。

 シャラは女の子、俺は男の子。ここから導き出される答えは…?


「透視!」


 覗くっきゃないでしょ!(馬鹿)

 小さく呟くとどんどん壁が透けていき、シャラのいる浴場が丸見えになった。

 しかし、まだ扉があるからその身体を拝むことはできない…

 もう一度、透視、と呟くと今度は扉も透けていき丸見えになった。


 ーーーーーーー骨が


 ちょ!透けすぎ!もうちょいバック!

 しかし全然戻らない。シャラはいつまでたっても骨のままだ。

 仕方がないので説明を読むとこう書いてあった。

「持続時間は10秒です。」

 長い…今はその10秒が限りなく長い…

 あ、骨(※シャラ)が立ち上がった。

 と、ここで効果が切れた。一気に目の前に壁が現れる。

 よし、今度は慎重に…


「…透視……………うわっ!」


 またもやそこには骨があった。

 調整が…うまく、行かないっ…

 風呂場の方からシャラが「どうしました!?」とかけてくる。

 もう上がってしまったのか…

 しばらくシャラ(骨)を見る。うん、ただの骨だ。


「…?何か私についてま………キャァァァ!」


「へっ!?」


 シャラは叫んだ後また浴場へ戻っていった。ダッシュで。

 シャラが浴場へ入ると同時に透視の効果が切れる。

 そして、戻ってきた後、シャラはこう言った。


「ち、違いますからね!?広樹さんが叫ぶから驚いて服を着忘れたんですからね!別に裸で外を歩く変態さんじゃないですからね!!」


 …は?つまり、今シャラは裸で目の前に立ってたの…?

 グァァァ!!もったいねぇぇぇぇ!

 安心しな、シャラ。骨しか見えてなかったよ…

 俺って馬鹿だなぁ…


「だから!だから!…」


「わかったよ。シャラ。ご飯作ってくるな」




 キッチンの前に立った俺は、ファイアーの画期的な使い方を思いついた。

 まずはファイアー、と呟く。

 手のひらに炎が現れる。

 それをガスコンロへと移す。

 ボッという音がして火がつく…

 これは節約に…なる?


 なんでもないよ…少し一人にしてくれ。

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