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「またルークさんは危ない人見つけて来たッスね...。」
「仕方がないでしょう、法廷兎が決めたことですから。」
「はあ....でもなんで無罪になったんスかね?」
「あなたもずいぶんと人間の考えに染まったみたいですね。」
「?...どういうことッスか?」
「人間を殺してはいけないなんて、所詮は人間だけのエゴに過ぎません。彼等だって無意味に他の動物の命を奪っている、そうでしょう?法廷兎の前では全てが平等ですよ、何故なら彼が法律ですから。」
「流石はルークさんッスね。」
「それよりも、chuck、あなたは13年前に無罪になったあの少年...いえ、今は青年ですかね...彼を覚えていますか?」
「あぁ、あの子ッスね。覚えてるッスよ。どうかしたんですか?」
「そろそろ彼が必要だと思いましてね。我々はバランスを取らなければなりませんから。」
「そういうことッスね。お任せ下さいッス、ルークさん!」
「さあ、それなら下で少しやるべきことを話しましょうか。」
「はいッス!」
塔の頂上で街を眺めながら話をしていた2人はそのまま姿を消した。




