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こんにちはコゲコゲです。
今回も長編を書いていきます。
一応異世界ものですね、はい。
コメディーやバトルなどを書いていきたいと思うのでよろしくお願いします!
異世界。
それは誰しもが一度は行きたいと思ったことのある世界。
しかし、現実は厳しく行けるはずのない世界。
その世界に憧れた者がいる。だが、どいつも時間差はあれど現実を見つめ諦めていった。
しかし、そこに世界がある限り必ず異世界は存在する。
そして今、新しい勇者(仮)が生まれようとしていた。
騒がしい教室。
そんな中、一人窓際に座っている生徒がいた。
他の人と話そうともしない。話しかけられもしない。
いわゆる、ぼっちと呼ばれるものだった。
しかし座っている生徒、『田口 広樹』は満足そうな顔をしていた。して、いきなり立ち上がり叫んだ。
「今日こそ見つけてやるぞ!異世界、待ってろ!」
いきなり叫び出した人がいるというのに誰一人として反応するものはない。
そう、これが俺の日常だった。
ある日の夜、俺はパソコンで調べ物をしていた。
検索「異世界 行き方」
「ちっ、これも出ない」
検索「生まれた世界 変える方法」
「これも出ないか…」
検索している内容からして、まぁ、なんというか…アウトだが…調べ物をすることは良いことだ。
俺の願いが通じたのか、検索を続けていくと一つのサイトにたどり着いた。
『貴方が本来生まれるべき場所はそこですか?』
明らかに怪しいサイトだが、5時間にも及ぶネットサーフィンで疲れている今の俺にはそんな簡単な判断も出来なかった。そのサイトでは異世界があるという根拠、行き方、注意事項などが載っていた。
これでクラスの奴たちとはおさらばだな、と思いながら俺は一つずつ実行していった。そして、全てを実行した時…
何も起こらなかった。
「なんだよこの嘘サイト!俺の焔で燃やしてやろうか!?」
怒りながら俺が時計を見るともう日付が変わりそうだった。おれは一旦諦めて布団に入り、ゆっくりと目を閉じた。